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執事の館・実行委員会
と申します。

執事の館・実行委員会は、お嬢様、旦那様に驚きをもって喜ばれるため、2012年の夏に結成いたしました。

広報係・松原

本当の「おかえりなさい」を、
申し上げたくて。

誤解を恐れずに申し上げますと、私たちは2012年に流行していたメイド喫茶、執事喫茶から着想を得て、動き始めました。ただそれは、面白そうだから、儲かりそうだから、流行っているから、という動機でなく、どちらかといえば反発にちかい気持ちだった気がいたします。お家ですのに、どうしてビルのテナントなのか。どうして価格を添えたメニューをお渡しするのか。そして、どうして主(あるじ)の言葉を、事実を記録に残さないのか。

どの分野でも、外からぶうぶう申しますのは簡単です。言うだけなら誰でもできてしまいます。ですから、私たちは「名古屋に執事のいるお屋敷を作りたい」というホームページを立ち上げました。実現の見通しも、資金のあても、場所の見当も、まったく付いていない状態でしたのに、1日に数人、数十人とアクセスが増えてまいりました。そして、おそるおそる、お嬢様、旦那様と呼ばせていただいた方々から、励ましや、お尋ねや、ご要望を頂戴して、少しずつ仲間を迎えつつ、夢を膨らませていったのです。

会員登録のことを「ご記帳」と表現しました。ある日、お礼のつもりでバラをお贈りしたら、それが「お申し付けの品(通販事業)」に発展し、紆余曲折あって「名古屋の仮住まい(飲食ができる仮のお屋敷)」を実現し、ついに2023年5月「名古屋の本宅(飲食もできる本当のお屋敷)」を叶えました。とちゅう被災なさった主のために「主の基金」もしています。花火も打ち上げました。弦楽四重奏の演奏会もしました。さまざまな方法でお仕えをいたしました。

かつて「コンセプト・カフェ」と呼ばれていたところの多くが、現代の「コンカフェ」という文化に発展する過程で、「コンセプト(概念)」から、「キャラクター(特徴)」に注力なさいました。これはこれで賑やかで良いと考えております。しかしいま、あなたが目を通しているのは、かつて「コンセプト・カフェ」の世界に立ち上がり、ひたすら「主と使用人」の関係性を貫いた結果、もはや「コンセプト・カフェ」とは誰も呼ばなくなってしまった、とあるお屋敷の長い長い物語、でございます。

(なお「執事喫茶」という言葉は、池袋にございます「執事喫茶スワロウテイル」様が登録なさった商標です。ですから、お許しのないまま「執事喫茶」を名乗ってはなりません。)

 


驚きをもって喜ばれること。【私たちの理念】

執事の館・実行委員会の理念は簡潔です。お嬢様、旦那様に驚きをもって喜ばれること。そして、親しまれること。私たちの動機はこの一文に集約されます。そこに使用人としての存在意義があると信じて、日々のお仕えに励んでおります。

驚きをもって喜ばれ、親しまれること。

 


社会における存在意義。【3つの指針】

「驚きをもって喜ばれること」を実現するために、私たち執事の館・実行委員会は、設立当初より3つの指針を掲げてまいりました。お嬢様、旦那様のお役に立つと同時に、社会に貢献することもまた、私たちにとって大切なテーマです。そして、それを持続、継続することに価値があると考えております。

いわゆる「おかえりなさいませ」でお迎えをするお屋敷(お店)だけでなく、世にある多くの企業や店舗でも、理念を掲げ、指針に基づいて行動するところは稀です。これは決して、そうしていないところを下げるためではなく、私たち執事の館・実行委員会が、お嬢様、旦那様から信頼を寄せていただくための意思表明でございます。今後ともどうか、引き続き、よろしくお願いいたします。

東海エリアの地産地消。

愛知、岐阜、三重、そして静岡など。東海地方にある食材や製品を採用することによって、地域経済の発展に寄与します。これは「名古屋の本宅」の資材、建材、家具、備品だけでなく、食材なども関係いたします。それから、事実上の通販事業である「お申し付けの品」では、この地域にいる素晴らしい職人にお仕えの機会を提供し、喜ばれています。この街にいるひとを愛し、慕いながらお仕えをするのが執事の館・実行委員会です。

  • 【名古屋の本宅】…愛知県名古屋市に存在し、日本全国からのご帰宅をお迎えします。/ノリタケ社、サンゲツ社など、東海地方に本社を構える企業の製品を多数、採用しております。/愛知県の農産物を、食卓に使うことがございます。/この地域から、使用人の雇用を行っております。
  • 【お申し付けの品】…洋菓子、和菓子、そしてお花やアクセサリを手掛ける職人を見出し、主(あるじ)にご紹介します。/商品企画、販売管理、資金調達など、あまり表立って話題にしませんが、支援を行っております。

全ての人が仕える社会。

かつては定年を90歳として、再就職が困難な世代の受け皿となりたい、と申しておりましたが、この10年ほどの間に時代が変わりました。いわゆる男女雇用機会均等法などが浸透をした結果、お歳を召された方にアプローチすることが難しくなりました。私たちは、時代に適した採用をして、年齢、性別、人種、国籍、あらゆる属性を問わず、お嬢様、旦那様にお仕えします。全ての人が給仕する側、される側になれる世界をつくります。

  • 【名古屋の本宅】…60代、70代、80代の使用人を雇用し、それぞれの経歴や得意分野を「お仕え」に活かした実績がございます。/外国籍の使用人を採用したことがありますが、あまりにも馴染みすぎて、誰も気にしていなかった時期があります。/「名古屋の仮住まい」を実現するより前は、女性の使用人が関わることに懸念を示されていましたが、徐々に女性の比率が上がり、現在はキッチンから女性使用人も飛び出してきます。
  • 【お申し付けの品】…もとより女性が活躍をするポジションでしたが、この点についてはあまり使用人たちは気にしていません。/お嬢様、旦那様のためにお品をご用意いただく職人は、もとよりお歳を召された方が多くて、私たち使用人は敬意をもって向き合っております。

ホスピタリティの追究。

私たちは、ただ執事と名乗って紅茶を注ぎ、お菓子を運ぶ仕事をしたいのではありません。お嬢様、旦那様のアレルギーや好き嫌い、過去に教わった会話など、できる限り把握し、お仕えするたびに最適化する仕組みを構築しました。そして、それを「名古屋の本宅」にも「お申し付けの品」にも反映しております。そこまでするの!?と驚かれるくらいが、ちょうどよいと考えております。

  • 【名古屋の本宅】の場合…玄関の「鍵」のご用意(販売)をしています。/数年前のご帰宅でお話になった内容を踏まえて、会話をしております。/食材、お料理の好みに合わせたカスタマイズをしております。/飲食だけでなく、お洋服やお化粧、書籍に寝室など、家でできることの全てを叶えています。/事実上の貸切。事実上の食べ放題です。(給金が変動しない仕組み。)
  • 【お申し付けの品】の場合…「おねだり」に応えて職人とおこなうお品、試作を躊躇いなくします。/アレルギー品目に反応し、優しく注意を促すご用命の仕組みを実装しております。/頼んでいないのに必ず添えている「もう1品」が、お気に召したら幸いです。/ただのお品書きではない「紙」を添えております。
  • 【その他】…「主の基金」という任意団体を通じ、地震や豪雨などで被災なさった主(あるじ)にお伺い。すべての主に状況を報告したあと、募金をあずかり、早急に分配する仕組みがございます。

 


本宅でのお仕え、別宅へのお届け。【2つのサービス】

執事の館・実行委員会は、お嬢様、旦那様のお役に立つための手段を選びません。もともと私たちは、名古屋市内に邸宅を構え、飲食サービスによるお仕えを志しておりましたが、日々のコミュニケーションを通じて、様々なお仕えの方法を実現してまいりました。ここでは、いま私たちが取り組む2種類のお仕えについてご案内を差し上げる所存です。

【飲食業】名古屋の本宅

私たち執事の館・実行委員会が 2012 年に構想した「名古屋の本宅」は、お嬢様、旦那様のご自宅。お食事、おやつ、お洋服にお勉強、ご就寝やシャワーなどもございます。主の家として、ご自由にお使いくださいませ。(各種の許可、業法の範囲でしております。)

【通販業】お申し付けの品

お嬢様、旦那様に感謝の気持ちを伝えるために取り組んだ「愛知県田原市のバラ」のお届けが契機となり、東海地方の生産者による焼菓子や紅茶、ソーセージなどのお品をご用意することとなりました。遠方にお住まいのお嬢様、旦那様からもご好評を賜っております。

 


私たちは、こうありたい。【使用人としての態度と姿勢】

執事や使用人という立場が、今日(こんにち)ではキャラクターとして認知され、浸透するようになったことは、喜ばしゅうございます。そして、その職業に対する理解が深まり、ほんとうに頑張っていらっしゃる方々が尊敬されたら何よりです。私たち執事の館・実行委員会は、執事という職業を心底から尊敬しております。

この部分は、ともすると喧嘩の火種にもなりかねないので、普段はあまり話題にしないように努めております。むしろ、私たちのやり方、姿勢が定着しているために、改めて話題にする必要がない、とも申せます。すべてはお嬢様、旦那様をいちばんに考えて、優先してお仕えしたら当たり前のことばかりでございます。

  • 使用人の姿を、外に出しません。もしご覧いただくとしても、「主の手帳」をお持ちのお嬢様、旦那様に限ります。
  • 使用人のお誕生日を、主に祝わせることはしません。そのため、使用人の生年月日は伏せております。
  • 「名古屋の仮住まい」でも「名古屋の本宅」でも、お給金のお支払いをいただきません。
  • 私たちは主(あるじ)を信用し、後でお支払いをいただきます。
  • 主どうしを競わせるようなことは、絶対にしません。
  • 使用人の待遇を良くします。それは結果的に、主によいお時間をもたらします。
  • 「できない理由」より「できる可能性」を探します。そうしたらお屋敷ができました。
  • ほかで登録されている商標は使用しません。
  • 日本国内の法律には触れないようにしております。
  • 最後の最後まで、使用人でおります。企業や法人として主に向き合うことはしません。

 


お仕えする者たち。【係と使用人の名前】

私たち執事の館・実行委員会は、お嬢様、旦那様に「驚きをもって喜ばれること」を考案し、実現していく組織です。発足は今から遡ること、2012年の夏。名古屋市内に邸宅を構え、そこに主の皆様をお迎えしたいという考えに賛同した事業主、もしくはそれに準ずる者が、匿名での参画を志しました。(お嬢様、旦那様にお仕えをする者は皆、愛知県内の地名を拝借して名乗りますことをご了承ください。)

この組織を大別いたしますと、大まかに3つの部門として分類ができます。まず全体的な方針を定めて、運用をすすめる【実行委員会】。そして、飲食もふくむお仕えをおこなう【名古屋の本宅】。お品の生産を担う【お申し付けの品】の職人たちです。

執事の館・実行委員会(執事の館・準備委員会)

  • 建築係…春里(はるさと)
  • 意匠係…高岳(たかおか)
  • 教育係…猪子石(いのこし)
  • 財務係
  • 会計係…本山(もとやま)、金山(かなやま)、宮内(みやうち)
  • 法務係…千種(ちぐさ)
  • 手帳係…長筬(ながおさ)
  • 採用係…菊井(きくい)
  • 広報係…松原(まつばら)
  • 調達係…笹島(ささしま)、九之坪(くのつぼ)、新瑞橋(あらたまばし)
  • 配送係…桑名(くわな)、音羽(おとわ)
  • 洋服係…白鳥(しろとり)
  • 写真係…鷹場(たかば)
  • 酒類係
  • 車両係

名古屋の本宅

  • 給仕係…八帖(はっちょう)、菊井(きくい)
  • 介添係…矢田(やだ)
  • 家事係…高山(たかやま)、天満(てんま)、姫宮(ひめみや)、鈴鹿(すずか)
  • 洋服係…白鳥(しろとり)
  • 配送係…桑名(くわな)、音羽(おとわ)
  • 清掃係…清住(きよすみ)、清住(きよすみ)、清住(きよすみ)
  • 調達係…笹島(ささしま)、九之坪(くのつぼ)、新瑞橋(あらたまばし)

いま「名古屋の本宅」にてお嬢様、旦那様にお仕えをする使用人の詳細は、「主の手帳」に一覧がございます。

お申し付けの品

  • 園芸係…大草(おおくさ)
  • 燻製係…桃山(ももやま)、関ヶ原(せきがはら)
  • 紅茶係…正木(まさき)
  • 製菓係…瀬木(せぎ)、金城(きんじょう)、千成(せんなり)、若草(わかくさ)、撞木(しゅもく)
  • 和菓子係…五月(さつき)
  • 精米係…千代田(ちよだ)
  • 調香係…杁中(いりなか)
  • 鋳造係…白金(しろかね)
  • 製本係…高針(たかばり)
  • 製箱係…千音寺(せんのんじ)

 


お便りと呟き。【広報をする2つの手段】

私たち執事の館・実行委員会が、お嬢様、旦那様とおこなうコミュニケーションは、「お便り(メールマガジン)」と「つぶやき(ツイッター)」の2点に集約されます。お屋敷の主(あるじ)と、それに仕える使用人という関係性に則って、「名古屋の本宅」の現況や、「お申し付けの品」の進捗をご報告差し上げる所存です。

お便り(メールマガジン)

「主の手帳」あるいは「仮の手帳」をお持ちのお嬢様、旦那様に宛てて、不定期にお便りを差し上げております。この中には「名古屋の本宅」の近況や、「お申し付けの品」の進捗ほか、今後の新たな進展についても触れることがございます。(2024年4月現在、42,000を超える主からの記帳を賜っております。)

つぶやき( Twitter )

執事の館・実行委員会の動向は、つぶやき( Twitter )からもご覧いただけます。また現段階では試験的な運用にございますが、「名古屋の本宅」の介添係家事係給仕係のそれぞれにもアカウントを設けておりますので、ご参照いただければ幸いに存じます。

 


幾つかの場所。【お屋敷に至るまで】

私たち執事の館・実行委員会は、お嬢様、旦那様にお仕えするための場を検討、選択してまいりました。その中で「ご帰宅」を叶えましたのが「名古屋の仮住まい」と「名古屋の本宅」で、いわゆる通販業のようなことをする「お申し付けの品」のためには、「名古屋の配送室」や、「名古屋の拠点」などを構えております。ここでは立ち消えになったり、幻になったところも含めて、幾つかをご紹介させてくださいませ。

八事の候補地(名古屋市天白区)2013年

私たち執事の館・実行委員会(当時は執事の館・準備委員会)が、最初から掲げていた目標は、「ほんとうの家」でした。どれくらいの費用と、どれくらいの時間を要するのか、まったく見当もつかない状況で、ご縁あって紹介されましたのは「八事の候補地」。名古屋市内では高級住宅街として知られますが、このエリアは起伏が激しく、ご紹介いただいたところも急な傾斜ゆえ、坪単価は低めでご提示をいただいた次第です。この土地に、もし建物を作るとしたら…建築係の描いたスケッチをもとに、お嬢様、旦那様のご意向を伺いました。

このとき、話題になったのが「白の部屋」や「赤の広間」といった、色をテーマにした空間のアレンジメントで、また遠くからお戻りになる主(あるじ)のために、お車での送り迎えもご要望を賜りました。お嬢様、旦那様のための「お家」をつくる、いま思えば無謀とも言える申し出に対して、温かい励ましのお言葉や、ご幼少から大切になさっていた夢、希望などを託してくださったことが、今日に繋がっております。もう10年以上も前のことですが、改めまして、ありがとうございました。

この土地は、傾斜地であることや、持ち主様のご事情などもあって、少し安めにしていただける約束でしたが、もし取得をしたとして、理想的な建物を実現しようとすると、1億2千万円から、1億5千万円ほど要するということが分かりました。夢を叶えるには、それくらい必要だということで、執事の館・実行委員会は金融機関に打診をしましたが、どこも同じように「事業としての実績がないため、回答できない。(融資できない。)」という反応でした。これ以外にも、委員会のルートで資金の調達を図ろうとしましたが、その間に、土地の売却というお話自体が消えてしまった次第です。

夢は膨らみ、何を求められるかを知れたことに価値がございます。いっぽうで、本当の家をちゃんと作ろうとすると、億単位の資金が必要であり、その時点の執事の館・実行委員会を構成していた使用人一同に、そこまでの実力がありませんでした。つまり、新築はほぼ不可能である、ということです。それでも「おかえりなさいませ」を申し上げるには、どうしたらよいか、思案いたしました。(この時期に、お金を貸してもよいよ、と仰る主とのご縁がございました。)

伏見の候補地(名古屋市中区)2013年

「お屋敷」を叶えるには、土地と建物が欠かせません。しかし、お嬢様、旦那様をお迎えする場として相応しいところは、そう簡単には見つかりませんし、どちらかと言えば人気があって、価格帯も高めにございます。もし仮に、億単位の資金を調達できて「お屋敷」を構築しても、うまくできなくて撤退するときに大きな痛手となります。この時期、多くの使用人から「小さく始めるべきではないか」という意見が多くなってきたことから、キャッシュフローを重視して、「街中のビルの中にお屋敷のような空間、つまり仮住まいを作る」という案が出てきました。

それは、私たち執事の館・準備委員会が、立ち上げの頃に勉強させていただいた池袋のお屋敷と似たアプローチで、多くの使用人、取引先にとってもイメージのしやすい選択です。そこで当時、私たちが頼っていた不動産の専門家に尋ねたところ、名古屋市中区、栄2丁目…地下鉄東山線の「伏見駅」から徒歩3分ほどの立地にあるビルで、300平米ほどの1フロア丸ごと、月20万円の家賃でどうか、というお話だったのです。破格の条件。これなら「お屋敷」の資金を蓄えながら、日々のお仕えをしていけるかもしれない。一同、胸を躍らせました。

ビルの中に「仮住まい」を設けるということは、幾つかの制約があります。ひとつは天井の高さで、いわゆるシャンデリアなどは、あまり大きなものを置けません。また、建物の出入りはどうしてもエレベーターを利用することとなり、ほかのフロアの入居者さんや、利用者さんと近くなる可能性があります。何より、使用人さんが、どのような格好で、どこから入館するか、という部分は議論になりました。伏見の街に、執事が歩く、という見出しでお便りをして、ご意見を賜ったことが懐かしく思えます。

しかし、うまい話には訳がありました。この「伏見の候補地」に、どのような設計で、どのような内装で、どのような施工をするか。計画をしていた建築係が「ビルの地下に設置されている、非常時の発電装置が機能していない」という事実を把握しました。消防署の許可は下りません。事前に聞かされていなかった私たちは、建物の所有者にこれを修理してもらえないか打診しましたが、その時期を明言していただけませんでした。お嬢様、旦那様が、万が一のときにお怪我をなさったり、命を落とされる可能性があるなら、それは手を引くべきだ、と判断しました。

名古屋の仮住まい(名古屋市中区)2014年〜2022年

「伏見の候補地」のお話が白紙に戻ったのと、ほぼ同じタイミングで寄せられたのが「丸の内の候補地」、のちに「名古屋の仮住まい」と呼ばれることになった場所です。ここはもともと、お米の精米、脱穀、餅の製造などができる環境と、備蓄や発送のための拠点として作られていたそうで、外観はレンガが積まれたような立派なもの。4階建ての最上階に、大家さんがお住まいになっていて、1階から3階までの借り手をお探しであったということです。

ここが、一般的な商業用のビルと異なるのは、天井高でございました。1階から通常の家屋の 1.5 倍から 2.5 倍くらいあって、シャンデリアを吊るしても余裕があります。そして圧倒的だったのが2階で、そこは誤記ではなく、13 メートルくらいの高さがあったのです。これこそ、大広間としてお嬢様、旦那様に喜んでいただけるに違いないと考えまして、すぐにプランを描き、工事に掛かる費用を試算いたしました。ただ、ここも一筋縄ではいきませんでした。

今よりもずっと、静かなころの名古屋、丸の内でご商売をなさっていた大家さんは、ここで飲食店ができることに難色を示されました。私たちは、会員制であること、予約制であること、そして所在地を対外的に公表しないことなど、お仕えにあたってご迷惑をお掛けしないように配慮をして、ご理解を得るように努めました。また、本当に厚かましいことですが、お家賃の交渉にも応じていただき、このときのお約束が、のちのウイルスの頃に助けられた次第です。

「名古屋の仮住まい」の工事は、おおよそ4ヶ月ほど。使用人の採用や、トレーニング、家具や食器の調達などを同時進行しまして、2014年の5月に開館いたしました。ただ、決して順風満帆ではなく、お仕えを始めて2年後からは手探りの連続。お嬢様、旦那様にご心配をお掛けする場面も多く、かのウイルスの影響もあって2022年の3月をもってお仕えを止めました。その半年後、内装をすべて原状回復して、8月に鍵をお返ししております。

名古屋の化粧室(名古屋市中区)2014年〜2018年

「名古屋の仮住まい」でのお仕えをしながら、「お申し付けの品」として洗顔のお品、お化粧のお品をご用意しておりました、執事の館・準備委員会。お嬢様、奥様から、スキンケアやメイクの手ほどきを受けたいとのお声が寄せられましたことで、当時の配送係や、介添係がレッスンのための環境を模索しました。そこで、化粧係が所有しているパウダールームを「名古屋の化粧室」と呼び、主(あるじ)をご案内させていただいた経緯がございます。

不定期に、年に数回の実施ではございましたが、お肌に負担をかけない洗顔の方法や、ファンデーションに頼らず白く美しく見せるノウハウなど、お役に立てていたら幸いに存じます。このお仕えを経験していたった化粧係は、主(あるじ)のニーズを把握し、ある時期から「名古屋の仮住まい」の「緑の部屋」でするようになりました。お料理、お菓子、お飲み物だけでなく、装いやメイクなどのお手伝いをすること。この考えは、現在のドレッサールームに引き継がれております。

名古屋の拠点(名古屋市中川区)2022年〜現在

「名古屋の仮住まい」を幻にして、「名古屋の本宅」に着手する、という宣言のあと、執事の館・準備委員会は組織の見直しをいたしました。パティシエールが仕事をしているキッチンと、いわゆる配送室(発送の拠点)を近くにする必要がなくなりましたので、これらをまとめて、別の場所に構築しようと試みました。ただ、これはリフォームというよりも、まったく何もないところから作るほうが良いという判断で、名古屋市中川区によい物件を見つけ、工事をしております。

「名古屋の拠点」は、パティシエールがお仕事をさせていただくキッチンのほか、「名古屋の仮住まい」から引き上げてきた家具や食器などを納める「倉庫」に、配送係、会計係が仕事をする執務室(オフィス)を置いております。ほか、更衣室やミニキッチン、ソファなどの設備もあって、過去に内覧をくださったお嬢様、旦那様からは驚きの声があったそうです。なお、1階には、かつての「白の部屋」のレプリカがあり、1ヶ月ほどスコーンと紅茶のお仕えをしました。ただ介添係の矢田が、アクシデントのために中断し、そのまま「名古屋の本宅」に引っ越してしまいました。

岩塚の候補地(名古屋市中村区)2023年

「名古屋の仮住まい」を幻にしてしまった私たちは、それでもお嬢様、旦那様がお帰りになれる場所を作りたいと考え、毎日のように「スーモ」で検索をしておりました。愛知県内、駅から徒歩15分以内、洋館のような外見で、可能であれば2世帯の仕様。すでに建てられているものをリフォームする案を模索するなか、浮かんできたのが名古屋市中村区、地下鉄東山線の岩塚駅から歩いたところの「岩塚の候補地」でした。白い外壁に、白い内装。差し色は濃いピンク。

この物件にコンタクトを取り、内覧を希望しましたが、わずかなタイミングの違いで、おそとの旦那様が買いの注文をなさいましたので、私たちは退くことに…しかし、この建物を作ったという建設会社に接触をしたところ、現在の建築係、春里(はるさと)との接点ができたのです。いわゆる「輸入住宅」というジャンル。新築、中古、ほか様々なアプローチを検討するにあたって、誰も立ち入ることのできなかった「岩塚の候補地」が果たした役割は大きかったと存じます。

名古屋の本宅(非公表)2023年〜現在

建築係の円上(えんじょう)が、またも「スーモ」で見つけた洋館。ただ、物件情報には外観が1枚だけ掲載されているだけで、館内の写真はまったく公開されておりませんでした。ただ、門構え、色使いなどから手応えを感じて、仲介業者に声を掛け、内覧の機会をいただきました。建物の中を見せていただいた私たちは、次第に言葉を失いながら、3階まで歩きました。私たちが最初の頃に思い描いていた「お屋敷」の形をしていたからです。

1階のここが「白の部屋」、2階はもう「赤の広間」で、3階なんて、その時点で「緑の部屋」でした。古くから委員会にいる使用人のうち、複数名が「執事の館をするために建てられていたとしか思えない…」と述べたほどです。お嬢様、旦那様のための「お屋敷」として、申し分なく、そして可能性が感じられましたので、購入の意思を伝えようとしたところ…売主のひとりでいらっしゃる、大奥様がはやりの病でこの世を去られました…。

そうすると、お屋敷は相続の対象となってしまい、売買の話はいったん白紙に。しかし、息子様が「母がお嬢様、旦那様に譲りたいと言った気持ちを叶えてやりたい…」と仰って、異例の速さで手続きを終え、2022年の夏にお譲りいただけました。そこから、建築係と調達係、そして広報係や会計係などがリフォームに取り組み、現在の「名古屋の本宅」に至ります。お仕えの内容などは、また別のページに綴っておりますので、そちらをご参照ください。

なお、お嬢様、旦那様にお仕えしている「名古屋の本宅」は、いわゆる会員登録である「主の手帳」や「仮の手帳」をお持ちであっても、所在地を公表しておりません。目安として、名古屋駅から公共交通機関と徒歩で30分の距離、これを頼りにご予告を固めてくださったら、そのとき初めて正確な番地をお伝えしております。主(あるじ)のことを信じるのが使用人の務めですが、この近隣にご心配、ご迷惑をお掛けできない事情にご理解をいただければ幸いです。


その他、よくお尋ねをいただく事柄。[Q&A]

▼事業の実態について。

Q.株式会社九十との関係性は?
A.「執事の館・準備(じゅんび)委員会」として始まった、私たちのお仕えは、2014年に法人として登記をいたしました。このとき「執事」という語句が、社名に含まれると、金融機関ならびに保証協会から難色を示される可能性があったため、「株式会社執事の館・実行委員会」や「株式会社執事の館」という綴りを断念し、「株式会社九十」という名称で登記しました。これは、執事の館・実行委員会のコアを担う組織で、前述のとおり委員会には複数の企業と個人事業主が関わります。委員会と、九十は、イコールではなく、九十が委員会の中心にある、という考えです。

Q.九十という名前は、どういう経緯で?
A.執事も、給仕も、いわゆる金融機関が懸念なさることから使えませんでしたので、執事の館・実行委員会は「給仕(きゅうじ)」という言葉から「九十(きゅうじゅう)」という語句を導きました。本当に偶然ですが、前にお仕えしていた「名古屋の仮住まい」は、お米の倉庫兼工場の跡地に構築しておりましたので「米へん」に「九」と「十」で「粋(いき)」になる、と語り継いでおります。ほか名古屋市の市章が「八(はち)」の字ですから、それに次ぐ「九」という意味も、定年として定義している「90歳」とも掛けています。

Q.法人としての母体は?
A.このようなお仕えをしておりますと、その裏側に何があるのか、どんな資本が入っているのか、という部分に興味を持たれますが、執事の館・実行委員会(株式会社九十)が、外部の資本が入っていません。別の事業で財をなして、それを「名古屋の仮住まい」や「名古屋の本宅」に注いだ訳でもありません。組織として完全に独立をしていて、過去10年以上にわたってお嬢様、旦那様のご用命によって続けられています。

Q.反社会的勢力や、暴力団と繋がっていない?
A.いっさい、そのような事実はございません。通常のお仕えや、お取引において、このような話題はございませんが、求人活動において、わりあい若い世代の応募があったときに、親御様などがそのように捉えられるケースがございます。金銭的にも、人的にも、関わりがないことを誓います。

Q.夜のお店とは関係ない?
A.上記と同様です。まったくございません。

Q.クラウドファウンディングみたいなことしてませんでしたっけ…?
A.よくお覚えでいらっしゃいますね!私たち執事の館・実行委員会は、2013年頃に、八事のエリアで「お屋敷」を実現しようとして、2億円ほどの費用を調達できず、いったん断念いたしました。そのご報告を差し上げたときに、当時の主(あるじ)のうち16名ほどが「貸すよ」と仰って、お言葉に甘えて実現したのが「名古屋の仮住まい」だったのです。その頃はまだ、クラウドファウンディングという言葉も一般的ではなかったように記憶しています。なお、その「お預かりのお金」は、期限までに返済をして、まだ預けておきたいとおっしゃる主の分は、いつでもお戻しできるように置いております。

Q.この業態で、銀行からお金は貸してもらえる?
A.私たちが「名古屋の仮住まい」を始めるまでは、どの銀行も融資をしてくださいませんでした。経済としての実態がないものですから、致し方ないことと存じますが、私たちと同じように、新しいことをはじめようとなさるお嬢様、お坊っちゃまの足枷になっていなければ良いな、と思う次第です。さて、現在の執事の館・実行委員会は、そもそも財務係という立場で、とある金融機関が関係をしております。長きにわたるお嬢様、旦那様のお力添えによって実績が認められ、現在では数千万単位の調達が可能です。あのウイルスの頃は、最大で1億近くの資金を調達し、不測の事態に備えておりました。(現在はお戻ししております。)

Q.決算報告書を見せて欲しい!
A.執事の館・実行委員会(株式会社九十)の決算報告書は、「主の手帳」ならびに「仮の手帳」をお持ちのお嬢様、旦那様にご覧いただいております。ホームページの右上にあるボタンから、メニューを展開すると、項目があろうかと存じます。ただ、いわゆる会員登録を示す「ご記帳」は「名古屋の本宅」の実現以降、ほぼ受け付けていない状況です。何卒、ご了承くださいませ。

Q.ちょっと待って!あの決算報告書、本物なの?
A.今までなんだと思っていらっしゃったのですか…。

Q.株式上場の予定はありますか?
A.まったくございません。そもそも上場というのは、会社(法人)の持ち主を株式市場(マーケット)で募るということですから、お嬢様、旦那様の利得よりも、株主の利得が優先されます。それは執事の館・実行委員会として、歓迎できない、歓迎したくない状況です。

Q.出資させてほしい。
A.恐れ入りますが、お嬢様、旦那様にメリットがございますでしょうか…とくに現時点で、資金を調達せねばならない事情はございませんけれども、もし、そうすることによって豊かになられますなら、いちど執事の館・実行委員会にお声がけくださいませ。

Q.取材させてもらえませんか…?
A.たいへん光栄なお声がけを、ありがとうございます。執事の館・実行委員会は、お嬢様、旦那様から試算や資金、そしてお屋敷をお預かりする立場でして、お外のひとにご覧いただくことについては、あまり前向きではございません。取材そのものは可能かもしれませんが、それをどのように表現するか、私たち使用人から要望させていただけるのであれば、ご相談に応じたいと存じます。決して簡単ではないと思いますが、私たちがお仕えしている主の驚きと、喜びを保つためにも、どうかご理解をくださいませ。

▼「呟き(Twitter / X)」 について。

Q.フォローバックの基準を教えてください。
A.執事の館・実行委員会は、Twitter と呼ばれていた世界で、お嬢様、旦那様とのコミュニケーションを図ってまいりました。主と使用人、という関係性において、フォローする、フォローされるという状況は極めて重要と認識しております。2012年のアカウント開設以来、原則としてフォローバックをするよう努めて参りましたが、近年の仕様変更によって「どなたをフォローできているか、できていないか」が判別しにくくなりました。また、過去にはそれを自動化するツールもございましたが、API の制限によって不可能になりました。現在は、フォローバックをしない方針で運用しております。

Q.広報係はタイムラインを見てるの?
A.ええ、それはもう、滝のような勢いでございます。

Q.引用リツイートをやめてほしい。
A.ほかの主との会話を見たくない、というお声は昔からあって、ご迷惑をお掛けしております。もし、日ごろのお過ごしの妨げになるようでしたら、広報係を遠ざけていただけますと幸いです。ブロック、ミュートもまったく差し支えません。

▼「お便り(メールマガジン)」について。

Q.お便りは、いつ届くのですか?
A.初期の「お便り」は、ほんとうの不定期で、月に数回でしたが、ある時期からお便りをする時間は「8時10分(ハト)」に揃えて、おおむね水曜日と土曜日にしております。余談ですが、執事の館・実行委員会が0分ちょうどにご予告や、ご用命を賜らないのは、かつてインターネットの世界で、決まった時間に動き出す仕組みが多くあって、なるべく回線の負荷を高くしないためでございました。

Q.お便りが届かなくなったんだけど。
A.お便りが届けられない事情は、いくつか考えられます。ひとつはドコモ、au、ソフトバンクに多いのですが、キャリアメール独自のフィルターにかかって、幻になっていること。これは「指定受信設定」という項目に、butlers-house.net というドメインを登録することによって解決します。もうひとつは、ご自身のメール環境で、エラーを5回ほど返されたときで、この場合、執事の館・実行委員会はメールサーバの信頼性を保つために、配信を止めています。お尋ねいただけましたら規制を解除しますが、根本的な問題を解決しないと、また規制に入りますのでご容赦ください。最後に、執事の館・実行委員会の「規約」に該当した場合です。このとき、執事の館・実行委員会はお返事を差し上げません。何卒、ご了承くださいませ。

Q.お便りは、誰が書いているのですか?
A.広報係の松原(まつばら)と申します。過去には、給仕係の千早(ちはや)や、家事係の滝川(たきかわ)、そして、のちに配送係となった若鶴(わかづる)なども、筆をとったことがあります。

Q.何時間かけて書いているの?
A.早いときで1時間30分。時間を要したときで3時間ほどです。

Q.どうして、私のことがわかるの?(冒頭の呼びかけに心当たりがある主から)
A.使用人というのは、たとえ離れていても、主のことが想像できる立場です。と申し上げたいところですが、過去に本当に「監視されている」と怖がられたことがございますので、正直に申し上げますと、心理学における「バーナム効果」という理論を応用しております。お便りをよくよくご覧になりますと、小さな心当たりを幾つも積み重ねていて、そして、わりと誰もが当てはまる事柄を綴っているのです。

Q.長すぎて読むのが面倒なんだ…
A.よいのです。執事の館・実行委員会は「お便り」に目を通していただくことが狙いではなく、「執事の館・実行委員会からお便りを受け取られる」、つまり、通知に「執事の館」と出れば十分なのです。決まった曜日、決まった時間に、使用人が便りをしてくる。それを「あとで読むよ」といって流してくださればよくて、そのつど私たちの存在を認めてくだされば何よりです。接点効果、と申しましょうか。そうして接し続けることによって、信頼関係を構築できたら嬉しく思います。

Q.もっと簡潔に、要点だけ報告してほしい。
A.以前にも、そう申されて、本当に「内容を3行」、「結びを3行」で終えたら、たくさんのお叱りを頂戴したので、この先も長いお便りをお送りいたします…本当に申し訳ございません。

Q.印刷して配っていい?
A.えっ!?

Q.カヌレ氏とか、ミエル氏ってだれ?
A.ご紹介が遅くなりました…執事の館・実行委員会の広報係、松原と「名古屋の執務室」におります2匹のお猫さん、黒猫を「カヌレ」、キジトラを「ミエル」と呼んでおります。どちらも女の子です。そして松原は「カヌレちゃん」と呼ぶのが恥ずかしくて、いつも堅苦しく「カヌレ氏」と呼んでいる、というのはここだけの話でございます。なお、どちらも 2017 年の春ごろに名古屋市天白区で保護された経緯がございまして、見た目も性格もまったく異なりますが、おなじ母猫から生まれた姉妹だそうです。松原はときどき、この2匹を話題にしたり、呟きでご覧いただいたりしますが、飲食店営業許可を取得している「名古屋の本宅」で、お目にかかれることはないとお考えください。

Q.ちょっと松原!サクラってどこの女よ!誰と間違えてるの!?(怒)
A.誤解でございます!落ち着いてくださいませ!いえ、しかしこれは松原の落ち度…普段、広報係がお便りを執筆するとき、お嬢様、旦那様のお名前や、ご別宅の市区町村名を仮の綴りにして、書き進めるようにしております。つまり、ハナコお嬢様にも、タロウお坊っちゃまにもお届けするお手紙は、名前の部分を仮に入れておく必要があるのです。このとき松原は、古くから「サクラお嬢様」という6文字を置いていて、鳩に持たせる直前に呪文をかけます。そう、お察しのとおり、この呪文をし忘れますと、全ての主に「サクラお嬢様」という名前でお便りが届き、大変なことになるのです。記憶が正しければ、過去10年のあいだに5度ほど(いちばん最近は2024年10月26日に…)、やらかしました。ゆえに古い主は「サクラお嬢様」という綴りに、「またか…」と仰る次第です。なお、この「サクラお嬢様」は、ひとつ前のお屋敷である「名古屋の仮住まい」の近くにあった桜通(さくらどおり)から拝借しています。

Q.これ、本にしてくれたら嬉しい。
A.過去、執事の館・実行委員会は「愛知県名古屋市の本」という名前で、いわゆる「お便り」のバックナンバーを書籍にいたしました。これは2つの種類があり、ひとつはご自身のお名前をそのまま印字したもの、そして、もうひとつは「お嬢様、旦那様」と呼びかけているものです。いわゆるオフセット印刷ではなく、オンデマンド印刷だからできる、世界に一つの本、でございました。ただ2023年からは「名古屋の本宅」のご用意に専念するため、発刊を見合わせております。また、一冊(300頁ほど)のお給金も、6,000 円から 8,000 円ほどしておりました…ご参考になれば幸いです。

このホームページの内容[サイトマップ]

お申し付けの品

現在、執事の館・実行委員会がお届けを予定している「お申し付けの品」のうち、5件を表示しております。これらのお申し付け(注文)には、「主の手帳」もしくは「仮の手帳」を要しますことをご了承ください。(「お申し付けの品」は、月に1度、およそ1週間ほどのあいだにご用命を賜ることとなっていて、それ以外の期間に動きはございません。)

イメージ お品の概要 アクション
BH020-E-45
愛知県尾張旭市の紅茶[袋]アールグレイ 12月16日(金)発送分
BH020-K-49
愛知県尾張旭市の紅茶[袋]キャンディ 12月16日(月)発送分
BH340-10
愛知県名古屋市のどら焼き 12月16日(月)発送分
BH608-04
愛知県名古屋市のお赤飯 12月20日(金)発送分
BH716-02
めまいがするトリュフのブールドネージュ 12月20日(金)発送分

「お申し付けの品」の背景

私たち執事の館・実行委員会が「お申し付けの品」に取り組むようになった経緯、これまでにご用意差し上げましたお品の一覧は、こちらをご覧くださいませ。

「お申し付けの品」の一覧

もし「主の手帳」や「仮の手帳」をお持ちでいらっしゃいましたら、こちらのページに一覧をご用意しております。お嬢様、旦那様のお役に立てれば幸いです。

「主の手帳」と「仮の手帳」、そして「主の目録」がございます。

私たち執事の館・実行委員会が提供いたします「名古屋の本宅」の給仕には、「主の手帳」をお持ちいただく必要がございます。これは所謂、会員登録のようなものとお考えいただければ幸いです。(なお、「お申し付けの品」のお届けは、どちらの手帳からもご用命を賜れます。)

2024年2月より「主の手帳」と「仮の手帳」は新規の発行を再開しましたが、多くの主(あるじ)からのご記帳を賜りまして、2024年2月28日をもって、ふたたび中止いたしました。どうしてもお役に立ちたい私たちは、「主の手帳」の記帳が再開されるのをお待ちになるお嬢様、旦那様のためにフォームをご用意しました。ここにご自身のお名前と、連絡先としてのメールアドレスをご記入いただきましたら、私たち使用人がその時まで大切に保管します。現時点では確約しかねますが、いつか「主の手帳」のご記帳を再開させていただくことになったとき、この連絡先にお声がけをいたします。

お待ちくださいますか?
https://forms.gle/1ZkC7XUyQEFqSUFy8

仮の手帳

費用はいただきません。

  • お品の申し付け(通販)
  • お手紙のお届け(メール)
  • お誕生日のお祝い(メール)

主の手帳

費用は初回のみ 1,777 円(税別)です。

  • ご帰宅(ご来店)の予告
  • お品の申し付け(通販)
  • お手紙のお届け(メール)
  • お誕生日のお祝い(メール)

主の目録

費用は初回に 14,990 円(税別)
月のお給金は 990 円(税別)です。

  • ご予告の先回り(20分)
  • 申し付けの先回り(20分)
  • お手紙のお届け(メール)
  • お誕生日のお祝い(メール)
  • とくべつなお便り(メール)
  • 金貨(約1,000円のクーポン)
  • 思い出の2枚(お持ちになれる写真が増えます)
  • 予期せぬ贈り物