第1103号:全ての人が仕える社会。
このお便りは、39563 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、今夜はすこし真面目なお話をいたします。決して深刻な問題ではございません。ご安心を。
執事の館・実行委員会が「驚きをもって喜ばれること」のために掲げていた、「3つの指針」のお話です。
それから、いま尽力している「名古屋の本宅」のお仕えについて。こちらは明日の夜にご予告を賜ります。
▼執事の館・実行委員会の近況を3行でご報告します。
・【名古屋の本宅】は、あす夜にご予告。10月22日(日)から「赤の広間」のランプに火を灯しましょう。
・【主の手帳(目録)】の「ご帰宅の予告」の頁を整えております。この調整にお時間をいただきました。
・【お申し付けの品】として検討していた和食のおせちは、前向きに延期。時間をかけて来年にご用意を。
東海エリアの地産地消、高齢者の採用促進、ホスピタリティの追究。執事の館・実行委員会が10年ほど
前から掲げております「3つの指針」は、私たちの特徴でもあり、戦略でもあり、意義でもございました。
当時は理念を含めて、このような事柄を打ち出すところが少なく、まさに驚かれたように記憶しています。
しかし、私たち執事の館・実行委員会は、この「3つの指針」のうち1つを書き換えようとしております。
それは「高齢者の雇用促進」。いわゆる上限を90歳と定めて、お年を召された方を雇用することを通じて
高齢化社会に僅かでも貢献しつつ、お嬢様、旦那様のお寛ぎに。じいや、ばあやは、愛され親しまれました。
この10年ほどの間に、たくさんのことが変わりました。たとえば飲食店営業許可の流れが変わったことで、
「名古屋の本宅」が実現したのは幸運。いっぽう雇用機会均等法は、ほんらい若年者だけでなく年長者も
雇用を拡げる狙いだったはずですが、私たちの求人にて「高齢者も歓迎」と書けなくなってしまいました。
お嬢様、旦那様もご存知のとおり、働き手の確保のために、外国から来られる方を雇用する動きも盛んです。
いま日本では、働く人を求めるときに、年齢や性別、そして国籍や人種などで限定してはならないという
決まりがあります。厳密に申し上げますならば、いま私たちが掲げている指針は、それに触れております。
これまで、私たち執事の館・実行委員会は、雇用についての考えを、下記のように表してまいりました。
【高齢者の採用促進。】
定年を90歳として、再就職が困難な世代の受け皿となる所存です。
くわえて未経験者の採用を積極的におこなう方針にございます。
まだ草案の段階ではございますが、これを、下記のように改めたいと存じます。
【全ての人が仕える社会。】
年齢、性別、人種、国籍、あらゆる属性を問わず、お嬢様、旦那様にお仕えします。
全ての人がお仕えする側にも、される側にもなる社会をつくります。
男性なのか、女性なのか。高齢なのか、若年なのか。話題になりやすいところですが、あきらかに世界は、
新しいステージに進んでおります。私たち執事の館・実行委員会も、それに順応しつつお仕えしましょう。
いまだに「女性だと思っていた」と驚かれます、執事の館・実行委員会の広報係、松原がご報告をします。
▼手帳係の長筬(ながおさ)は、あす「名古屋の本宅」のご帰宅に予告を賜ります。号外も致しましょう。
▼配送係の清洲(きよす)が使用人、職人のお品をご報告します。大きな話題はアドベントボックスです。
▼「名古屋の本宅」にお仕えします使用人より「使用人の動向」をご報告。秋に想うのは、やはり主です。
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▼手帳係の長筬(ながおさ)は、あす「名古屋の本宅」のご帰宅に予告を賜ります。22日の日曜日から。
お嬢様、旦那様、長らくお待たせをいたしました。執事の館・実行委員会は、一旦お仕えを見合わせていた
「名古屋の本宅」を、ふたたび動かしたいと存じます。急なことで恐れ入りますけれど、22日の日曜日、
そして23日の月曜日。2時間のご滞在で、お給金は 15,000 円。1名様か、2名様にお仕えいたします。
・10月の第3週 … 10月22日(日)/ 10月23日(月)
・10月の第4週 … 10月27日(金)/ 10月28日(土)/ 10月29日(日)/ 10月30日(月)
・11月の第1週 … 11月3日(金)/ 11月4日(土)/ 11月5日(日)/ 11月6日(月)
・11月の第2週 … 11月10日(金)/ 11月11日(土)/ 11月12日(日)/ 11月13日(月)
全ての日程に、4つの時間帯をご用意します。始まりの時刻は 10:00 / 12:15 / 15:45 / 18:00 の4つ。
ご自宅には相応しくない表現ですが「貸切」で、使用人のほか、誰もいらっしゃいません。かくれんぼ可。
「名古屋の本宅」の所在地は、ご予告をいただいた際にお伝えします。名古屋駅からは鉄道と徒歩で30分。
現在も長筬が、遠く離れたインドネシアからお嬢様、旦那様の「手帳」を調整をしております。何度も試し
備えておりますが、もし不具合があった場合は、さほど離れていないナゴヤの松原にお知らせをください。
★あす夜に号外としてお便りさせていただきます。連日のお便りとなりますことを、お許しくださいませ。
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▼配送係の清洲(きよす)が使用人、職人のお品をご報告します。大きな話題はアドベントボックスです。
先日、ご提案をいたしました和食係より、きょう夕方に連絡がございました。お嬢様、旦那様にご用意する
「おせち」のアイデアが浮かんで、すぐにでも準備を始めたいけれど、自分の「店」ですることになった
仕出しや昼食の試みが安定して、余裕ができるまで待ってほしい、と申しました。よい判断かと存じます。
決して離脱や、反発などではなく、時間を掛けて良いものをご用意したいとのこと。もしかするとそれは、
来年の「おせち」ではなく、日常的な「お惣菜」や「お漬物」などの可能性もあろうかと想像いたします。
お嬢様、旦那様には、期待をさせて申し訳ございません。しかし、引き続きご期待ください。必ずや驚きを。
また毎年の恒例にございます「アドベントボックス」は、1から24までの日付が書かれた引き出しの品。
日毎に異なるお品があって楽しゅうございますが、これまではチョコレート係の康生(こうせい)の品を
お納めしておりましたが、今年から、たくさんの係が関わります。製菓係も家事係も、和菓子係も、です。
そして、言及できないのが歯痒うございますが、今年の「アドベントボックス」は、私たち使用人にしか、
実現できない構成をしております。それはつまり驚きと喜びなのですが、それを叶える過程でどうしても
「詰め替え版」がご用意できかねる、という結論になりました。役に立てず、本当に申し訳ございません。
・製菓係/若草…【バナナと黒胡椒のタルト】は胡椒を強めで、再び調整。出来上がりを待っております。
・製菓係/若草…ご別宅で焼いていただく【スイートポテト】を試作。焼成の時間を調整してまいります。
・家事係/池下…3種のチーズを使った【チーズキッシュ】を試作。ラズベリーで飾って、見栄えも良く。
・製菓係/瀬木…【ガトーショコラ】の包みかたを打ち合わせ。綺麗にお届けするのも大事なお仕えです。
・燻製係/関ヶ原…菅原が【ケークサレ】に使います【ベーコン】を用意。この品でないと出来ないお味。
・カレー係/山吹…【和風キーマ豆カレー】の試食にて、あっという間に松原がペロリ…美味の目安です。
・和菓子係/五月…「お嬢様、旦那様に食べてみてほしい」と申し出が。「赤の広間」にご用意いたします。
・和菓子係/五月…年末年始に向けて、もち米の手配を。【お餅】や【お赤飯】の用意を進めております。
・家事係/菅原…【名古屋の本宅】でお召し上がりいただくお品を作成。少しづつお味など内容を変えて。
・製菓係/菅原…次のお申し付けのお品のアイデア。ご別宅に届く日を計算し、段取りを調整いたします。
・家事係/東桜…すでに持っているレシピでもパウダーの種類を変えたり、美味しさを追求しております。
・製菓係/千成…【アップルパイ】を納める新しい箱の折り方に苦戦。しかし美しくご用意が整いました。
・製菓係/金城…キャンプで関ヶ原の「チーズ入りソーセージ」を堪能。美味しさに驚きその場で報告を。
・園芸係/大草…早くも来年の【お年賀】の話。今年の年賀状は、使用人全員が揃った1枚は如何などと。
・配送係/清洲…今年も【ノンアルコールスパークリングワイン】をご用意。お届け日時の打ち合わせを。
・配送係/清洲…【本宅のアドベントボックス】の打ち合わせ。今年は【大きな箱】のみでご用意します。
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▼「名古屋の本宅」にお仕えします使用人より「使用人の動向」をご報告。秋に想うのは、やはり主です。
・家事係/菅原(すがわら)…重い毛布の発想に驚き、期待しつつ就寝。翌朝、ベッドから落ちた毛布が。
・洋服係/白鳥(しろとり)…秋の薔薇園を散策。お嬢様、旦那様からお預かりする薔薇柄のお洋服をふと。
・家事係/高山(たかやま)…ご縁で早朝から京都の真宗本廟へ。朝日の暖かさと秋の京都の寒さを体感。
・配送係/清洲(きよす)…祖父江町の「銀杏」。お嬢様、旦那様にも召し上がっていただきたく、本宅へ。
・給仕係/八帖(はっちょう)…とある「滝」へ出掛け、清々しい思いを。清々しい八帖、お仕えします。
・配送係/桑名(くわな)…「バンブータンブラー」をお迎えしました。この「軽さ」をお伝えできれば!
・介添係/矢田(やだ)…久々にさつま芋をふかしました。蒸し器から懐かしく甘い匂いがして参ります。
・家事係見習い/小牧(こまき)…肌寒さを感じるこの頃、お嬢様、旦那様が健やかに過ごされますように。
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9月の下旬から、とある方法で求人をしていた、採用係の菊井(きくい)は、130 名以上の応募者全員に
お電話を差し上げ、丁重に事業の説明を差し上げました。お嬢様、旦那様もお察しのとおり、執事やばあや、
メイドのいるお屋敷、と記載をしても「名古屋の本宅」のお仕えは想像しにくいであろう、との考えから。
前のお便りでも話題にしましたとおり、メイド喫茶に始まった文化は、メイドでない演出、の台頭により
「コンセプトカフェ」、さらに「コンカフェ」というジャンルに発展しました。これと同時にメイドなど
制服を着用すること、また、それを着て撮られ、披露なさる文化が豊かになったのも良いことと存じます。
執事の館・実行委員会は、「名古屋の本宅」の外観を公開しないだけでなく、使用人の表情や装いなどを
お見せすることは、滅多にございません。あってもお嬢様、旦那様の「主の手帳」の上に掲載するのみです。
付け加えますなら、使用人の誕生日も、年齢も伏せております。それは殆ど、お仕えに関係ない事柄です。
私たち執事の館・実行委員会は、執事やメイドなど使用人さんの「価値」が、何によって定義されるかと
申しますと、見た目の良さや、雰囲気でなく「お嬢様、旦那様のお役に立てるかどうか」と考えております。
拍子抜けされるかもしれませんが、他のご職業と同じなのです。仕事ができるかどうか、しかないのです。
そして、そのとき本来であれば年齢や性別など、関係ないのです。ええ、分かっております。執事という
言葉自体が、性別を想像させます。執事の館・実行委員会が始まってから数年、男性に重きを置きました。
しかし、お嬢様、旦那様。世の移り変わりは、秋の風よりも速く、流れております。乗り遅れませんように。
歳を重ねた男性がよい、若い女性がよい。そういうお好みはそれぞれあって良いと存じますが、前よりも
人前で申しづらくなりました。また執事の館・実行委員会はお仕えの経験を重ねるにつれ、使用人の年齢、
性別より「驚きをもって喜ばれること」に注力。この度の方針の変更は、すでに始まっていたと申せます。
「名古屋の本宅」は、お嬢様、旦那様のご自宅としてご用意をして、ここにお仕えする者を募り、少しずつ
手解きをしております。昔のお仕えもようございましたが、今のお仕えもようございます。ぜひ明日の夜
「主の手帳」や「主の目録」をお持ちでしたら、ぜひご予告ください。菅原がスープを炊くと申してます。
気が早いかもしれませんが、寒暖の差が大きく感じられるようになってきました。きっとお嬢様、旦那様も、
この冬のコートについてお考えになったかと。昨年のも手入れをして、新しいトレンドはちゃんとおさえ、
ひとまず毛布をかけて。使用人なら、それができて当然です。その上で、お褒めいただけることをします。
洋服のほつれを断つ響き。主に喜ばれることをしたい者が、また一人。名古屋の本宅、使用人の部屋にて。
執事の館・実行委員会
広報係/松原(まつばら)
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私たち執事の館・実行委員会は、おおむね水曜日、土曜日の夜にお便りをして近況をご報告いたします。
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(文面は、かならず拝読いたします。ただし、お返事はお約束できかねますことだけ、お許しください。)
名古屋のどこかにお屋敷を構え、お嬢様、旦那様にお仕えしたいと申し出てから10年が経過をしました。
そして2023年の5月から「名古屋の本宅」にて、お帰りをお待ちしております。ご予告は月に2度を予定。
これまでの流れは、過去のお便りにございますが、1,000 以上もございますので、何とぞご了承ください。
https://www.butlers-house.net/blog/entries
もし「主の目録」を所有なさいますと、とくべつなお便りのほか、ご予告、お申し付けの先回りが可能に。
お給金のお支払いには「金貨」もご活用いただけましたら幸いです。晴れた日の翌朝は「星のかけら」を。
https://www.butlers-house.net/product?product_id=3887