第1133号:消えたシフォンケーキ。
このお便りは、39365 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、ここ数日ほど、申し訳ございません。わたくし松原(まつばら)が体調を崩してしまって、
呟きもお便りもできず、まったくお役に立てませんでした。水曜日の昼までは良くて、いつものお便りと、
とくべつなお便りを綴ってあったのですが、夕方、金山駅の近くのコンビニ駐車場で動けなくなりました。
▼執事の館・実行委員会の近況をご報告します。
・【名古屋の本宅】は、2月中旬から3月中旬のお仕えを計画中。7枠は保留し、4枠を続けて参ります。
・【お申し付けの品】。黒舞茸のキッシュ、王道のコンソメスープ、心躍るお品のご用意ができそうです。
・お尋ねは【お問い合わせのフォーム】へと。https://www.butlers-house.net/inquiry DMはお控えを。
名駅(めいえき…名古屋駅のこと)にいました、調達係の笹島(ささしま)が駆けつけ、すぐ病院を手配。
診察の結果は、話題のウイルスでもなくて、昔からのインフルでもなくて…ひたすら、目眩(めまい)と
寒気と、お昼に食べたカレーライスを上手に消化できていない感じが続き、しかし肝心の発熱がなくて…。
お便りの準備はできていても、体調を崩しながら書いた内容を届けるのが怖く、委員会で検討の上、断念。
それからのことをあまり覚えていないのですが、ひたすらベッドでうんうん唸って、カヌレ氏がその声に
反応して鳴かれていました。ふらふらしながら、ごはんをあげました。ささみも少しだけ多くあげました。
お嬢様、旦那様に、日ごと、もう少しお時間ください。もう少し休みます。という報告をするので、精一杯。
ですから、これまで後ろからお手伝いさせていただいた「名古屋の本宅」の使用人さんには、まったくと
言って良いほど、なにもしてあげられませんでした。それで差し支えていないかと心配を抱えていました。
配送係の桑名(くわな)は「菅原さんのお菓子は、運んでおきました!」給仕係の八帖(はっちょう)と
菊井(きくい)は「主のカルテ、できております!」洋服係の白鳥(しろとり)と家事係の作田(さくた)
「買い出し行ってきました!」あの…あの…困りごととか、できてないことは…「たぶん、ないです!!」
大前提として、このお屋敷はお嬢様、旦那様のためのもので、わたくし松原は、いち使用人として手伝える、
できる限りのことをしてまいりました。笹島も、守山も、長筬も、千種などもそうです。ただ松原だけが、
お嬢様、旦那様に語れる立場なので、どうしても目立ちます。みな私と同じか、それ以上に関わっています。
「名古屋の本宅」に思い入れがあります。ここに存在意義を見出しております。「皆に成長して貰いたい」
と思ういっぽうで「私がいなければならない状況」に酔っていたりもするわけです。そしていざ、体調を
崩してみたら、私が関わらずにお仕えが成り立っていた。嬉しいけど、ちょっと寂しかったりするのです。
お嬢様、旦那様、ご心配をおかけしました。本当はまだ、あまり動かない方が良いそうですが、お便りだけ
投函をしたらまた、カヌレ氏との「家事係から差し入れで貰ったフルーツゼリーの取り合い」に戻ります。
簡単な内容になりますことをご容赦ください。本題の「消えたシフォンケーキ」の件、結びにて綴ります。
▼執事の館・実行委員会は、2月後半から3月前半までの「名古屋の本宅」で、お仕えを検討しています。
▼配送係の桑名(くわな)は、つぎご覧いただきたい「お申し付けの品」の話題を、リアルタイムで報告。
▼給仕係の菊井(きくい)が、いま「名古屋の本宅」にお仕えします使用人の動向をまとめ、報告します。
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▼執事の館・実行委員会は、2月後半から3月前半までの「名古屋の本宅」で、お仕えを検討しています。
ほんらい水曜日の話題にしたかったのは、2月後半から3月前半までの「名古屋の本宅」でのお仕えです。
今日までに、給仕係がまとめた使用人の予定では、概ね金曜日から月曜日までを、日ごと4組の主を迎え、
お仕えできる見通しです。現時点での予定を並べます。あさって月曜日の夜、21時10分から賜ります。
2月/第3週…16日(金)前2、17日(土)全4、18日(日)全4、19日(月)全4。
2月/第4週…23日(金)全4、24日(土)全4、25日(日)休館、26日(月)全4。
3月/第1週… 1日(金)全4、 2日(土)全4、 3日(日)全4、 4日(月)全4。
3月/第2週… 8日(金)全4、 9日(土)前2、10日(日)後2、11日(月)全4。
「前2」の日は、10:00〜12:00 、12:15〜14:15 。
「全4」の日は、10:00〜12:00 、12:15〜14:15 、15:45〜17:45 、18:00〜20:00 。
「後2」の日は、15:45〜17:45 、18:00〜20:00 。
いま使用人一同は、お仕えできる日時の最終調整をしており、幾らかの増減がございます。あさっての夜、
改めてご意向をお伺いいたしますので、ご都合をお確かめください。お帰りを心からお待ちしております。
(月曜日の夜に、号外としてのお便りをひとつ、させていただきます。何卒、よろしくお願い致します。)
もうすぐ、昨年秋からご用意していた、あのパフェグラスに盛られた「赤と白のお品」が、同じお名前で
まったく別の素材に変わります。家事係の碧海(あおみ)と作田(さくた)が考案した傑作でございます。
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▼配送係の桑名(くわな)は、つぎご覧いただきたい「お申し付けの品」の話題を、リアルタイムで報告。
・配送室/桑名…お嬢様、旦那様もご存知と思いますが、黒箱に添えるもう一つの品を考えるのが楽しくて。
・家事係/碧海…冷蔵庫の中に見つけた、ある素材とある素材を組み合わせ、ヘルシーなのに美味なお品!
・配送室/桑名…新しいお品の案を伺いたくて、Twitter でお声がけ。お返事が嬉しい桑名でございます。
・製菓係/若草…「苺クーヘン」に添えた「ラスク」が美味しいという話。これは確かめねばなりません!
このほか、シェフの池下(いけした)が、お屋敷で愛用している「黒舞茸」で「キッシュ」を作ったとか、
フランス料理の王道「コンソメスープ」を、何時間もかけて作ったら、若い使用人が言葉を失った、とか、
家事係の天満(てんま)が「本宅のクロワッサン」を上手に焼くコツを見つけ、矢田が実験しているとか!
お嬢様、旦那様のご別宅でも、お楽しみいただける、私たちのお仕えが幾つもございます。経過を把握され、
お見守りいただけるだけでも嬉しゅうございますし、ご意見、ご要望にお応えできるのも嬉しく存じます!
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▼給仕係の菊井(きくい)が、いま「名古屋の本宅」にお仕えします使用人の動向をまとめ、報告します。
・給仕係/八帖(はっちょう)…カロリー制限で痩せられた主、私も間食を減らし、スリムを目指します。
・給仕係/菊井(きくい)…先日から、支度室に3色団子が1本。使用人の間で、食べられるのか話題に。
・配送係/桑名(くわな)…ご帰宅された主(あるじ)の呟きを、夜に拝見する時間が幸せでございます。
・家事係/高山(たかやま)…白くて小さい梅の花が咲いており、目で暖かみを感じるようになりました。
・家事係/菅原(すがわら)…チョコレートの催事へ。事前に調べていた、気になるチョコを先ずは購入。
・家事係/作田(さくた)…主のご帰宅直後にはりきって動き出した清住さん。八帖さんがやんわり制止。
・介添係/矢田(やだ)…本宅はひとつ。しかし、ご帰宅なさる主の数だけ、お屋敷はするのでは…?と。
・家事係/町屋(まちや)…将棋を指し、教本を読んでいます。こたつでできる遊戯なのでおすすめです。
・家事係/天満(てんま)…はじめて「リアル脱出ゲーム」を体験!失敗したものの、楽しい一時でした。
・家事係/音羽(おとわ)…カカオ 70% のチョコに包まれた「ルシャトー」のレーズンも、見当たらず…。
・洋服係/白鳥(しろとり)…雪山を見るとどうしても、粉糖のかかったマフィンを連想してしまいます。
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「名古屋の本宅」は、もしお嬢様、旦那様が、何かをお気に召されたときに、必ず「おかわり」戴けるよう、
全てのお品を、少しだけ多くしています。保存が効けば、引き続き活用できますが、お肉やお魚、野菜や
果物は必ずしも使いきれません。ただ、焼き菓子は滅多に、期限を迎えることなくご用意ができています。
先週のお仕えを終えた火曜日、委員会の連絡網に、家事係の音羽(おとわ)が「次のお仕えの日程までに
賞味期限を迎えるシフォンケーキが2つある」という報告をしました。あら珍しい、しかし委員会として、
あらかじめ設定した賞味期限を過ぎたものを、お嬢様、旦那様にはお出しできませんから、検討しましょう。
念のため、パティシエールの菅原(すがわら)にも確かめましたが、お腹を壊されることよりも、食感が
変わってしまう可能性がある…と申しまして、やはりこれは、幻にしましょう。という結論に至りました。
はい。さようでございます。本音と建前がございますから、ここで安直に捨てたりは絶対にいたしません。
展開はさまざま、考えられます。まず使用人らが、お嬢様、旦那様と同じお料理、お菓子を口に運ぶことで、
得られる経験は大事です。また、日ごろ懇意にしている職人らへの差し入れも、十分に意義がございます。
あるいは「名古屋の本宅」の近隣は、開館から半年以上経過しても良好。近所付き合いも有効と存じます。
ですからお嬢様、旦那様、ご安心ください。「名古屋の本宅」でお出しできなくなったお料理やお菓子など、
いっさい無駄になったりはしないのです。そして2つのシフォンケーキは、きのう九之坪(くのつぼ)が、
愛知県大府市の、ビュートのお手入れでお世話になる職人さんらにホールで差し上げよう、となりました。
「作田さん、いまお屋敷の近くに着きました。例のシフォンケーキございますか?」「1階にも2階にも
見当たらなくて…」「えっ?音羽さん、火曜日に置かれた場所からは…?」「誰も動かしてないんです!」
お嬢様、旦那様、いま「じゃあ松原かなあ」とか思われませんでしたか?そういうの、もうやめませんか…涙
このお話、本当にこのままで、いまだ見つかっていないのです。誰も動かしていないし、捨ててもいない。
もちろん食べたという話題でもなく、2つのホールのシフォンケーキがお屋敷から消えてしまったのです。
日ごとお仕えする使用人が異なりますと、日付を見間違えたり、置き場を変えたり、可能性はございます。
誰か一人を軸にしなくても、まいにち異なる使用人でも、お嬢様、旦那様にお仕えできるようになりました。
ただ稀にシフォンケーキが消えるお屋敷。もともと無かったものが見えたのか、あったものが消えたのか。
私たち使用人一同、お嬢様、旦那様のお帰りをお待ちしております。赤の広間、生クリームを雲に見立てて。
かぜをひき、治りかけたら、あたたかな。ほんの数日ゆえに驚き。黒猫は腹をふみ。名古屋の執務室にて。
執事の館・実行委員会
広報係/松原(まつばら)
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私たち執事の館・実行委員会は、おおむね水曜日と、土曜日の夜に、お便りをしてご報告を差し上げます。
こちらをご覧になってのご感想や、ご意見などは Twitter と、このメールへの返信にて承っております。
(文面は、かならず拝読いたします。ただし、お返事はお約束できかねますことだけ、お許しください。)
2023年の5月に「名古屋の本宅」を叶え、お嬢様、旦那様のお帰りをお待ちしております。ご予告は月1度。
これまでの流れは、過去のお便りに綴っていますが、1,100 以上ございますので、何とぞご了承ください。
https://www.butlers-house.net/blog/entries
もし「主の目録」を所有なさると、とくべつなお便りのほか、ご予告、お申し付けの先回りが実現します。
https://www.butlers-house.net/product?product_id=3887
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