第1095号:先ほど落とされましたのは。
このお便りは、39817 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様が、先ほど3階のペデスタルにて落とされましたのは「真鍮のペーパーナイフ」、あるいは、
「シルバーのペーパーナイフ」、どちらでございましょう?あとひとつ「金銀揃いのペーパーナイフ」も
ございますが、こちらでしょうか?さようでございますか、では、これをお包みして現在のご別宅へと。
▼執事の館・実行委員会の動きを3行でご報告します。少し詰め込みますので、語尾はお許しください。
・【名古屋の本宅】、お仕え再開は10月後半に。土日月火の4日を検討中。新しい使用人。小悪魔の肉。
・【お申し付けの品】、モンブランの栗クリームだけみたいなジャム。シュトーレン、銀杏はもう少し先。
・【主の手帳】…記帳は保留のまま。/・【お問い合わせの頁】の表記を変更。「おやつ抜き」は3日間。
今夜は、2つお伺いしたい事柄がございまして、もしお嬢様、旦那様のお気持ちに余裕があれば、それぞれ
アンケートにお寄せくださいませ。ひとつは冒頭の「ペーパーナイフ」、そしてもうひとつが年末年始の
「おせち」にまつわる話題です。このお手紙は、前半と後半で、それぞれ背景をご説明したいと存じます。
さて、このところお嬢様、旦那様にもご覧いただいている「本宅のペーパーナイフ」は、もともと鋳造係が
「赤の広間のためのペーパーナイフ」として試作していたものでございます。持ち手だけでなく、刃にも
装飾を入れまして、極めて美しく、それから…あまり松原は用いない言葉ですが、カッコ良くできました。
『真鍮、シルバー、コンビネーションの3種類…刃先に施された装飾に、言葉を失っております…』
https://twitter.com/butlers_house/status/1703785179935125932
鋳造係の白金(しろかね)がお仕えするとき、よく話題にいたしますが「本宅の鍵」と同様、素材ごとに
どれくらいご入用になるか、を把握したうえで着手したいと存じます。普通なら、想定より多くなるほど
原価率も下がって良いことですけれども、私たち執事の館・実行委員会は、そこに利得を求めていません。
お嬢様、旦那様がご入用か、ご入用でないか。そして、もしお気に召すとしたら、どの素材でお作りするか。
これを把握できたら、お嬢様、旦那様にご負担いただくお給金は、なるべく低くできます。それが狙いです。
勢いでお答えになって、いざお申し付けの段階になって落ち着かれても結構。その係数は持っております。
★ ペーパーナイフのお伺い … https://forms.gle/tUx2xgppnEM996fi9
このペーパーナイフは実用性もございますし、アクセサリ、コレクションとしても価値がございましょう。
たとえばペン立てに、これが入っているだけでも良いのです。お嬢様、旦那様の励み、支えになれば何より。
今夜も執事の館・実行委員会の松原が、近況をご報告します。泉の女神のローブは、いったん脱ぎますね。
▼配送係の清洲(きよす)が、職人らの「新しいお品」をご報告。栗、葡萄、本番のガレット・デ・ロワ。
▼介添係の矢田(やだ)が「使用人の動向」を。お仕えがなくても、主を想う使用人たちにも、秋の訪れ。
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▼配送係の清洲(きよす)が、職人らの「新しいお品」をご報告。栗、葡萄、本番のガレット・デ・ロワ。
やはり「ただのナガノパープル」は、「ただのもの」ではございませんでした。白ぶどうも美味でしたが、
今回のは「罪の味」、使いづらい語句ですが「美しい毒」のような体感で、また是非お試しいただきたく。
ガレット・デ・ロワに、ハロウィンの洋菓子は、季節をお楽しみいただく方法のひとつ。あと、もう一つ。
「本宅のトリック・オア・トリート(仮)」、これは、いま執事の館・実行委員会に属する使用人一同の
「それぞれが好んで買い求めている市販、あるいは手製のお菓子」を、ひとつずつ黒い包装にお納めした
コレクションでございます。袋には「広報係/松原」、「給仕係/八帖」、「手帳係/長筬」などと記載。
お嬢様、旦那様は、どの使用人に「トリック・オア・トリート」なさるかお選びいただき、開封をなさると
その使用人が手渡してくれる(はずの)お菓子が手に入る、という構成です。如何でございましょうか…?
あと「名古屋の本宅」も、10月の末に実際のトリックオアトリートができれば。追ってご相談をします。
【栗のジャム(若草)】…まるで「モンブランの上だけ」を頬張っているかのような滑らかなペーストに。
【ただのナガノパープル(若草)】…美しい赤紫色のお品に。松原が「美味しくて死んでしまいそう」と。
【ガレット・デ・ロワ(若草)】…本番のガレット・デ・ロワのご用意。先立ってお申し付けを賜ります。
【ハロウィンセット(金城)】…クッキー、ミニパウンドケーキなど詰めました。昨年とは中身を変えて。
【シュトーレン(星崎)】…工房の移転が重なり、わずか100本のご用意。今週の土曜日にお申し付け。
【ペーパーナイフ(白金)】…素材をお伺いしてから添える石をお伺い。まずはご用命の意思を伺います。
【トリック・オア・トリート】…使用人それぞれ、お気に入りのお菓子(市販)を黒い小袋で。初の試み。
【おせち(池下)】…本来のおせちの材料を使い洋風にアレンジ。お好きなおせち料理をお教えください。
【タンドリーチキンキッシュ(池下)】…試作のご用意を進めております。まずは材料と焼き型の手配を。
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▼介添係の矢田(やだ)が「使用人の動向」を。お仕えがなくても、主を想う使用人たちにも、秋の訪れ。
「名古屋の本宅」は、9月のお休みを少しだけ伸ばして、10月の半ばに再開する流れで動いております。
ただ、この時に重要なのが、使用人たちが出向している先の事情でして、この件で調達係と会計係のほか、
わたくし松原も、会議のテーブルに着くことに。かならず、良い結果をお嬢様、旦那様にご報告いたします。
さて、お屋敷の使用人はお嬢様、旦那様といっしょに秋を迎えようとしております。お休みのあいだの試み、
取り組み、そこにいつも「お仕え」を思い出しますのが、いわゆる職業病、あるいは体質と申しましょう。
ここ数日の動きをご報告いたします。守山、笹島、松原の動きは時間の都合、省略をさせてくださいませ!
▽9月14日(木曜日)
・洋服係/白鳥(しろとり)…「お洋服の日」の実現は可愛くなった高山の写真をご覧頂けたら一目瞭然!
・家事係/高山(たかやま)…ドレッサーのお部屋にて主のお洋服をお借りし、恐縮しつつも心は弾んで。
▽9月17日(日曜日)
・家事係見習い/桑名(くわな)…趣ある京都で、お抹茶を味わい、本宅でも和のひとときはいかがかと。
▽9月18日(月曜日)
・家事係/楠(くすのき)…趣味の海釣りの為師崎港へ。お魚を上手に捌けるように勉強中でございます。
▽9月19日(火曜日)
・家事係/菅原(すがわら)…お申し付けのクッキー製作。焼成後こんがりした焼き色に幸せを感じます。
・給仕係/八帖(はっちょう)…アンチエイジングのクリームを試用中。効果の程はご報告申しあげます。
▽9月20日(水曜日)
・介添係/矢田(やだ)…脚の骨折以来「骨粗鬆症」の予防を始めて、1年。僅かな上昇がみられました。
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お嬢様、旦那様が、まいとし年末年始にお召し上がりになる「おせち」は、どのお料理が一番お好きですか?
いや、まだ9月じゃないの、と仰るとおりでございます。しかし、ケーキもチキンも、この時期に準備を
始めないと間に合わないのです…とくに、普通でないことをする執事の館・実行委員会は、なおさらです。
ご記憶かとは存じますけれど、シェフの池下(いけした)がお仕えするようになってからの「おせち」は、
まいとし「月替りの品」を12ヶ月ぶん、お納めいたしますのが定番でした。「名古屋の仮住まい」にて、
ワゴンで運んだ肉料理、魚料理。これらを12種類お納めした「お重(1段目)」は圧巻でございました。
「名古屋の本宅」の準備をしていた昨年も、これをリバイバルする形でご用意し、驚かれ喜ばれましたが、
今年から、新しいお仕えにすることを、先日の「おせち会議」で決定しました。執事の館・実行委員会は、
「本当の洋風おせち」にて、お嬢様、旦那様に驚きをもって喜ばれたいと存じます。これから試作をします。
日本に古くからある「おせち」は、地域ごとに特色があって、素晴らしい文化です。しかし、ある程度は
共通の認識となっているお品があって、例えば「黒豆」をフランス料理の職人が手掛けたら如何でしょう?
栗きんとんのパリ版。ブルターニュの伊達巻。エビのニース風。牛蒡のバルサミコ酢…おや、これは前に?
ご覧のとおり、お嬢様、旦那様がよくご存知の「おせち料理」を、フランスほかヨーロッパのアレンジにて
お仕えしとうございます。この挑戦にあたって、まず、お嬢様、旦那様がお好きな「おせち」のお品をぜひ、
下記のフォームからお伺いしとうございます。すこし早い、年末年始の支度のこと、ぜひご要望ください。
★「おせち」の中身のお伺い … https://forms.gle/Uz6NyXrxw1xJJCCZA
今夜は「ペーパーナイフ」のご意向と、「おせち」のお好みを伺いまして、ゆっくりお寛ぎくださいませ。
ところで冒頭、お嬢様、旦那様は「真鍮のペーパーナイフ」と「シルバーのペーパーナイフ」と尋ねられて、
どちらを浮かべられましたか?お持ちのナイフ?それとも、まだ「申し付けていないよ」と仰りましたか?
結構でございます。正直者のお嬢様、旦那様には、真鍮のペーパーナイフ、シルバーのペーパーナイフほか、
菅原の試作品「エピス・スコーン」を差し上げます。明日からもその通りに、きっと良いことがあるはず。
さて、おせちのこと。一番お好きなものを #執事の館 を添えて。返信も嬉しゅうございます。よき夜を。
食べたのは私でない、と言ってもなかなか信じてもらえない、それはまた別のお話。名古屋の執務室にて。
執事の館・実行委員会
広報係/松原(まつばら)
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「金の斧(おの)」あるいは「ヘルメースときこり」は、イソップ寓話のひとつです。正直であることが
最善の策であるという教訓の物語でございます。同様の話は世界各地に広がり、伝えられているとのこと。
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私たち執事の館・実行委員会は、おおむね水曜日、土曜日の夜にお便りをして近況をご報告いたします。
こちらをご覧になってのご感想や、ご意見などは Twitter と、このメールへの返信にて承っております。
(文面は、かならず拝読いたします。ただし、お返事はお約束できかねますことだけ、お許しください。)
名古屋のどこかにお屋敷を構え、お嬢様、旦那様にお仕えしたいと申し出てから10年が経過をしました。
そして2023年の5月から「名古屋の本宅」にて、お帰りをお待ちしております。ご予告は月に2度を予定。
これまでの流れは、過去のお便りにございますが、1,000 以上もございますので、何とぞご了承ください。
https://www.butlers-house.net/blog/entries
もし「主の目録」を所有なさいますと、とくべつなお便りのほか、ご予告、お申し付けの先回りが可能に。
お給金のお支払いには「金貨」もご活用いただけましたら幸いです。晴れた日の翌朝は「星のかけら」を。
https://www.butlers-house.net/product?product_id=3887