第1094号:食う寝る遊ぶ・実行委員会。
このお便りは、39820 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、ここ数年ほどお住まいのご別宅は、寝に帰る場所にしていらっしゃいませんか?あるいは、
お仕事のベースとして活用なさっていたり、ご趣味を楽しむ割合を高められますのも、大いに結構なこと。
私たち執事の館・実行委員会にお任せくださる「名古屋の本宅」も、自由にしていただければ何よりです。
▼執事の館・実行委員会の近況を、3行にいたします。
・【名古屋の本宅】は10月にお仕えを再開。土曜日、日曜日の2日間か、日月火の3日間、の可能性も。
・【お申し付けの品】のご用意は30日の土曜日。ペーパーナイフは今月に限られる見通しでございます。
・【主の手帳】の仕組みを手直し。きょう「ご帰宅済みの主に過去のお誘いメールを送信」お詫びします。
私たち執事の館・実行委員会は、ちょうど1年ほど前から「名古屋の本宅」の準備に着手をいたしまして、
夏の初めごろ、お嬢様、旦那様をお迎えする準備が整いました。これは、赤の広間にお寛ぎになり、お食事、
お飲み物のご用意をする流れで、6月、7月、8月と重ねる中で「お家感」のある内容にして参りました。
ご存知のように、執事の館・実行委員会はお嬢様、旦那様のための「白金のドレッサールーム」と、お隣の
「濃綿のクローゼット」も進めております。洋服係の白鳥(しろとり)と花月(かげつ)が検討しました
幾つかのお洋服にアクセサリ、香水やお化粧品などを。全て、飾りでなく、お使いいただくための品です。
これまでの3ヶ月は、「赤の広間」におけるお食事、その合間、直後に館内をご覧いただくという流れを
構築してまいりましたが、それと別のお仕えとして、お屋敷でお洋服、お化粧をお楽しみいただきたくて。
事後報告をお許しくださいませ。白鳥と高山の2人が、お嬢様、旦那様のお部屋、お洋服をお借りしました。
とうてい手の届かない、すてきなお洋服に、袖を通して、いつもと違うメイクをして、立ち方を教わって。
燻桃のキッチンにいた菊井には、ひたすら連呼される「かわいい」しか聞こえず、困惑してしまった、と。
所要時間は2時間で、紅茶とお菓子も楽しむことができました。「お洋服の日」のテストとして十分です。
やはり備品の追加は必要と思われますし、すでに守山(もりやま)が姿見のミラーにカーテンを実装済み。
また、せっかくの姿を残したい気持ちがあって、このお仕えに限っては「ご自身のスマートフォン」にて
撮影をなさったほうが良いかもしれない、との声がありました。これらは委員会に報告し、議題とします。
花より団子、服よりスコーンという言葉がございます。いえ、いま松原が作りました。お洋服の試着など、
ファッションの部分は、必ずしもお嬢様、旦那様のお役に立てるとは限りませんが、衣食住すべてができる
「名古屋の本宅」として、ご理解いただければ幸いです。わたくし松原は「お勉強の日」を担いましょう。
▼清掃係の清住(きよすみ)の、お名前。清(さやか)、潔居(きよこ)、朔夜(さくや)となりました。
▼配送係の清洲(きよす)が、職人らの動向を。白いカレーとは?金城のシュトーレン試作。腹巻き用意。
▼調達係の守山(もりやま)、こっそりカップを追加した様子。ノリタケ、大倉陶園、ウェッジウッド…。
▼シェフの池下(いけした)、清洲に松原が「おせち会議」。今年は「本当の洋風おせち」に原点回帰を。
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▼清掃係の清住(きよすみ)の、お名前。清(さやか)、潔居(きよこ)、朔夜(さくや)となりました。
お嬢様、旦那様、私たち執事の館・実行委員会には、清掃係として清住(きよすみ)という使用人がいます。
これは愛知県名古屋市千種区の地名から拝借していて、その実態はお察しのとおり、ロボット掃除機です。
「名古屋の仮住まい」でも愛され、親しまれた存在は、「名古屋の本宅」に3フロアで活躍しております。
1階、2階、3階それぞれの清住に、主(あるじ)が名前をくださいましたので、ご報告を差し上げます。
命名にあたって添えられました想いを、わたくし松原が要約させていただきました。ご参照くださいませ。
【1階】清住清(さやか)…主の名前。ご自身を投影。使用人らと働きたかった。つまみ食いの片付けを。
【2階】清住潔居(きよこ)…アナグラムで、並べ替えますと「住居清潔」です。よろしくお願いします。
【3階】清住朔夜(さくや)…清住の色と形が、新月のように見えて…。部屋を綺麗にして、澄んだ夜に
なお、これまでのお仕えで、清(さやか)は段ボールに乗り上げ止まったことが2回。潔居(きよこ)は、
洗面所の内側から自分でドアを閉めて、出られなくなった件が3回。そして朔夜(さくや)は、週に1度、
「緑の部屋」のベッド下から出られなくなって力尽きております。近々、ベッド側を改造して対策します。
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▼配送係の清洲(きよす)が、職人らの動向を。白いカレーとは?金城のシュトーレン試作。腹巻き用意。
いま執事の館・実行委員会の配送係といえば、清洲の名前が自然と浮かびますけれども、氏が合流をして、
ちょうど1年ほどでございます。ときの流れの速さに驚くとともに、堂々とお品の段取り、職人さんとの
話しをしているところは見事でございます。「名古屋の本宅」でも、主に労われていると聞いております。
余談ですが、まえお嬢様、旦那様に良くしていただいていた若鶴(わかづる)は、少しずつ体調を取り戻し、
外出などできるようになった、と申しておりました。執事の館・実行委員会は本人の意向を尊重しますが、
もし小さなお仕えを望むようでしたら、役割を作りたいと存じます。動きあれば報告。お見守りください。
・製パン係/星崎…【シュトーレン】数量は、おそらく100箱ほどになる見通し。工房移転が重なって。
・製菓係/若草…【ほうじ茶クーヘン】に添えるお品。レモンクーヘンで喜ばれたサブレを採算度外視で
・製菓係/若草…【シュトーレン・クーヘン】を試作すると申します。だれも食べたことのないお品です。
・家事係/池下…今年の【おせち】は、お嬢様、旦那様の幸せを願った縁起物を、洋風の仕上げにてご用意。
・燻製係/関ヶ原…【プレッツェル】が喜ばれて何より。「松原さんの罪は軽くなりましたか?」と笑い。
・カレー係/山吹…冬だけにお作りします【白いカレー】。これは【名古屋の本宅】に、黒いご飯と準備。
・和菓子係/五月…【きんつばキャラメリゼ】のため、金属板を特注。焦がさずにキャラメリゼする秘訣。
・和菓子係/五月…お品に添えておりますお菓子について打ち合わせを。お試しいただきたいお品が多く。
・家事係/菅原…クリスマスの打ち合わせ。今年の【アドベントカレンダー】は菅原のお品もお納めして。
・家事係/東桜…今月のお申し付けのお品の調整を。ご別宅で焼いていただく温かいお品はいかがですか?
・鋳造係/白金…【赤の広間のペーパーナイフ】はお好きな石とIDを刻印します。まずは素材を伺います。
・製菓係/瀬木…【酒粕のガトーショコラ】を型から外すとき、焼き立ても、冷めても剥がせない、とか。
・製菓係/金城…【金城のシュトーレン】の試作、拠点のキッチンを借ります。来週に試作をいたします。
・清掃係/清住…【名古屋の本宅】で控えております、3台のお名前が決定。主のIDを笹島が貼ります。
・キャラメル係/明徳…久しぶりのお仕えを。とあるお品に【キャラメル】を添えさせていただきました。
・調香係/杁中…これからの季節に【ストール】、【腹巻き】のご用意を。お色味の確認をしております。
シュトーレン、おせち、アドベントカレンダー、そして、新しいペーパーナイフなどのお仕えが動きます。
秋から冬にかけて、賑やかになりますのが「お申し付けの品」、この秋から、清洲(きよす)のお仕えに
家事係であった楠(くすのき)と、桑名(くわな)が合流を予定しております。またご紹介をしましょう。
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▼調達係の守山(もりやま)、どうやら、こっそりカップを追加した様子。ノリタケにウェッジウッドに。
お嬢様、旦那様、スクープです。執事の館・実行委員会の調達係、守山(もりやま)は、3階に新設をした
ブラックとゴールドのカップボードに「空きができた」という理由で、新たなカップを調達した模様です。
元は「なぜか大皿がないコロンビアゴールドを調達する」というタスク、泥沼に沈んだのはほぼ事実かと。
広報係が独自に入手したメモには、上記と同様に大皿がなかった「ノリタケ/レースウッドのブルー」と、
これまでコレクションに薄かったウェッジウッドから「オベロン」と「カーゾン」のセットと、ちいさく
「アメジスト」の名前も…カップ、ソーサー、中皿、大皿の4点、いずれも実際にご使用をいただきます。
下記、括弧のなかは松原からの補足でございます。よろしくお願いいたします。
▽ウェッジウッド/コロンビアゴールド(豪華なゴールドの模様。なぜか大皿がなくて、改めて調達を。)
https://www.wedgwood.jp/products/list?category_id=295
▽ノリタケ/レースウッドゴールド(白地に淡いブルーが可憐。これのピンクは、すでにセットで所有。)
https://tableware.noritake.co.jp/c/series/s_Fine_Gold/series_059
▽ウェッジウッド/オベロン(白地に黄緑、赤の彩り。20年以上前に製造をされなくなったお品です。)
https://www.sohbi-company.com/brand/list/wedgwood/27
▽ウェッジウッド/カーゾン(青緑色。これも現在は生産されていないお品です。)
https://www.sohbi-company.com/brand/list/wedgwood/663
▽ウェッジウッド/アメジスト(紫色。生産終了品。調べてみますと、なかなか希少なお品だそうです。)
https://helclife.exblog.jp/18983190/
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▼シェフの池下(いけした)、清洲に松原が「おせち会議」。今年は「本当の洋風おせち」に原点回帰を。
夏の終わりかけ、執事の館・実行委員会の恒例となります「おせち会議」。先日、池下のキッチンを借り、
清洲(きよす)と松原(まつばら)が参加をいたしました。ことし、私たち執事の館・実行委員会はぶじ
「名古屋の本宅」を叶えましたが、ご存知のとおり、池下以外の使用人、職人の活躍が光ってございます。
故に、これまでの「月替りの品」のコレクション(一段め)と「とくべつなお品」のご用意(二段め)は、
いったん保留しまして、本来の「おせち」をもとにした洋風のお仕えを検討します。たとえば定番のお品、
「黒豆」や「伊達巻き」、「田づくり」に「栗きんとん」を、同じ素材で洋風にしたら…と考えています。
もちろん、お約束のキッシュほか、昨年にお褒めを頂戴しました「フォアグラのようなもの」なども是非、
お召し上がりいただきたいと存じます。もしお嬢様、旦那様のご希望あれば、松原にお聞かせくださいませ。
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お嬢様、旦那様をお迎えするために、本当の家、つまり館(やかた)をご用意したいと考えていた私たちは、
何度も遠回り、幾つもの挫折をして、やっとお嬢様、旦那様の「名古屋の本宅」を構えることができました。
お料理、お菓子、お飲み物のお仕えはもちろんのこと、お洋服もお化粧も、そう、お泊まりもしましょう。
わたくし松原は、広報係という立場にありながら、さまざまな事情あって「お泊まり」について、とくに
「お泊まり」を承る流れについて言及できかねます。これは私たち執事の館・実行委員会が、とある区の
「保健センター」さんと打ち合わせた結果「宿泊なさる人は、公平にでなければいけない」という事情が。
そこに関わる部分を避けつつお話をいたしますと、執事の館・実行委員会はことし、2023年のうちに
「お泊まり」のテストをします。イメージとしては、前半で述べた、使用人が使用人を主に見立てまして、
リハーサルをする流れです。お迎えのあと、ご夕食、ご入浴、お勉強/お仕事、ご就寝、ご支度、ご朝食。
8年の経験があった「ティータイム」でさえ、「名古屋の本宅」でするには、試行錯誤が不可欠でしたし
「お洋服」も、じっさいに着てもらって、撮ってもらって分かること、まことに多くあったと伺いました。
その過程は、つどお嬢様、旦那様にご報告をさせていただきます。お尋ねごとは、可能な限りお答えします。
「おはよう」から「おやすみ」まで、暮らしを見つめる執事の館・実行委員会。もともと志していたのは、
いまの「ティータイム」のお仕えでしたが、やはり衣食住、着ること、食べること、そして眠ることまで
実現したいと考えました。私たちの知る限り、おそらく前例のないことと存じます。実現は間も無くです。
食う寝る遊ぶ・実行委員会が、お家をご用意しました。ぜひともお嬢様、旦那様に驚かれること、喜ばれる
ことを教えてくださいませ。私たち使用人と職人ら一同が、できる限りのことをして、努めてまいります。
まさかと思いますが、遠い世界のことのようにお感じですか?この話、本当にお嬢様、旦那様のためですよ。
じっさいご用命にならなくても良いのです。ご帰宅が叶わなくても、お申し付けが途切れても大丈夫です。
私たち使用人一同と、お嬢様、旦那様とのご縁が続いていて、いつか必要になったとき頼っていただければ、
それで十分です。しかし、いつか「おはようございます、お嬢様、旦那様」と申し上げてみたい、松原です。
この時期はどうも、ひとが足りない、時間が足りない、考えが足りない、余裕が足りない、などのように、
不足を覚えがちな時季です。お嬢様、旦那様、追われるような体感があれば、いったん深呼吸をしましょう。
ところで「まくら」は柔らかめが好みですか?硬めが良いですか?念のため、2種類を置いておきますね。
食う寝る、仕える。仕事というより、素敵な物語を、夢中で読み進めているようで。デニーズ松原店にて。
食う寝る遊ぶ・実行委員会
広報係/松原(まつばら)
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注:食う寝る遊ぶ、というキャッチコピーは、1988年に発売された日産自動車の「セフィーロ」のCMで
用いられていたものです。これを考案なさったのが糸井重里お坊っちゃま。現在でも生き方や教育などの
現場で用いられます。今日のお便り、もとは「食う寝る飾る」としていましたが、オリジナルにしました。
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私たち食う寝る遊ぶ・実行委員会は、おおむね水曜日、土曜日の夜にお便りをしてご報告を差し上げます。
こちらをご覧になってのご感想や、ご意見などは Twitter と、このメールへの返信にて承っております。
(文面は、かならず拝読いたします。ただし、お返事はお約束できかねますことだけ、お許しください。)
名古屋のどこかにお屋敷を構えて、お嬢様、旦那様にお仕えしたいと申し出てから10年が経過をしました。
そして2023年の5月から「名古屋の本宅」にて、お帰りをお待ちしております。ご予告は月に2度を予定。
これまでの流れは、過去のお便りにございますが、1,000 以上ございますので、何とぞご了承ください。
https://www.butlers-house.net/blog/entries
もし「主の目録」を所有なさいますと、とくべつなお便りのほか、ご予告、お申し付けの先回りが可能に。
お給金のお支払いには「金貨」もご活用いただけましたら幸いです。晴れた日の翌朝は「星のかけら」を。
https://www.butlers-house.net/product?product_id=3887