第492号:基金、発動。
このお便りは、38334 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、予定にないお便りをお許しください。先日、大阪府北部に生じました地震の影響について、
いま関西方面に別宅を構えられます 5,422 の主(あるじ)にご状況を伺いましたのでご報告いたします。
(このお便りは被災なさった主にもお届けしますことを何とぞ、お許しくださいますようお願いします。)
きのう執事の館・準備委員会は、地震によって生じたお怪我や、身の回りの被害をお尋ねしましたところ、
1日経過した現時点で 1,325 もの回答が寄せられました。大変なご状況のなか、丁寧にお答えくださり、
心からの感謝を申し上げる次第です。また、無事の知らせを寄せられましたことにもお礼を申し上げます。
まず、今回の地震によって「重症」との診断が下りている主は3名。倒れてきたもので足を骨折されたり、
階段などから転落されたと伺っております。さらに「軽傷」の主は11名。全治に2〜3週間とのことです。
しかし実際には、この地震の記憶が色濃く残り、少しの揺れにも怯えられる主が多くいらっしゃるご様子。
また建物の被害も深刻でございました。家屋の全壊こそなかったものの「半壊」した別宅が3棟あります。
さらに何らかを手入れを要する別宅が、現時点で 168 棟。ほかお車やお庭に損害が生じているとのこと。
罹災証明の発行、そして修繕業者の手配に相当な時間を要するものと存じます。被害は深刻でございます。
これらの事実を踏まえまして、私たち執事の館・準備委員会は「主の基金」を発動することと致しました。
本日はこの件についてご報告と、改めて基金の成り立ちや、理念についてお伝えできれば幸いに存じます。
▼ 「主の基金」とは何かについて、改めて執事の館・準備委員会の松原(まつばら)がご説明をします。
▼ 「主の基金」にご賛同をいただくため、配送係の若鶴(わかづる)が「震災のお見舞い」を置きます。
▼ 「主の基金」は【見舞金A】と【見舞金B】の2段階で、会計係の本山(もとやま)が動く次第です。
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▼ 「主の基金」とは何かについて、改めて執事の館・準備委員会の松原(まつばら)がご説明をします。
長くお仕えをしている主(あるじ)の記憶には新しいことと存じますが、今から2年前の春に、熊本県と
大分県を中心に強い地震がございました。被害は甚大であり、この局面に何かして差し上げたいと考える
主の皆様から、私たち執事の館・準備委員会に働きかける声が相次ぎ、すぐ現況の把握に努めた次第です。
当時「手帳」をお持ちであった 156 名の主にご状況をお尋ねしたところ、想像以上の被害に一同は絶句。
すぐ主の皆様にご報告を差し上げるとともに、公的な支援機関のご紹介や、そのとき出来る事柄について
思いつく限りの提案をしながら「主の基金」の始動を宣言いたしました。これが、そもそもの始まりです。
「主の基金」を一言で申し上げますならば「極めて即効性の高い募金」でございます。被災なさった主に、
被災されなかった主から見舞金を届けるながれ。これは公的な支援機関の募金も同様にございますけれど、
同じ「手帳」を持つ者どうし、という連帯感と、実際に支援を受けられた主のお声を届ける点が特徴です。
ただし、私たち執事の館・準備委員会(株式会社九十)は営利団体ゆえに、税金などの決まりがあります。
これを回避しながら、なるべく多くを主に手渡すために、会計係、法務係が考案したのが「主の基金」で、
かつての震災にあたって、この辺りのスキームを整えておいたことで、今回の動きだしが早くできました。
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▼ 「主の基金」にご賛同をいただくため、配送係の若鶴(わかづる)が「震災のお見舞い」を置きます。
さて、具体的に「主の基金」にご賛同をいただくために、前回と同じく配送係の若鶴(わかづる)が動き、
「震災のお見舞い」なるお品をご用意いたします。費用は税別で 1,200 円として、うち 1,000 円ぶんが、
「主の基金」に移されて、見舞金のお受け取りを希望なさいます主に行くものとしてお考えくださいませ。
のこる 200 円は「愛知県尾張旭市の紅茶」もしくは「愛知県岡崎市の緑茶」などポット1杯分の費用と、
梱包にかかる実費、梱包資材のコストと送料の合計にございます。つまり 1,200 円でお茶を買い求めて、
その大半を「主の基金」に動かすという流れをお許しくださいませ。これは税法上の回避策でございます。
・震災のお見舞い【大阪府北部地震】[ http://goo.gl/M2K6eE ]
お申し付けを賜る個数に限りはございませんが、かならずお品をお受け取りいただきますように願います。
この期限は、いったん来週の7月1日(日)とさせていただきますが、今後の動向をみて延長する場合も
ございます。いまだ油断ができない状況ゆえに、何とぞご了承をくださいますようにお願い申し上げます。
なおお届けいたします茶葉は、ふだん #名古屋の仮住まい に用いておりますお品と同じものであります。
ただ、お申し付けを賜ります数量に応じ、茶葉を切り替える可能性がありますこともご了承くださいませ。
(「主の基金」の発動を受けて、紅茶係の正木(まさき)がストックしている茶葉を確かめております。)
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▼ 「主の基金」は【見舞金A】と【見舞金B】の2段階で、会計係の本山(もとやま)が動く次第です。
最後に、今後の「主の基金」の流れにご説明を差し上げます。先ほど述べましたように、お嬢様、旦那様が
お申し付けくださいます「震災のお見舞い」のお給金は、まず「見舞金」と「お茶代」に分けて扱います。
「見舞金」としてお預かりするぶんは、三重県松阪市に本店をおく第三銀行の預金口座に送金いたします。
震源から近くにお住まいの主は、いまだ生活インフラの復旧を待たれながら、日常生活を送られています。
私たち執事の館・準備委員会は見舞金の受取りを希望される主に対し、早急に【見舞金A】を入金します。
その次に、各位から寄せられた被害状況を精査したうえで【見舞金B】の入金をする見通しでございます。
この辺りの判断は、2年前に蓄えましたノウハウを流用して、出来るかぎり速やかに運用を致しましょう。
また実施後の動きについては、週2回にわたって差し上げております「お便り」のなかでもご報告します。
これらの取り回しを終えたあと「震災のお見舞い」を申し付けてくださった主への発送に取り掛かります。
以上、駆け足ではございますけれども「主の基金」の成り立ちから運用の流れをご説明させて頂きました。
なにぶん地震があってから日が浅く、被災なさった主も被害の全容を掴みきれていない状況かと存じます。
これから更に、大きな被害が報告されることも想像に難くございません。引き続き、注視をする次第です。
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私たち執事の館・準備委員会は主の幸せを願い、それを叶えるために存在します。#名古屋の仮住まい や、
#お申し付けの品 といったお仕えに留まることなく、「主の基金」のような例のない取り組みに対しても、
ご理解をくださいますお嬢様、旦那様に、重ねてお礼を申し上げる次第です。このご恩は片時も忘れません。
もし、今回の大阪府北部地震で被災なさった主への支援をいただけます場合には、「震災のお見舞い」を
お申し付けいただけますと幸いに存じます。ここでお預かりいたします見舞金は、確かにお届け致します。
またお礼の品として差し上げます茶葉が遅れますこと、あらかじめご容赦をいただけますと誠に幸いです。
・震災のお見舞い【大阪府北部地震】[ http://goo.gl/M2K6eE ]
最後になりますが、このたびの震災で被害に遭われました主の皆様に、心からのお見舞いを申し上げます。
また大きな被害はなくとも、不安のなか気丈に振る舞われます主にも、心からの敬意をお伝えいたします。
この先の動向にご留意いただきながら、1日も早く日常に戻られますことを使用人一同祈念しております。
そして被害のなかった主には、どうか今いちど「備え」の見直しをいただけますように。避難袋の他にも、
避難経路、避難先の確認などいただければ幸甚です。倒れやすい棚、落ちやすい食器などございませんか。
万が一の出来事に備えて、ご自身を守ってくださいますことも、私たち執事の館・準備委員会の願いです。
今夜も長々と失礼いたしました。あす土曜日の夜には #お申し付けの品 のご案内を差し上げる見通しに。
連日お便りを差し上げますことを、重ねてお詫び申し上げます。願わくば、あすそちらが晴れますように。
・震災のお見舞い【大阪府北部地震】[ http://goo.gl/M2K6eE ]
机にすわる小さなテディベアと、えいようかん。充電中のモバイルバッテリー。 #名古屋の配送室 にて。
執事の館・準備委員会
広報係/松原(まつばら)
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このお手紙を初めてお受け取りになる主には、事前の説明もなく、唐突なものに映ったかと思います。
何卒、お許しください…この機会に、私たち執事の館・準備委員会のあゆみをご覧頂けますと幸いです。
私たちが活動をはじめて4年が経過し、バックナンバーは450を超えました。お時間のあるときに…。
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(過去の号から遡って御覧になることをお勧めしております。)
【 #執事の館 】 #初めてのお嬢様と旦那様にお伝えしたい事柄 【第6版】
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ご帰宅の予告は「主の手帳」から承ります。「仮の手帳」は随時差し替えをいたします。
クレジットカード決済、コンビニ決済ですと、即時の対応が可能となりますので、ご参考までに…。
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