お嬢様、旦那様…本日は元の予定にない行程がございましたが、一日の流れに乱れは生じませんでしたか。
予期せぬトラブル、突然の来客、そしてうっかりミス。何も無ければ、それはそれで不安になりますが、
平穏な日々は、見えない力にふわふわ流され、それに上手く乗ることで綺麗に見えるかもしれません。

話は変わりますが、昨晩 Twitter でもご報告を差し上げました通り、きのう執事の館・準備委員会は、
近い将来に #お抱えの楽団 がお嬢様、旦那様に演奏を披露して差し上げる場の候補として、
名古屋市中区、伏見駅から直ぐのところにございます「電気文化会館」ザ・コンサートホールを視察。
音楽係の三ケ峯（さがみね）、わたくし松原を含む４名が、若手音楽家達による演奏を鑑賞しました。

公式ホームページ（ http://goo.gl/SgvRo ）の概要を拝見いたしますと、定員は 395 名とのことで、
駅からのアクセスも良く、現段階で主の皆様をお迎えするには十分な条件が揃っているように思います。
ホールの広さに対して…残響と申しましょうか、音の伸びがあって心地良いながらも、ステージの上で
どの位置から楽器が鳴っているかという定位感が明らかにございました。これは最後列でも同様に。

本格的なコンサートは久しぶり。あくまでも執務の一環として客席に座りましたが、良い時間でした。
しかし、これは決して悪意のない感想としてお伝えいたしますが…自らが存じない演奏家が、おなじく
自らが（不勉強ゆえに）存じない楽曲を演奏なさる。この状況は、すこし退屈な印象にございました。

演奏そのものは、たいへんお上手でした。幾つもの美しい旋律が耳に飛び込みました。綺麗な衣装で、
見事なアンサンブルを拝聴いたしました。しかし、わたくし松原の心は大きく動かなかった次第です。
その理由を脚組み、頬杖して思案。昨今の #お抱えの楽団 による活動と比較してすぐ仮説が出ました。
何らかの経緯で存じ上げている演奏家が、自分の好きな曲を、自分のためだけに弾かれる、あの経験。

それはつまり、私たち執事の館・準備委員会の活動にも通じるところです。これまで無名だった職人の
素晴らしい仕事を取り上げ、その価値を伝えるように努める。場合によっては前向きな手直しをする。
失敗してしまったことも、上手くいったことも、差し支えない範囲でご報告を差し上げるようにする。

世には「よい振る舞い」を続ければ、あるいは「優れた成果」さえあれば、いつか報われる…という
幻想がございます。その考え方は、決して間違いでないもの、それだけで十分とは決して申せません。
よい振る舞い、優れた成果…これは必要最低限のアプトプットにございまして、それに至る過程を、
いつ誰に、どのようにして伝えるか…本番までにどうやって共感を育てていくかが肝要かと存じます。

それが近年、様々な業界で話題になる…「モノ」ではなく「モノガタリ」を訴求するアプローチにも
通じるのではないか…と考え、ふと #お申し付けの品 をお届けする前後に、感想を承るようにすれば、
いまお付き合いのある生産者や演奏家らにとって、大きな喜びになるのではないかと思い至りました。

これは、６月から毎週月曜日に催されることになった、執事の館・準備委員会の全体会議に持ち込み、
議題に上げます。手帳係の長筬（ながおさ）には事前に意向を伝え…いわゆる根回しをしましょう…。

今日も余談が長くなり、誠に申し訳ございません。執事の館・準備委員会の広報係、わたくし松原より
下記の５件について…なるべく手短にご報告をさせていただきます。何卒、よろしくお願いいたします。

▼ #名古屋の仮住まい 、6月7日（火）のブレイクタイムに、パティシエール菅原の試作を行いました。
▼ #名古屋の仮住まい で好評賜ります「バースデー・プレート」、新たに黒い皿を手配しております。
▼ #名古屋の仮住まい 介添係の日比野（ひびの）が、可愛らしい押し花の試作を披露いたしました。
▼ 執事の館・準備委員会は #愛知県名古屋市の生ひやむぎ の生産者を訪れ、反響を報告いたしました。
▼ 執事の館・準備委員会 #名古屋の仮住まい で催された「ケーキ会議」の議事録をご覧くださいませ。

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▼ #名古屋の仮住まい 、6月7日（火）のブレイクタイムに、パティシエール菅原の試作を行いました。

予てから話題にする新たなパティシエール、菅原（すがわら）は、きのう6月7日（火）に厨房で試作。
「ブレイクタイム」にご帰宅をくださいました一部の主と、この日お仕えをしていた一部の使用人が、
【リンツァトルテ : https://goo.gl/U5xp3G / https://goo.gl/g4SN2K 】や【無花果のスコーン】を
試食する機会となりました。オーブンのくせを掴み、着々を合流の準備を進めてございます。

かつて、氏が菅原と名乗るまえに面接をした採用係の菊井（きくい）から伝え聞いた逸話がございます。

月に数件ほど、執事の館・準備委員会のホームページにある採用情報に応募が寄せられるシェフと、
パティシエのうち、じっさい面接に至る者はごく僅か。ずいぶん狭き門ですが、面接のあとは必ず、
試食をさせていただく流れにございます。あくまでもお願いではございますけれどもこれを伝えると、
多くの方は「では◯◯と、◯◯を作りましょう。」と仰ったり、あるいは「何を作れば良いですか？」
と仰るのだそうです。ごくごく普通のやり取りのように思われますが、菅原は微妙に違ったようです。

「わかりました。菊井さんは、いま何をお召しになりたいですか？」この問いかけに、確信をもって、
執事の館・準備委員会の連絡網に報告を入れたと述べております。言葉にして綴りますと、ほんの少しの
違いですが、実際なされますとこの響きは格別…。「とにかく嬉しくなった」と回顧しておりました。

これはまさに、適切な問い。お嬢様、旦那様はいま、何をお召しになりたいでしょうか？

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▼ #名古屋の仮住まい で好評賜ります「バースデー・プレート」、新たに黒い皿を手配しております。

１日あたり約50のご帰宅。ひと月になおしますと、1,000 ちかい主をお迎えする #名古屋の仮住まい 。
ご友人、ご家族、あるいはご自身のお誕生日に #名古屋の仮住まい を選ばれる機会が多いと聞きます。
開館以来取り組みます、使用人一同からお祝いのメッセージを添えた「バースデー・プレート」は、
毎日少しずつ進化を遂げている次第でございます。最近では、調達係の笹島（ささしま）による型紙も。

この度、家事係の大高（おおだか）からの申し出で、黒い正方形のお皿を調達した次第にございます。
白地に茶色のココアパウダー、黒字に白色のシュガーパウダー。他にも様々な彩りを添えた場合の、
実験を重ねて、うまく行けばすぐにも活用させていただきとうございます。ご期待くださいませ。

https://twitter.com/butlers_house/status/740068060300640256

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▼ #名古屋の仮住まい 介添係の日比野（ひびの）が、可愛らしい押し花の試作を披露いたしました。

お嬢様、旦那様、こちら（ https://goo.gl/1ckD7g ）ぜひご覧くださいませ！
#名古屋の仮住まい 介添係の日比野（ひびの）が披露しました、ポストカードの押し花でございます。
使用人の名簿（ https://goo.gl/9QGj8f ）にも記載がございましたが、彼女の造詣が垣間見える次第。

この報告をご覧になった主からは、「ぜひ #お申し付けの品 として届けて欲しい」といったお声や、
「その作り方を教わりたい」などというお声が寄せられまして、いま園芸係の大草（おおくさ）、
調達係の笹島（ささしま）らに情報を共有している段階にございます。こちらもご期待くださいませ。

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▼ 執事の館・準備委員会は #愛知県名古屋市の生ひやむぎ の生産者を訪れ、反響を報告いたしました。

先日、執事の館・準備委員会の調達係、星崎（ほしざき）は #愛知県名古屋市の生ひやむぎ を手掛けた
生産者を訪問し、試作第３号をお申し付けくださった 30名の主のご感想、ご意見を届けて参りました。
わたくし松原も直前に合流をして、会議室に通されましたが、星崎の取り出した紙をみてびっくり…！

なんと、主によって投じられた感想ツイートや、メールを通じて寄せられたコメントを印刷しまして、
大きな紙に貼り付けていた次第（ https://goo.gl/JvQd2X ）です。これには生産者もたいへん驚き、
そして喜んでおりました。あとで訪ねたところ、この手の新しい取り組みをするとき、企画する人物と
じっさい製造をする人物の間に、気持ちの温度差が生じやすく、これを埋めて差し上げたかったと…。

限られた時間の打ち合わせでしたが、更なる #愛知県名古屋市の生ひやむぎ の完成版（試作第４号）や
生まぜそば（ https://goo.gl/FkgDEL / https://goo.gl/0DtO9b ）の試作品のほか、生パf …いえ、
生パスタ（ https://goo.gl/veRwJY ）の提案を預かり、お嬢様、旦那様にご報告をした次第にございます。

これとあわせて #震災のお見舞い 第２弾として予定いたします「うに」を生かした料理などのために、
いまノリタケ社や、岐阜県土岐市の職人に対して、「白の部屋」に合うドンブリを手配しております。

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▼ 執事の館・準備委員会 #名古屋の仮住まい で催された「ケーキ会議」の議事録をご覧くださいませ。

前後いたしますが、先に述べたパティシエールの菅原（すがわら）に、家事係の大高（おおだか）と、
調達係の星崎（ほしざき）の３名が「ケーキ会議」を実施。この議事録（ https://goo.gl/4G092x ）を
さくばん Twitter にて共有させていただきましたので、お時間のあるときにもご一読くださいませ…。

驚きをもって喜ばれるお品づくり。これは私たち執事の館・準備委員会の使命として過言ではなく、
家事係の東山（ひがしやま）、滝川（たきかわ）、歌里（うたさと）らが取り組みます新しいお品も、
年々、完成度を増しております。季節限りのドリンクは、給仕係からつどご案内を差し上げましょう。

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お嬢様、旦那様。本日も、遅い時間までお付き合いくださいまして、誠にありがとうございました。
冒頭に「知らない人が、知らないことをしている。」という状況について松原の私見を述べましたが、
いまだお目にかかれないまま、こうして綴られたお便りに、ツイートに目を通していただけることを、
心から嬉しく思っております。ありがとうございます。知っていただけること、考えていただけること、
それらの事実が、何よりも貴重であり、私たち執事の館・準備委員会を動かしていると申せましょう。

ひとり手探り「正解」を求めるよりも、答えを知る者に「尋ねる」ほうが、よっぽど簡単でございます。
私たち執事の館・準備委員会にとっての正解は、常にお嬢様、旦那様にあって、なすべきことは、
全て「適切な問い」に集約されるのではないかと考える次第です。今後とも、宜しくお願いいたします。

ところで #名古屋の仮住まい の２階を増築するか、 #福岡の仮住まい #札幌の仮住まい に取り組むか、
それとも #名古屋の本宅 に挑むべきか…改めて、ご意向をお伺いしても、宜しゅうございますか？

今日は遅くなりましたから、後日に改めて、お時間をいただければ幸いです。

きゃりーぱみゅぱみゅお嬢様による「PONPONPON」が繰り返し再生される、６月の執務室にて。

執事の館・準備委員会
広報係・松原（まつばら）

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このお手紙を初めてお受け取りになる主には、事前の説明もなく、唐突なものに映ったかと思います。
何卒、お許しください…この機会に、私たち執事の館・準備委員会のあゆみをご覧頂けますと幸いです。
私たちが活動をはじめて４年が経過し、バックナンバーは250を超えました。お時間のあるときに…。
https://www.butlers-house.net/blog/entries
（過去の号から遡って御覧になることをお勧めしております。）

また「手帳（マイページ）」は、手帳係が少しずつ入力欄を追加しており、これが他でもない、
お嬢様、旦那様のお人柄を知る貴重な機会となります。「苦手な食べ物」や「給仕の際のご希望」を
お書き添え頂ければ、お仕えします使用人がかならず拝見をして、各位に合わせたお仕えをいたします。
最近では「お好きな音楽」や「お好きな色」を、お伝えいただけるように手直しをいたしました。
https://www.butlers-house.net/member_login

日々の小さな報告は、Twitter からもお届けしております。このお便り（メールマガジン）とは異なり、
Twitter というコミュニティの特性を踏まえたツイートが、やや多くなりますことをご了承ください。
https://twitter.com/butlers_house