第155号:ばあやを呼んでまいります。
このお便りは、28735 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、5月も半ばに差し掛かろうというところ。新しい季節を迎えてからすぐ、
大型連休を迎えられ、ぽっかり気持ちに穴が空くなどして、燃え尽きてはいらっしゃいませんか…?
夜空が、少しずつ夏の星座に移り変わりますように、気温も湿度も、お嬢様、旦那様のお身体も、
少しずつ変化しているはず…。どうか丁寧に、ご自身に向き合いながらお過ごしくださいませ。
今夜も、執事の館・準備委員会の広報係、わたくし松原より #名古屋の仮住まい の「緑の部屋」や、
驚くほど美味しく仕上がりました「愛知県碧南市のソーセージ」などについてご報告を差し上げます。
▼ 執事の館・準備委員会は、6月中に「緑の部屋」に繋がる通路の工事を決定。休館のご相談です。
▼ #名古屋の仮住まい は、6月2日(火)に第2回目となる「ばあやの日」を実施いたします。
▼ #名古屋の仮住まい シェフ錦(にしき)とパティシエ鳴海(なるみ)による #6月限りの品 が完成。
▼ 執事の館・準備委員会の手帳係、長筬(ながおさ)は「薄い手帳」の実装を完了いたしました。
▼ #愛知県碧南市のソーセージ 「鴨肉のヴァイスブルスト」「新玉ねぎのブラードブルスト」を是非。
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▼ 執事の館・準備委員会は、6月中に「緑の部屋」に繋がる通路の工事を決定。休館のご相談です。
大変長らく、お待たせしております #名古屋の仮住まい の2階にある「緑の部屋」は、
昨年5月の開館時点で完成していたにも関わらず、そこに至る「階段」「通路」そして「前室」が、
諸般の事情からお使いいただけない状態のまま、日々、お嬢様、旦那様にお仕えをしてまいりました。
以前にもお伝えしましたように、1階の「白の部屋」と2階の「緑の部屋」を往来しながらの給仕は、
使用人に相応の技量が求められることも鑑みて、稼働を見合わせていたこともまた事実でございます。
昨年の今頃にはたった4卓、8席の「白の部屋」で汗を流していた介添係、給仕係、家事係の皆も、
最近では6卓12席、日あたり最大60の主をお迎えして、お仕えできるようになりました。
きょう、執事の館・準備委員会は、名古屋市内で行われました建築業者さんとの打ち合わせのなかで、
6月中に「階段」「通路」、そして「前室」の工事に取り掛かることで合意。このうち「通路」は、
「赤の広間」が完成するまで暫定的な状態となりますが、これで「緑の部屋」にご案内できます…。
担当者によると、この工事には最低4日間が必要とのこと。金属の部材を切断したり、溶接したり、
壁の塗装やクロス貼りなどの工程では、大きな音を立てたり、匂いが漂う可能性が高いと聞きます。
つきましては、その間 #名古屋の仮住まい に、お休みを頂戴しとうございますが、如何でしょう。
本日のツイートでは、工事を6月後半と記載しておりましたが、その後動きがございまして、
6月の前半、8日(月)〜11日(木)となる見通しにございます。何卒、お許しくださいませ。
現在、建築業者さんが職人の都合を確かめておりますので、来週中にはお伝えできるかと存じます。
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▼ #名古屋の仮住まい は、6月2日(火)に第2回目となる「ばあやの日」を実施いたします。
ところで…わたくし松原、お嬢様、旦那様にお詫びせねばならない事柄がございました…。
前回のお便りの中で「旦那様の日」について総括するに留まり、表題で触れていた「ばあやの日」に、
一切言及しないままに結んでいたことに、後から気付いた次第…誠に申し訳ございませんでした。
その間に #名古屋の仮住まい では、シェフの錦(にしき)が「ランチタイム」と称するには豪華な
素晴らしいメニューを考案いたしましたので、ここで是非ともご覧いただきとうございます。
お召しになったお品は、いずれ「主の手帳」でレシピをご参照いただけるように致します。
【前菜】サツマイモとアオリイカの冷製マリネ
芋の甘さが、酸味の効いたソースと相性よく、心地よい清涼感。最初の一品に最適かと存じます。
シェフの錦曰く、イカは下拵えをして、身の柔らかさを引き出しているとのこと。
https://twitter.com/butlers_house/status/598134698062155777
【スープ】冷製ガルビュール
もとはフランス南西部ベアルヌ地方の由来。様々なお野菜を摩り下ろし、ピュレ状に仕立てております。
これにフェンネル風味のエキストラバージンを浮かべました。さらっとした喉越しの野菜スープ。
https://twitter.com/butlers_house/status/598135963903131649
【メイン】奥三河鶏の赤ワイン煮・トリュフの香り/旬の白身のエスカベッシュ
ソースの魔術師と異名をとるシェフ錦の傑作と言っても差し支えありません…絶品でございます!
鶏肉はホロリと解けて喉の奥までするりと流れ、白身魚は浅めの漬込みで、食べ応え十分…。
https://twitter.com/butlers_house/status/598137510946996224
このほか酸味を効かせた爽やかなサラダや、鳴海によるデザートのご用意も。もちろん介添係による、
真剣かつ優しいテーブルマナーのレッスンに耳を傾けながら、しっかりお料理をお楽しみくださいませ。
今回、介添係の白壁(しらかべ)と矢田(やだ)は、今後ご帰宅予告の一覧を確かめたうえで、
第1回を受講なさった主にも気付きがございますように、最大限の配慮をするとの話でございます。
第2回「ばあやの日」は、2015年6月2日(火)。お給金は7,800円(予価)とさせていただきます。
これの予告は、2週間前となる【2015年5月19日(火)21時10分】より承る所存です。
お嬢様、旦那様、ばあやを呼んでまいります。
https://www.butlers-house.net/reservation
(ご予告には「主の手帳」が必要です。)
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▼ #名古屋の仮住まい シェフ錦(にしき)とパティシエ鳴海(なるみ)による #6月限りの品 が完成。
続いて #名古屋の仮住まい では、来月の「ティータイム」にご提供いたします #6月限りの品を試作、
これまで以上に高い完成度のお菓子、お料理が仕上がりましたので、うち3品をご覧くださいませ…。
「ブレッドバタープディング」
昨年末から行き詰まり、苦悩を抱えておりましたパティシエ鳴海、会心の一撃でございます!
充分に卵を染み込ませたパンに、既存レシピから3倍もの"ラムレーズン"を投入したとのこと。
試食した者、皆が3分以内に完食。給仕係の徳川に至っては鳥肌が立ってしまったそうな…。
https://twitter.com/butlers_house/status/598140315376046081
https://twitter.com/butlers_house/status/598143067523158016
「水無月」
関西では6月30日に食する伝統的な和菓子。外郎の生地に小豆を乗せ固めました。
さらに奥に控える「紫芋の水無月」は、パティシエ鳴海の好奇心から生まれたお品でございます。
わたくし松原もいただきましたが、独特の甘みと風味、まことに美味しゅうございました…!
https://twitter.com/butlers_house/status/598143867418902529
「鶏肉のトマト煮」
オーブンで丁寧に火を入れたお肉は、皮の裏側にバジリコを忍ばせて。
土台は野菜のピュレと、濃密なトマトソース!白の部屋に、南欧の風を吹かせましょう!
このソースだけでもお願いしたくなるほどの美味しさ。わたくし、思い出すだけで嗚咽が漏れそうに…。
https://twitter.com/butlers_house/status/598145725642342400
以上、 #6月限りの品 として確定いたしました3品をご紹介させていただきました。
とくに鳴海の「ブレッドバタープディング」、錦の「鶏肉のトマト煮」は、必食でございます。
開館から2年目を迎える #名古屋の仮住まい が、新たなステージに登る様子をぜひご覧くださいませ。
ご帰宅の予告は下記のURLより承ります。
https://www.butlers-house.net/reservation
(ご予告には「主の手帳」が必要です。)
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▼ 執事の館・準備委員会の手帳係、長筬(ながおさ)は「薄い手帳」の実装を完了いたしました。
すでに「主の手帳」か「仮の手帳」をお持ちのお嬢様、旦那様には、縁のない話かと存じますが、
ご家族、ご友人に #名古屋の仮住まい や、お申し付けの品にご興味をお持ちの方がいらっしゃるとか。
日々 Twitter や Facebook 、ブログなどを拝見しておりますと、「主の手帳」の記帳を躊躇われる
様子が見て取れる次第にございます。
先日、話題にいたしましたように、このお手紙(メールマガジン)をご購読いただくため、
執事の館・準備委員会の手帳係、長筬によって、第3の手帳として「薄い手帳」が実装されました。
繰り返し、恐れ入りますが、「主の手帳」「仮の手帳」をお持ちの方は、ご記帳をお控えください。
https://www.butlers-house.net/free_signup/
現在のところ「薄い手帳」は、日あたり5〜10件の記帳をいただけるように設定をしております。
1日の規定数に達したところで、ご記帳をお断りする仕様、そのことを何卒ご了承くださいませ。
もしご家族、ご友人にご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひともご紹介を…。
いずれ、執事の館・準備委員会のホームページにもリンクを設けさせていただきますが、
しばらくの間は主の皆様からのご紹介、もしくはTwitterでのご案内に留めさせていただく所存です。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
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▼ #愛知県碧南市のソーセージ 「鴨肉のヴァイスブルスト」「新玉ねぎのブラードブルスト」を是非。
昨年の秋から試作を重ねておりました #愛知県碧南市のソーセージ 、お嬢様、旦那様もご存知のように、
長年工房でお仕えをしていたリーダーが離れ、新しい職人が技量を少しずつ向上をしてまいりました。
まずは基本のレシピを再現することから取り組み、これまでの製法や工程に手を加えるなどして、
さらに良いものを作ろうと直向きな姿勢…私たちも見習うべきところがあると考えております。
ソーセージ作りは、時間との戦いでございます。熟成した豚さん、牛さんのお肉を新鮮なうちに
加工しながら、じっくり漬け込み、そして燻製するという手順は、言葉通り手間暇がかかるもの。
ふと思いついたアイデアをもとに試作をして3週間。出来上がり、試食の結果を踏まえてさらに試作。
この地道な努力は、端から見ている私たちにも、その辛さが容易に想像できるものでございました。
この度、その努力が実って、素晴らしい作品が完成いたしましたので、ご報告させていただきます。
かつては知多半島の国産グレープフルーツを試した「ヴァイスブルスト(白ソーセージ)」は、
大胆に路線を変更し「鴨肉のヴァイスブルスト」として完成。国産の豚肉と、鴨肉を「1:1」の
バランスで調合したソーセージは、目眩がしそうなほどの旨味と食べ応えにございます。
https://twitter.com/butlers_house/status/597418796647718913
また、松の実をさらに増量した「新玉ねぎのブラードブルスト(生ソーセージ)」は、食感はもちろん、
口に含んだ瞬間に溢れ出すお肉のスープが最高でございます。これは一旦、袋のままボイルしたあと、
油をひいたフライパンなどで、軽く焦げ目を付けていただくことを、強く、強くお勧めいたします。
お鍋でじっくり温めたのち、表面の皮をパリッと仕上げることで食感のドラマ性が高まる次第です。
https://twitter.com/butlers_house/status/592348612874473474
これらに好評の「和牛の生ハム」と、「和牛のビアシンケン」にはピスタチオの実を混ぜ込みまして、
彩りと食感を向上させたものを、 #愛知県碧南市のソーセージ として申しつけ賜る所存です。
いま執事の館・準備委員会は、職人とともに最終的な発送日と数量を調整しておりますが、
お中元の季節が近いことから、あまり多くの量をご用意できない可能性が濃厚にございます。
このお品は、【2015年5月23日(土)21時10分】に承りますので、詳細が明らかになり次第、
お申し付け品目の一覧( https://www.butlers-house.net/cart )に掲載させていただきます。
何卒、宜しくお願い申し上げます。
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あとひとつ、お伝えしたい事柄が。ご存知のことかもしれませんが #名古屋の仮住まい の使用人は、
まいにち給仕報告書を記して、気付きや課題点の共有、新しい取り組みの提案などを行っております。
これは、執事の館・準備委員会が #名古屋の仮住まい の現況を把握するためにも役立つものです。
先日、 #名古屋の仮住まい でお仕えしている家事係の常磐(ときわ)の報告書を、引用いたします。
いま試験的に運用している「道案内」を、実際に体験したいと申し出、運転係の堀越(ほりこし)が、
それに応えた日の日報でございます。
> 堀越さん、本日は「道案内」を体験させてくださいまして、ありがとうございました。
> 若宮さんもドアに手を添えてくださって「大切にされている」という気持ちになりました。
> 車内は堀越さんの落ち着いた声とBGMも相まって、とても落ち着いた空間でございました。
>
> 紙コップに水を入れて、手を離しても溢れないほどゆったりとした運転…感動致しました。
> また座席の調整ボタンや、BGMを変更するボタンなど、普通の車にはないものをポチポチと押して
> 遊ぶのも楽しゅうございます。「旦那様のお車ですから、お好きに押して頂いて結構でございます」と
> 仰ったり、ボタンで遊びすぎて「壊してはいけませんよ」と叱られるのもたいへん愉快でした。
>
> 名古屋駅が見えて、いよいよお見送りされることを思うと、さらにドキドキ、ワクワク致しました。
> 堀越さんのような紳士から、実際に「いってらっしゃいませ、旦那様」言っていただけると、
> ものすごい優越感にひたれることも新たな発見でした。(嬉し恥ずかしい…)
>
> これでお嬢様、旦那様に心の込もった案内ができます…ありがとうございます!
>
> 家事係\常磐
これとは別に、昨日あるお嬢様から、厚生労働省が主催する「高年齢者雇用開発コンテスト」が、
#名古屋の仮住まい に該当するのではないか、というお話をいただきました。ありがとうございます。
高齢者のための新たな職場や職務の創出など、生涯現役で働ける職場づくり事例を募集…とのことで、
「定年が90歳/「主の手帳」による給仕支援/若者への技能継承/新たな職務の創出」など、
多くの項目に一致する点がございましたが、これは既存事業の改善例が求められている様子。
期限も15日(金)までと、残念ながら今年は御縁がないものかと存じますが、大変勉強になりました。
先に引用しました常磐と堀越の齢は、およそ3倍の差にございます。
おそらく親よりも人生経験の長い使用人と長く過ごし、学ぶことは掛け替えのない財産かと…。
わたくし松原はもちろん、配送係の高見や調達係の守山も、事あるごとに羨ましく思う次第です。
執事の館・準備委員会は、ぜひともお嬢様、旦那様に、同様の機会を提供したいと考えます。
6月2日のご都合がつくようでしたら、「白の部屋」にばあやを呼んでまいります。
#愛知県碧南市のソーセージ 「鴨肉のヴァイスブルスト」の匂いが染み付いた執務室より。
松原
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このお手紙を初めてお受け取りになる主には、事前の説明もなく、
唐突なものに映ったかと思いますが、お許しくださいませ。
この機会に、私たち執事の館・準備委員会のあゆみをご覧頂けますと幸いです。
(お読みになる際は、過去の号から遡って御覧になることをお勧めしております。)
https://www.butlers-house.net/blog/entries
また「主の手帳(マイページ)」は、手帳係が少しずつ入力欄を追加しており、
これがお嬢様、旦那様のお人柄を知る貴重な機会となっております。
苦手な食べ物、給仕の際のご希望をお書き添え頂けますと、使用人一同が拝見いたします。
https://www.butlers-house.net/member_login
何卒、よろしくお願い致します。
このお手紙は、執事の館・準備委員会の広報係、松原(まつばら)がお送りしました。
日々の小さな報告は、Twitter からもお届けしております。
https://twitter.com/butlers_house