第137号:書庫の建て直しを。
このお便りは、28182 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
昨晩、 #愛知県小牧市のチョコクーヘン など、多数の申し付けを賜ります際に生じた障害によって、
多くの主にご迷惑をお掛けしましたことを、謹んでお詫び申し上げます。現在、配送係の高見とともに、
お問い合わせへの対応、申し付けや決済状況の調査などを行い、一件ずつご連絡を差し上げております。
お時間が掛かりますことを何卒、お許しくださいますよう、謹んでお願い申し上げます。
お申し付けを頂いたお品、それぞれのご状況については、下記のページをご参照くださいませ。
https://www.butlers-house.net/mypage/orders
手続きの最中、障害が相次ぎましたこと、誠に申し訳ございませんでした。
なお、今回の件を受け【3月3日(火)22時】より、執事の館・準備委員会のWebサイト、
ならびに「主の手帳」を休止いたします。ご不便をおかけしますこと、重ねてお詫び申し上げます。
もしお時間がございましたら、長筬からの手紙をご覧くださいませ。【広報係/松原】
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お嬢様、旦那様、執事の館・準備委員会の手帳係、長筬(ながおさ)でございます。
去る2015年2月27日、主の皆様から賜るお申し付けの際、私ども手帳係の不手際により、
多くの主にご迷惑をお掛けしたこと、大変申し訳ございませんでした。謹んでお詫び申し上げます。
2月27日のお申し付けの際の不手際について、また、今後の対応の予定について、
手帳係を代表し長筬より説明申しあげます。
普段は筆をとることのない手帳係でございますゆえ、拙い文章、
また長文になること、ご了承くださいますと幸いにございます。
まず私ども執事の館・準備委員会のWEBサイト、および、#名古屋の仮住まい において
利用しておりますシステムの構成から、説明せねばなりません。これまで、このような情報は、
お嬢様、旦那様に積極的に伝えることを、わたしども準備委員会では行っておりませんでしたが、
今回の不手際を機に、詳細を説明申し上げますことをお許しください。
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私ども執事の館・準備委員会では、大きくわけて3種類の「サーバー」を申すものを利用しております。
「サーバー」英語で記述いたしますと「server」でございまして、英和辞典で意味を調べますと
「給仕人」「仕える人」などという意味でございます。インターネットの世界では、
「情報を伝える、情報を受け取るために仕えている」役目を負うコンピューターのことを
「サーバー」と呼んでおります。
執事の館・準備委員会では、その意味のごとく、お嬢様方にお仕えをするツールのひとつとして
サーバーを考えておりまして、先に申し上げました「3種類のサーバー」の構成は
以下のようになっております。
【1】WEBサーバー
お嬢様、旦那様の手帳から、お申し付け、ご帰宅の予告などを申し受ける役目を負います。
まさに執事の役割そのものにございます。
【2】仮住まい内サーバー
#名古屋の仮住まい での給仕履歴を、お嬢様、旦那様の手帳にしたためるために利用しており、
操作は #名古屋の仮住まい の使用人が iPad を介して行っております。
【3】データベースサーバー
WEBサーバーと仮住まい内サーバーで、したためられましたお嬢様、旦那様の手帳の内容を
保管する目的で利用。WEBサーバー、仮住まい内サーバーの後方支援と書庫の役割を担っております。
以上の3種類のサーバーを利用し、わたしども執事の館・準備委員会のメンバーおよび使用人が、
お嬢様、旦那様へのお仕えに支障をきたさぬよう、お嬢様に訪れる一瞬一瞬を刻んでおります。
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私ども執事の館・準備委員会では、このサーバーたちを、アメリカ合衆国はシアトルに拠点を構える
Amazon社の「Amazon Web Services」(以下「AWS」と略します)より拝借しており、
お嬢様、旦那様の手帳を管理する上で問題となりうる点を、様々な角度から検証して、
カスタマイズの上で利用しております。
■WEBサーバー
AWS 提供の「Amazon Elastic Compute Cloud」(通称:EC2)のサービスを利用しております。
執事の館・準備委員会の発足より、多くのお申し付け、ご帰宅予告をいただいた経験より、
柔軟にEC2内にて利用するサーバーの数を増減できる態勢を整えております。
■仮住まい内サーバー
仮住まい内に置かれた、Apple Inc. の MacBook Pro および、iPad を通じて AWS に接続を行い、
記録をしております。お屋敷内の使用人に利用が限られたサーバーでございますので、
お仕えをしております人数に応じた余力を設定し、運用を行っております。
■データベースサーバー
AWS 提供の「Amazon Relational Database Service」(通称:RDS)を利用しております。
先に申し上げましたとおり、このサーバーは後方支援と書庫の役割を担っており、
お嬢様、旦那様の一瞬一瞬の記録を保存しておく書庫を分散配置するには、
大変な技術が要されるため、WEBサーバーのような、数の増減にて対応せず、
1つのサーバーの大きさに余力を持たせながら運用を行っております。
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次に、2月27日のお申し付けの際に、お嬢様、旦那様にご迷惑をおかけした
要因につきまして、説明申し上げます。
2月27日のお申し付けに関して、これより以前に、私どもが提供いたします「チョコクーヘン」を
様々なメディアが取り上げて下さったこともございまして、多くのWEBサーバー(全22台)を起動し、
お嬢様、旦那様からのお申し付けに対応できるよう、準備しておりました。
WEBサーバーについては、かなりの余力を持ちながら、対応できましたが、
多数のお申し付けを同時並行にて承り、データベースサーバー側に余力がなくなってしまったことで…
問題1:正しく手帳を表示できない(書庫から主の手帳の内容をWEBサーバーに渡す作業が滞った)
問題2:ログアウトが発生してしまう(書庫へ主の手帳へのログインを記録する作業が滞った)
という問題を引き起こしてしまいました。
2月27日時点では、RDS のうち「db.m3.large」というクラス(書庫の大きさでは上から3番目、
処理能力では2パターン用意されているもののうち標準的に利用されるもの)のデータベースサーバーを
利用しておりまして、2月27日より以前の、給仕およびお申し付けについては、10〜20%程度の
稼働率で安定動作をしておりました。
しかし、2月27日22:10のお申し付けの際には、1秒間で100名前後の主(単純なサーバーへの
接続数では1秒間におおよそ接続数1,000)の手帳を記録を行うにあたり、処理能力を完全に
超えてしまったことが、主たる原因だと断定いたしました。
合わせて報告申し上げますと、EC2、22台すべての稼働率は10〜20%にて安定をしておりました。
この数字は、コンサートのチケットの申し込みにも匹敵する数字と申しましても過言ではなく、
私ども手帳係の予想を数倍もこえるものでございました。
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予想をはるかに越えるお申し付けの数を賜ったとは申しましても、今回お申し付けいただけた主と、
お申し付けいただけなかった主の間には、何か差があったかと申しますと、私どもの不手際、
予測の甘さに起因するもので、お嬢様には何の責もございません。
私ども手帳係といたしましては、 RDS の契約クラスを、現在の「db.m3.large」より
「db.r3.2xlarge」へ変更を決定いたしました。書庫の大きさでは上から2番目、
処理能力では標準的なものから高度なタイプへの移行でございます。
IT技術に明るい主は、RDSの詳細説明WEBサイトを御覧ください。
http://aws.amazon.com/jp/rds/pricing/
先に申し上げたとおり、常時10〜20%の稼働率にあるデータベースサーバーを、
このように高度なものへ、迅速に変更をおこなうのは、執事の館・準備委員会のメンバーおよび、
#名古屋の仮住まい の使用人一同の総意…お嬢様、旦那様のお役に立ちたい、その一心でございます。
つきましては、来る3月3日、22時より1時間を頂戴いたしまして、
お嬢様、旦那様の手帳への接続を停止、後方支援係および書庫たる RDS のクラスアップ作業をいたします。
先日のお申し付けの不手際に重ね、ご迷惑をお掛けしますが、何卒ご容赦いただけますと幸いです。
執務室にて。
長筬
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このお手紙は、執事の館・準備委員会の手帳係、長筬(ながおさ)がお送りしました。
日々の小さな報告は、Twitter からもお届けしております。
https://twitter.com/butlers_house