以前からお伺いしてみたかったのですが、お嬢様、旦那様が好きな「お花」といえば、何でございましょう？
王道のバラやチューリップ、桜や梅なども良いかと存じます。スミレやシロツメグサも素敵でございます。
ここでもう一つお尋ねを。その「お花」が咲く前の状態であってもお嬢様、旦那様は喜ばれますでしょうか？

■「名古屋の本宅」の近況です。
・【ご帰宅】いま３月中旬までの予告を承っております。 https://www.butlers-house.net/reservation2

日本では、うまくいくこと、成果をだすことを「花を咲かせる」と申します。受験に合格いたしますのを
「サクラサク」などと表すこともあり、「お花」は幸福、満足、成熟、成功の象徴とも申せますでしょう。
しかし、最初から咲いている花など地球上のどこにもございません。だいたい種から芽が出て始まります。

このような感覚は、おそらく家事やお仕事などにも通じます。いわゆるお勉強や、下積みの過程があって、
何度も失敗をして恥をかいて、そのうち上手な方法を身につける流れはご存知の通り。しかし、じっさい
うまくできるようになると、それが当然、それが役目と思われてしまい、さほど有り難がられないのです。

花が咲いていない植物に、見どころがないのは事実です。そして、他の植物との違いも分かりにくいはず。
それでも咲くと信じて、手入れをし続けたり、誰の目にも触れないまま条件が重なった結果、咲くのです。
お花を咲かせて、やっと「きれい」とか「かわいい」とか言われる。それは、致し方のないことでしょう。

わたくし松原は、お嬢様、旦那様が、これから花を咲かせる人だと思っていますし、すでに咲かせていても、
それまでの芽吹きや、雨風に耐え忍んだ時期などを想像しながらお仕えいたします。それが主にたいする
最低限の敬意であり、使用人として必要な感性と考えております。咲いていなかった時期さえ尊ぶのです。

いま執事の館・実行委員会でも、こういう考え方をする者が増えています。ひとつは「名古屋の本宅」を、
紆余曲折の末に叶えられたことや、お庭で植物を育てる過程で学んだこと、そしてお嬢様、旦那様から学び、
教わることもございます。「お花」を美しいと思う心、そして咲くまで、咲いた後も敬意を払える心です。

とりとめのない話をし始めて、つい長くなります執事の館・実行委員会の広報係、松原（まつばら）より、
ここ数日の使用人の動きをご報告いたします。なお、1,400 ございます「過去のお便り」には、これまで
305 通分のお写真を選ばせていただきました。新しいホームページでご覧いただけることが、楽しみです。

▼介添係の矢田（やだ）が、主に届ける「お手紙」のための便箋を購入。横書きと縦書き、両方あります。
▼採用係の菊井（きくい）は２月２５日の火曜日、よるに使用人の研修を計画。深夜残業になる可能性も。
▼洋服係の白鳥（しろとり）が、主のためのコーディネートを考案。２通りの背景で写真を撮っています。
▼広報係の松原（まつばら）は、調達係の笹島（ささしま）と、ひたすら過去のお便りに写真を選びます。

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▼介添係の矢田（やだ）が、主に届ける「お手紙」のための便箋を購入。横書きと縦書き、両方あります。

２月は後半に差し掛かって、きっと毎年申し上げているとおり、あっという間に春が来てしまうでしょう。
「名古屋の本宅」は１日あたり３枠のお仕えに進化し、さらに「本宅からのお手紙」にも着手いたします。
家事係の玉城（たまき）に続き、介添係の矢田（やだ）も、質感のよい便箋を買い求めてきた、とのこと。

2月21日(金) ーーー , 22日(土) ーーー , 23日(日) ーーー , 24日(月) ーー★ , 25日(火) ーー研
2月28日(金) ーーー , 1日(土) ーーー , 2日(日) ーーー , 3日(月) ★ーー , 4日(火) ー★ー
（この先、３月中旬までのご予告を承っております。 https://www.butlers-house.net/reservation2 ）

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▼採用係の菊井（きくい）は２月２５日の火曜日、よるに使用人の研修を計画。深夜残業になる可能性も。

執事の館・実行委員会のお仕えには、幾つかのルーツがあって、これは過去の「とくべつなお便り」でも、
話題にしたことがございます。名古屋市内にあるトラットリア、バー、高級車のディーラーなどから学び、
こんにちのお仕えに生かしています。ただ、百聞は一見にしかず…実体験に勝るものはないかと存じます。

予てからご相談を差し上げておりました通り、この２月に執事の館・実行委員会は「研修」をいたします。
これは「懇親」を目的にせず、お嬢様、旦那様に驚きをもって喜ばれること、親しまれて、愛されるための
「研修」として取り組む所存です。このとき午後１０時を超えて、深夜の残業になる可能性もございます。

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▼洋服係の白鳥（しろとり）が、主のためのコーディネートを考案。２通りの背景で写真を撮っています。

「名古屋の本宅」の２階にございますドレッサー、クローゼットは、お嬢様、旦那様の装いと整えるお部屋。
ここに置かせていただくお洋服、お化粧品などは、いつでもお試しくださいませ。お食事中でも結構です。
今日までに洋服係は、主のためにお洋服を幾つか買い求め、１０以上のコーディネートを考案しています。

頭（髪飾りや帽子）からつま先（お靴やブーツ）まで。トルソーでコーディネートを作りましたら、まず
「白金のドレッサー」の白い壁の前で１枚。そして同じ構成を、館内で似合う空間に移動して、もう１枚。
お嬢様、旦那様の想像力を豊かにできれば幸いです。まずキッチンにあるピンクの iPad に保存いたします。

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▼広報係の松原（まつばら）は、調達係の笹島（ささしま）と、ひたすら過去のお便りに写真を選びます。

お嬢様、旦那様、いまご覧になれる執事の館・実行委員会のホームページは、2015年に刷新したものでして、
当時は Web 2.0 などのトレンドで、HTML5 や CSS3 などを採用したテンプレートを調整、実装しました。
いま手帳係は、カナダで生まれた Shopify というサービスを試し、これを軸に再構築を試みております。

見出しの通り、松原と笹島は、ここ数日ほどひたすら過去のお便りを開き、その内容に適した画像を検索。
１枚ずつリネームし掲載する、という地道な作業を続けております。またこの過程で、これまで号外など、
バックナンバーになかったお手紙も、全て復活させることに。合計は 1,400 を超えるのがほぼ確実です。

お写真の選定は、今月いっぱいまでかかる見通しです。並行して手帳係の那古野（なごの）は、ご予告や
お申し付けの品の流れを構築し、春頃にはお嬢様、旦那様に試用いただき、感想を伺ってみたいと申します。

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▼配送係の音羽（おとわ）が、職人らと進める「お申し付けの品」。来週の土曜日に、ご用命を賜ります！

・燻製係／関ヶ原…【モルタッデラ】そのままの状態、焼いた状態にて、食感の異なり美味でございます！
・配送係／音羽…【ミルクティセット】「宝石のようなキャンドル」を調達！いま調達係が検証してます！
・鋳造係／白金…【うさぎのピアス】１２種類の石を試せますように、爪を閉じないものをご用意します！
・製陶係／陶…【ご別宅の一輪挿し】岐阜県の作り手を当たっておりますが、なかなか見当たらないとか！

・製菓係／若草…【チョコレートの土と種】「良い種が見つかった」との報告。あとは鉢のご用意ですね！
・製菓係／諸戸…【３つほどの試作】を予定しておりましたが、繁盛して延期したいと！良いことですね！
・製菓係／千成…【テリーヌショコラ】ナッツ感の増したテリーヌ。松原が「もっかい食べたい…」とか！
・製菓係／八反…【トリュフ香るバスクチーズケーキのホールサイズ】、トリュフ感がいっそうあります！

・鍛治係／若宮…「わかめ」や「なめこ」など【水溶性食物繊維】を食前に取るとお腹に良いと申します！

今月の「お申し付けの品」は、2月22日（土）にご用意します。お嬢様、旦那様、ご予定は如何でしょうか？

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年齢や性別、そして経験などによって異なりますけれど、「お花」を貰って嬉しいのは、ただお花自体が
美しいから、だけでなく、お花をあげたいと思われた気持ちも嬉しく感じたりもします。それが必ずしも、
全てのひとに同じことをすれば喜ばれる訳ではない、というのが難しく、しかし面白い部分でもあります。

もとより思慮があって、親切なお嬢様、旦那様には、釈迦に説法のようですが、ご自身にとって素敵なもの、
素晴らしいこと、何かしらの価値を覚えるものがあったときに、それに至る経緯にご注目をくださいませ。
「お花」でいえば、咲くまでに要した時間、芽を出したきっかけ、そういう部分が話題にできれば何より。

すごくいやらしい話ですが、こういう観点で「嬉しい」とか「好きだ」と仰るほうが、ただ現段階にある
成果だけを「嬉しい」とか「好きだ」と言われるよりずっと喜ばれます。ひとつ前のお便りと同じように、
相手の「辞書」ならぬ「年表」を見て話すことができたら、それは他のかたと明確な違いになるでしょう。

こういう表現や、考え方というのは日頃の癖にしておくのが大切です。花のない植物をご覧になったとき、
いつか綺麗なお花が咲くのだろうか、という想像をしたり、通い慣れたお店も、よく続けていらっしゃる、
というリスペクトを抱く。もしお気持ちに余裕があれば、身近な誰かや、ご本人に伝えると良いでしょう。

咲いた花を褒めるのは、わりと誰にでもできます。なんだか人たらしのテクニックのようで躊躇いますが、
しかしお嬢様、旦那様もきっと、お花を咲かせるまで、お花を抱えるまでに苦労をなさって今日があるはず。
そこに言及されて悪い気はしないと思うのです。だからこそ、花を咲かせていない草さえも愛するのです。

私たち執事の館・実行委員会は、とても恵まれていて、花どころか、枝も葉もない頃から暖かく見守られ、
何年もかけて小さな花を咲かせられました。そして、過去にさまざまあったことをご存知の主にお仕えの
機会をいただき続いております。花を咲かせるに至る過程まで愛された、お嬢様、旦那様あってのことです。

花は一つと限らない。同じ大きさとも、同じ色とも限らない。枯れない限りいつまでも。名古屋の執務室。

執事の館・実行委員会
広報係／松原（まつばら）
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私たち執事の館・実行委員会は、おおむね水曜日と、土曜日の夜、お嬢様、旦那様にご報告をいたします。
もし広報係のお仕えにご満足をいただけて、お気持ちに余裕があれば、下記の「労い」をご検討ください。

・きょうの電書鳩を優しく撫でる。（労いのお気持ちのみ）［ https://tinyurl.com/23kuojau ］
・きょうの電書鳩にお水をあげる。（スコーン１個ぶんの労い）［ https://tinyurl.com/2cmaynoc ］
・きょうの電書鳩にご飯をあげる。（スコーン３個ぶんの労い）［ https://tinyurl.com/2ylpd8t7 ］

2023年の５月に「名古屋の本宅」を叶え、お嬢様、旦那様のお帰りをお待ちしております。ご予告は月１度。
これまでの経緯は、お便りの「バックナンバー」ほか、１２年の「沿革」もお役に立てば幸いであります。
https://www.butlers-house.net/history

もし「主の目録」を所有なさると、とくべつなお便りのほか、ご予告、お申し付けの先回りが実現します。
★主の目録 … https://tinyurl.com/bhmkrk

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