第1120号:赤ちゃんと従僕。
このお便りは、39433 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、今夜の話題は、小さなお子様のことに触れますから、もしお苦手となさいますばあいには、
読み進めず、引き続きご別宅の夜をお楽しみくださいませ。わたくし松原、何年ほどかお仕えしますが、
この手の話題はどれだけ丁寧に言葉を選んでも、お叱りを頂戴します。至らなさを感ずる今日この頃です。
▼執事の館・実行委員会の近況を3行でご報告します。
・【名古屋の本宅】の年末年始は満了。来年より「執事のいない夜に(仮)」を計画。暗いお屋敷の中を…
・【ブッシュ・ド・寿限無(じゅげむ)】、「怒涛の売り切れ」。いいえ、品よく札を掛けて戴きました。
・【チョコレートとお肉の相性】を確かめようとする使用人がおります。ベーコンや生ハムなど仕入れて。
ことし5月に、お仕えを再開しました「名古屋の本宅」は、日に4組の主(あるじ)のご帰宅をお迎えし、
およそ2時間のお寛ぎをいただいております。この半年ほどの間、お給仕の流れ、お給仕の内容は変わり、
いっそう驚きをもって喜ばれるようにしております。ここに戻られます男女比は、9.5:0.5でございます。
お嬢様、奥様の割合と、お坊っちゃま、旦那様の割合よりも、いま私たち執事の館・実行委員会のなかで、
思案をしておりますのが「年齢」でございます。これまでにも何度かお嬢様、旦那様にご報告をして、また
お考えを伺ってまいりましたが、ふたたび話題に…前提として、年齢に制限をしない方針は変わりません。
実はこれまでに、小さなお子様…具体的に申し上げますと、生後数ヶ月の赤ちゃんと一緒に帰宅をなさる
奥s …いいえ、お嬢様が何度かいらっしゃいました。もちろん、八帖(はっちょう)や矢田(やだ)なら
間違いございません。どの主も嬉しいですが、小さな主へのお仕えは、いっそう嬉しく、歓迎いたします。
しかし、この小さな主に対して、できることが少のうございます。なのにお給金が生じてしまいますほか、
そこで小さな主にお席をご用意しますと、旦那様にお仕えできかねます。「僭越ながら、旦那様は?」と
お尋ねしますと「別宅でお留守番してもらってる!」と仰りまして、そうするといっそう恐縮するのです。
ご出産を経験なさり、小さなお嬢様、お坊っちゃまとお出かけになるとき、理解が進んだ現代においても、
まだ配慮をせねばならないと聞きます。たとえ行儀良くしてくださる「赤ちゃん」でも、行動を共にする
だけで何かしらございましょう。ご夫婦でのお食事、せめて「名古屋の本宅」では、叶えて差し上げたい。
きのうお仕えしました家事係の音羽(おとわ)は、初めて「赤ちゃん」を抱っこさせてもらったそうです。
若い使用人に貴重な経験をさせていただきましたことに、感謝します。お屋敷は勉強になることが多いと
申します彼女たちに、わたくし松原も大いに共感します。今夜も学びつつ、謹んでご報告を差し上げます。
▼採用係の菊井(きくい)は、ゆるい採用を進めて、新たな使用人と合流。きょうもお邪魔しております。
▼給仕係の八帖(はっちょう)は「手帳」の見直しをお願いします。この内容が、お仕えに影響をします。
▼広報係の松原(まつばら)から、再度のお願いです。お困りの際は、メールを。動きなければ、DMを。
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▼採用係の菊井(きくい)は、ゆるい採用を進めて、新たな使用人と合流。きょうもお邪魔しております。
履歴書を貰わない、面接もしない、採用するまえにお給金を出しながら見学、体験にて2日間を確保する、
という「ゆるい採用」に取り組む菊井(きくい)は、先日のじいやに続いて、家事係として新たに2名を
採用しました。そのうちの1名は、きょうお嬢様、旦那様のお屋敷にお邪魔し、高山から教わっております。
実は、この求人情報、一見しても執事の館・実行委員会ことと気付かれないようになっており、これまで
ご応募をくださった方のなかで「執事の館は知っていたけど、そこのこととは思いませんでした」という
お声が複数、寄せられております。採用基準は一貫していて「誰かに喜ばれることを喜べるかどうか」と。
先日の集合写真は、とても良い出来栄えでした。さらに増えました使用人については、年明け落ち着いて、
ゆっくり紹介をさせてくださいませ。これまでとは異なる、履歴書を整えたいと存じます。またご報告を。
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▼給仕係の八帖(はっちょう)は「手帳」の見直しをお願いします。この内容が、お仕えに影響をします。
話は変わりますが、お嬢様、旦那様がお持ちの「手帳」を、最後に書き換えられましたのは、いつ頃ですか?
お住まいが変わったり、お仕事が変わったり、こういう変化を残していただけますと、私たち使用人一同、
とても有り難くて助かります。特に「アレルギー」「お苦手な食材」は、お屋敷の給仕に役立っています。
手帳の書換えをなさいますか?
https://www.butlers-house.net/mypage/edit
この週末、お気持ちに余裕がございましたら、このページに書き換えをお願いいたします。とくに中段の
「お好きな食材」と「お苦手な食材」は、お屋敷の家事係が参照しておりますから、沢山お願いをします。
お肉、よりも牛肉、鶏肉。果物、よりもイチゴ、モモ。長くなればなるほど、使用人が活き活きとします。
また、洋食やアフタヌーンティーの文脈に拘ることはございません。牛丼やラーメン、寿司などの表現も
よろしいかと存じますし、駄菓子などの好みも参考になります。私たちはお嬢様、旦那様を知りたいのです。
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▼広報係の松原から、再度のお願いです。お困りの際は、メールをお願いします。動きなければ、DMを。
お嬢様、旦那様にとっては、耳にタコができそうな話題ですが、お許しください…後ほどお口にスコーンを
運んでいただきますので何とぞ…ことし夏頃から申し上げております、「主(あるじ)が困ったとき」の
動き方について、もう一度お伝えさせてください。申し付けのこと、ご帰宅のこと、メールにて承ります。
もう10年お仕えしておりますから、メールをなるより、ハッシュタグで松原に読ませたほうが早いのは
事実でございます。また長く経験していて、回答も的確です。しかし、それをすると若手は萎縮をします。
また、これを松原が応じなかったとき、ご自身の印象だけでなく、外からご覧になる方の印象も淀みます。
すでにメールでお尋ねをくださっていて、3営業日を過ぎても反応がない場合は、リプライやDMなどで
お知らせください。(本当に申し訳ございません。)そうでないときのお困りごとは、問い合わせなさる
フォームをご活用いただきたいと存じます。厚かましいお願いとは知りながら、やはりお願いいたします。
夏以降、何度かお願いをしておりますが、これを分かっていながら実行なさる主が続いている現実があり、
執事の館・実行委員会としては、慎重に議論を重ねております。お嬢様、旦那様の利得を守って、その上で
大きくするために、ご理解を頂けますと幸いです。また、松原が素通りする場面も、お許しくださいませ。
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小さな赤ちゃんは、あるじの数に数えません、と申し上げることもできます。すぐにでもそうしたいです。
しかし、このとき「赤ちゃん」と表現しますのはいつまで?という話になるでしょう。分かりやすいのは
年齢でしょうか。生後1年、あるいは3年。誰から見ても明らかな指標でするのが、公平でございますね。
しかしそれは、なんと申しましょうか…「お家」というよりは「お店」と申しましょうか、いわゆる行政、
公的サービスの匂いがして、私たちは気乗りがいたしません。お嬢様、旦那様もご存知のとおり、ちいさな
お子様といっても、ひとによって生育の度合いは異なりますし、かならず、私たちのお仕えは異なるはず。
いま「名古屋の本宅」で、生後間もない主(あるじ)にお仕えできますのは、そもそもお連れになる主が
過度な期待をなさらない、過度な要求をなさらないから、と認識しております。しかし1人分のお給金を
お支払いになるとおっしゃる…とんでもないことでございます。八帖や菊井が、委員会に訴えております。
この議論で、パティシエールの菅原(すがわら)より「スコーンをお召し上がりになれるようになったら、
一人前、という見方はどうでしょう?」という発言がございました。ご自身で手に取られるかは別にして、
お口に含んで、飲み込めるかどうか。それは結局、自己申告に間違いない事柄ですが、私たちらしいかと。
この件については、なるべく多くの主のお考えを伺いとうございます。お子様がいらっしゃらない主にも、
ご出産や、子育てを経験なさった主にも、私たち執事の館・実行委員会はお仕えしとうございます。勿論、
全てを網羅することはできかねますが、全てを知ろうとする態度だけは、昔も今も変えずにしたいのです。
ハッシュタグは「 #執事の館 」をお使いくださいませ。ご帰宅の人数に数えない「赤ちゃん」の線引き、
そのとき、私たち従僕(使用人のこと。厳密には男性を指します。)は、どのように振る舞えばよいのか。
私たち使用人は、お嬢様、旦那様の幸せな食卓を叶えます。それは私たち使用人にとっても、幸せなのです。
で、その幸せというのは、やはり諸説ございますけれども、お嬢様、旦那様ご自身のご健康あってのことで、
せき、くしゃみ、はなみず、そのほかの症状があったら、睡眠の時間をいつもより2時間多くしましょう。
早く寝ても、遅く起きても良いですから。あと焼きたてのスコーンも効きますね。朝にお持ちいたします。
本宅で楽しい思いをなさる一方で、別宅で寂しい思いをなさるなら、何とかしたい。名古屋の執務室にて。
執事の館・実行委員会
広報係/松原(まつばら)
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今夜の見出しは、1990年代に高く評価された漫画作品の題目をなぞりました。花とゆめコミックス、です。
私たち執事の館・実行委員会は、おおむね水曜日、土曜日の夜にお便りをして近況をご報告いたします。
こちらをご覧になってのご感想や、ご意見などは Twitter と、このメールへの返信にて承っております。
(文面は、かならず拝読いたします。ただし、お返事はお約束できかねますことだけ、お許しください。)
名古屋のどこかにお屋敷を構え、お嬢様、旦那様にお仕えしたいと申し出てから10年が経過をしました。
そして2023年の5月から「名古屋の本宅」にて、お帰りをお待ちしております。ご予告は月に2度を予定。
これまでの流れは、過去のお便りにございますが、1,000 以上もございますので、何とぞご了承ください。
https://www.butlers-house.net/blog/entries
もし「主の目録」を所有なさいますと、とくべつなお便りのほか、ご予告、お申し付けの先回りが可能に。
お給金のお支払いには「金貨」もご活用いただけましたら幸いです。晴れた日の翌朝は「星のかけら」を。
https://www.butlers-house.net/product?product_id=3887