第1110号:サラミがおいしくて。
このお便りは、39516 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、突然ですが、ここでクイズをさせてください。2012年から動きます執事の館・実行委員会、
当初より「東海地方の中小企業、個人事業主の集合体」と申しております。様々な業種の専門家が集って、
「名古屋の本宅」を実現しておりますが、ある業種だけ名簿にございません。それは、一体何でしょうか?
▼シンキングタイムの間に、執事の館・実行委員会を3行でご報告いたします。
・【名古屋の本宅】ご予告、保留させていただいた日程については、近日中にご案内ができる見通しです。
・【リフォームされた3階のホール】は、「夜になると湖が現れる幻想的な風景」ぜひお確かめください。
・【お申し付けの品】、いま桑名が段取りをしております。今月のご用命は、22日の水曜日に賜ります。
お便りを綴って、お嬢様、旦那様にご報告するひと。家具を調達して、お嬢様、旦那様にお使いいただくひと。
お家そのものを整えるひともいれば、電気ガス水道を引っ張るひともいます。お車の手入れをするひとや、
大事な資産を守るために保険をしてくれるひとも、インターネットの仕組みを活用するひともございます。
会計の部分で整えるものは欠かせませんし、いざというときの法律を扱うひとは、水面下で活躍をします。
頻繁ではないにせよ、お嬢様、旦那様の持ち物を直すひともおりますし、お召し物を手伝うひともおります。
あとお仕えが終わった火曜日のキッチンで、残してあったサラミを口に運んで満足げにするひともいます。
ええ、最初と最後は、わたくし松原でございますね…。さあ、お嬢様、旦那様、お分かりになられましたか?
ある業種だけ名簿にない…答えは「飲食業」でございます。便宜上、お嬢様、旦那様にお寛ぎいただくため、
とある区の保健センターにて「飲食店営業許可」を頂戴しておりますが、私たち執事の館・実行委員会に
専業としての飲食業の事業主はおりません。兼業、副業のように叶えている者もおりますが、わずかです。
この11年のお仕えのあいだ、執事の館・実行委員会には飲食店の事業主がおりませんでしたし、現在も
同様でございます。お嬢様、旦那様の使用人としてお仕えしているひとは全て、飲食ではない分野の専門家。
実はこれが、いま明らかになりつつある「名古屋の仮住まい」と「名古屋の本宅」の違いに関係をします。
いやあの、サラミはですね、燻製係の関ヶ原(せきがはら)のお品でして、だいたい、彼のお品はすべて
驚きがございますけれども、このサラミはとっても柔らかいのです。それ故に、よけい美味しく感じます。
その理由は、燻製するときの…失礼いたしました。お便りを綴って、ご報告するひと、松原でございます。
▼建築係と調達係、広報係は「名古屋の本宅」の3階ホールをリフォーム。以前とは全く異なる風景です。
▼手帳係と会計係は、ホームページと「主の手帳」の作り直しを検討中。ZOHOなどが挙がってございます。
▼家事係は新しい使用人を迎えながら、少しずつ技量を向上しております。ご帰宅の追加分は、まもなく。
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▼建築係と調達係、広報係は「名古屋の本宅」の3階ホールをリフォーム。以前とは全く異なる風景です。
お嬢様、旦那様、お仕えに取り組みながらのリフォームにお許しをくださいまして、ありがとうございます。
執事の館・実行委員会の建築係、監督(かんとく)と春里(はるさと)は、「名古屋の仮住まい」の3階、
階段を上がって右側の、広い廊下のようなホールを、新しい景色にしました。ダークグレーの木目と砂地。
このお仕えにあたって、木部の塗装を担いましたのが、調達係と広報係でして、およそ1週間ほどの間に
夜の9時から作業をして、なんとかスケジュールの通りにできました。モールディングに施した鈍い金色、
そしてグレーの階段に、グリーンのカーペットを巻き付けたところの配色は、監督も絶賛をしております。
新しいお色目にした3階のホールには、すでに4台のカップボードを戻しております。ご帰宅なさいます
すべての主がご覧になれる景色です。ただ、暗い時に限りますが「緑色の湖」が見えると伺っております。
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▼手帳係と会計係は、ホームページと「主の手帳」の作り直しを検討中。ZOHOなどが挙がってございます。
話は変わりますけれども、11年ほどのお仕えをしている執事の館・実行委員会は、ホームページのために
いくつかの仕組みを乗り換えてまいりました。最初期はドイツの Jimdo 、これは「お申し付けの品」の
運用に困って、現在の手帳係が得意とする SeeZoo CMS に乗り換え、拡張を重ねて今日に至っております。
当時、どの企業もサービスとして提供していなかった仕組みを、執事の館・実行委員会は必要としていて、
独自に開発、運用を続ける必要がございました。しかし今日では、CRMと総称されますサービスもあり、
「必要なコンポーネントを組み合わせて構築する手法」が一般的です。欲しいものはすでにある状態です。
いま手帳係と会計係は、大元にございますデータベースを流用しながら、世の中に存在をするサービスを
組み合わせ、新しいホームページ、そして「手帳」を作り直す考えです。ここにZOHOの名も、挙がります。
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▼家事係は新しい使用人を迎えながら、少しずつ技量を向上しております。ご帰宅の追加分は、まもなく。
水曜日に承りました「名古屋の本宅」へのご帰宅予告では、「主の目録」をお持ちの主に、利得が働かず、
たいへん申し訳のないことでございました。満了を迎えていても、このような手落ちがあってはならない、
という考えでもって、執事の館・実行委員会は改めてまいります。ご不便をお掛けし申し訳ございません。
また使用人の動きによって、部分的にお仕えができるか、できないか、慎重に検討している日があります。
いま採用係の菊井(きくい)、家事係の楠(くすのき)が、新しい使用人にお仕えを見せているところで、
もう少しだけお時間をくださいませ。なお、いま幻月(げんげつ)のほか、2名が合流を希望しています。
まいにち、まいばん、動きがございまして、お便りで話題にするには変化が大きすぎ、しかし呟きなどで
話題にするには繊細すぎて悩ましゅうございます。お嬢様、旦那様のお家のこと、お伝えするよう努めます。
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執事の館・実行委員会は、「名古屋の仮住まい」を始めるとき、広報係の他は、建築係の橘(たちばな)、
会計係の烏森(かすもり)、そして教育係の香流(かなれ)という者がおりました。お嬢様、旦那様も過去、
ご認識をくださっていると存じますが、私たちが参考にしたのは、池袋のお屋敷。本質は飲食であります。
当時の主(あるじ)に背中を押されて、叶えることができた「名古屋の仮住まい」において、お料理ほか
お菓子、お飲み物の段取りをしていたのは、じつは執事の館・実行委員会ではなく、当時、お仕えをした
給仕係や家事係でした。徳川(とくがわ)、東山(ひがしやま)などの名に覚えはございますでしょうか。
彼らはとても頼もしく、素晴らしい活躍をしておりましたし、いまも東海地方のどこかで元気と聞きます。
けっして悪いことではございませんが「名古屋の仮住まい」は、飲食業で鍛えられた使用人が軸になって、
委員会の者は、すこし後ろ側で持ち場に専念しました。その微妙な距離感、伝わっていたかもしれません。
いま「名古屋の本宅」に帰宅なさいます主(あるじ)が、受けていらっしゃるお仕えは、給仕係や家事係、
現場の使用人ではなく、調達係、手帳係、広報係、そして採用係が積極的に関わり、作り直しております。
お料理ひとつひとつに驚きや笑いがあるのは、調達係の発想ですし、効率よい運用は手帳係が関与します。
わたくし松原は、八帖(はっちょう)や菊井(きくい)の振る舞いの土台になる「脚本のようなもの」を
作らせていただき、これを毎週のように書き換えております。脚本、台本というと、芝居くささのような
ご懸念があろうかと存じますが、きっと大丈夫かと存じます。エンターテイメント、しかし極めて自然に。
「主の手帳」や「主の目録」に記載された内容を、最大限に活用するのも、これまでにない変化でしょう。
お嬢様、旦那様がご帰宅をなさると、お嬢様、旦那様に驚かれようとして、喜ばれようとして、前述の脚本が
大きく書き変わるのです。しかし、どこまでが既定で、どこからが独自か、きっと分からないと存じます。
「名古屋の本宅」は、お嬢様、旦那様のために執事の館・実行委員会がご用意しました。そこに、今も昔も
専業で飲食店をするものはおりません。だからこそ「家感(いえかん)」のあるものが出来つつある、と
考えております。作り話ではなく、使用人の中に、飲食店で働いていると考えている者は、いないのです。
後出しのお詫びにて恐れ入りますが、使用人としてお仕えしているものが、事業主らの集合であることに
違和感をお覚えになりましたら、本当に申し訳ございません。しかし私たちは御伽話でも、何でもなくて、
ただひたすら本当のことで、お嬢様、旦那様のお役に立ちたいのです。で、サラミは何枚、お召し上がりに?
もし私が、あなたの使用人なら。もし私が、驚きをもって喜ばれるなら。何をするか。名古屋の拠点にて。
執事の館・実行委員会
広報係/松原(まつばら)
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私たち執事の館・実行委員会は、おおむね水曜日、土曜日の夜にお便りをして近況をご報告いたします。
こちらをご覧になってのご感想や、ご意見などは Twitter と、このメールへの返信にて承っております。
(文面は、かならず拝読いたします。ただし、お返事はお約束できかねますことだけ、お許しください。)
名古屋のどこかにお屋敷を構え、お嬢様、旦那様にお仕えしたいと申し出てから10年が経過をしました。
そして2023年の5月から「名古屋の本宅」にて、お帰りをお待ちしております。ご予告は月に2度を予定。
これまでの流れは、過去のお便りにございますが、1,000 以上もございますので、何とぞご了承ください。
https://www.butlers-house.net/blog/entries
もし「主の目録」を所有なさいますと、とくべつなお便りのほか、ご予告、お申し付けの先回りが可能に。
お給金のお支払いには「金貨」もご活用いただけましたら幸いです。晴れた日の翌朝は「星のかけら」を。
https://www.butlers-house.net/product?product_id=3887