第80号:5月下旬のご予定は。
このお便りは、25362 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、お勉強の最中に失礼致します。執事の館・準備委員会の松原でございます。
いくら好きなことと言えども、根を詰めず、程々になさってくださいね…お身体に障りますから。
いますこし息抜きがてら、私からの報告に目を通して頂けませんか。
1年以上もの期間を掛けて取組んで参りました「名古屋の仮住まい」は、内装工事が大詰めを迎えて、
館内には特注品のチェアやテーブル、お食事にお使い頂くカトラリーと食器類が搬入されております。
私たちが拘ったつもりでなくとも、制作を依頼した職人にとっては細かい要望が多かったようでして、
一部の家具については塗装や張り込みの手直しが必要となり、数台ずつ入れ替えをするとのことです。
食器についても、ノリタケ社(名古屋市西区)のご厚意で、ごく最近復活したというリッチな意匠の
エンブレムが裏面に記された、最新版のティーカップ、ディナープレートの確保を頂いております。
数日おき、数枚ずつお皿が納められるに従って、お嬢様、旦那様のご帰宅が現実味を帯びて参りました。
「ノリタケがやりたくても出来ないことに取組まれている。」とは納品担当者さんの弁であります。
半分以上はお世辞かと思いますけれども、ハイクラスのラインナップを惜しみなく給仕に採用し、
さらにカップセレクトまで実現するという計画に、期待を寄せられていることは事実でしょう…。
月に何枚のお皿が割れるのか…と心配する家事係のひとりに対しては、
「お皿が割れるということは、お買い求め頂けるということですね!」と、ご冗談を仰ったあと、
しかしその直後、真顔になって「実は、創業者はそういう考えで陶器のビジネスに着手したんです。」
とフォローされました。「形あるもの、いつか壊れる。」だからこそ美しく、事業として成り立つと。
もしかすると、ノリタケの創業者である森村市左衛門さんは、
「名古屋の仮住まい」が出来ることを予見なさっていたかもしれませんね…。
- -
などと、妄想をしている場合ではなく、現実的な目線で、万が一の事態に向き合わねばなりません。
そこで執事の館・準備委員会(株式会社九十)は、火事や地震など予期出来ない事柄を想定して、
三井住友海上社の【ビジネスキーパー】という保険に加入致しました。
詳しい保証内容については下記URLに詳細がございますが、「盗難」や「破損」まで補償される
【スタンダードプラン】で、「名古屋の仮住まい」に置かれる食器や家具などのトラブルを、
手厚くサポートして頂くことになります。かといって、たくさん補償をして頂いてしまうと、
契約の更新を断られてしまうこともありますから、用心するに越したことはありません…。
http://www.ms-ins.com/houjin/product/biz-keeper/hoshou-jiko.html
しかし、今回保険に加入する最大の目的は、「賠償責任等補償特約」つまりお嬢様、旦那様が、
「名古屋の仮住まい」にご帰宅を頂いて、私たちの管理する建物や家具で怪我をなさったとき、
私たちがご提供した飲食物によって体調を崩されたときに補償される、特約でございます。
保険は、使わずに済むのが理想でございます。
普段のご帰宅にて、とくに意識して頂く必要もございませんけれども、執事の館・準備委員会が、
このような備えをしているということを、頭の片隅に置いて頂ければ幸いに存じます。
- -
ようやく第1期工事、完成の見通しが立ちましたことを受けて、執事の館・準備委員会は、
「名古屋の仮住まい」の開館を【5月18日(日・大安)午前10時】に決定致しました。
初期のご帰宅は混乱を避けるためにも、「主の手帳」に記入を頂いてから若い番号順に、
予告を頂戴することとなりますことを、予めご了承くださいませ。
また2ヶ月以上にわたる研修の成果としては、まだまだ不十分な状況かとは存じます。
「お好きなものを、おすきなだけ。」というサービスコンセプトを実現するのに精一杯で、
至らないことも多々あるかと思いますので、何卒、大らかに見守って頂けますと幸いです。
現在、手帳係による帰宅予告ページの実装と改修が並行して行なわれております。
先日のリハーサルにおいて、「予告の手続き中、とつぜん一覧ページに戻される問題」は、
1/100秒単位で、複数の主が同時に手続きを開始してしまった場合に起きるものと判明しました。
今後は、先約があることなどを明記するようにして、より扱いやすい手帳作りに努める所存です。
具体的な帰宅予告のスケジュールなどについては、追ってご報告させて頂きます。
まずは開館日のご案内まで…。
- -
さて、ご案内が直前となってしまいまして誠に申し訳ございません。
きょう4月26日21時10分より、「愛知県尾張旭市の紅茶」試験管バージョンの申し付けを賜ります。
「名古屋の仮住まい」で、実際にお嬢様、旦那様にお召し上がり頂く茶葉を、
ほんとうの実験でも使われる強化ガラスの試験管に封入、ブック型のケースに納めてお届け致します。
http://www.butlers-house.net/product?product_id=33
(申し付けにあたっては、手帳を開く操作…すなわちログインが必要でございます。)
現時点では5月27日(火)の発送を予定しておりますが、なにせ合計6,000本の試験管は、
どの商社にも在庫がございませんので、連休前後の納入スケジュールを調整しております。
茶葉の賞味期限は半永久的と言っても差し支えありませんので、もし発送日の変更があった場合は、
なにとぞ御容赦くださいますよう、謹んでお願い申し上げます。
- -
また本来であれば、本日は「愛知県碧南市のソーセージ」の申し付けを承る予定でしたが、
一部の「ポルチーニ茸のソーセージ」に、砂利が混入し、お届けしてしまったことが判明しました。
この事についてご報告をお寄せくださった、またお見守りくださったお嬢様、旦那様には、
心から感謝申し上げます。そして、信頼を裏切る品質でお届けしたことを心からお詫び致します。
原因は乾燥した状態で混ぜ込むポルチーニ茸。もちろん天然のものでございますから、
雨風に晒されることで砂利が付着し、これを完璧に取り除くのは困難との結論に至っております。
現在、ポルチーニ茸を事前に洗浄してどれくらいの効果が得られるか、食感に影響が出るか、
今後の生産体制と生産数についての見直しを行なっておりますので、いま暫くお待ち下さいませ。
連休前にご入用であろうと思い、ぎりぎりまで調整を行ないましたが、間に合いませんでした…。
重ねてお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。
- -
話は変わりまして、「名古屋の仮住まい」の鍵の試作が上がって参りました。
先月、愛知県名古屋市に工房をおく職人に依頼していたものですが、お気に召しますでしょうか。
https://twitter.com/butlers_house/status/458971685438242817
https://twitter.com/butlers_house/status/458990709324800000
https://twitter.com/butlers_house/status/458991052880216064
これらの鍵は、すべてに手帳の番号が彫り込みますから、「名古屋の仮住まい」の開館には
どうしても間に合わないスケジュールでございます。完成次第お届けするということで、ひとつ、
御容赦頂けますでしょうか。
鍵の雰囲気に適したキーリングや革のケースなども、あわせてご提案頂けるとのことです。
「名古屋の仮住まい」の開館とあわせて、楽しみにお待ち頂ければ幸いに存じます。
そちらの街からのご帰宅、私たちも心待ちにしております。
配送係、高見さん( delivery@butlers-house.net )の作業場より。
このお手紙は、執事の館・準備委員会の広報係、松原がお送りしました。
準備委員会のあゆみは「過去のお便り(バックナンバー)」から、ご覧くださいませ。
http://www.butlers-house.net/blog/entries
メールアドレスやお名前の書き換え、退会手続きなどは、下記URLから承ります。
https://www.butlers-house.net/member_login
執事の館へのご要望、お問い合わせは info@butlers-house.net までお寄せ下さい。