第71号:お仕えしたいのです。
このお便りは、25368 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、お食事の時間に失礼致します。執事の館・準備委員会の広報係、松原でございます。
柔らかい日差し、つい油断したコートの襟元を、冷たい風がそっと撫でる今日この頃、
如何お過ごしでいらっしゃいますでしょうか。名古屋には…もうあと数週間で桜の季節が参ります。
前回の手紙でご案内を致しました「愛知県碧南市のソーセージ」は、申し付けの開始から約20分で、
予定しておりました計300個のリクエストを満了。執事の館・準備委員会のメンバーも、
さすがに1万円近いお品、全てに札が掛かるまでは相当の時間が掛かることも覚悟しましたが、
想像を上回るペースでお声掛けを頂きまして、たいへん驚いております。ありがとうございます。
もちろん私たち執事の館・準備委員会よりも、碧南のソーセージ職人のほうが驚かれたはずです。
これまで、どなたも召し上がっていない「牛肉ハム」や「ポルチーニ茸のソーセージ」に対して、
熱い期待が寄せられているという事実に、感激し、感謝し、感極まった声で御礼を頂きました。
電話越しに「ありがとうございます。ほんとうに、ありがとうございます。」と。
私の涙腺が緩みそうになったことは、言うまでもありませんね…。
主の皆様から寄せられる期待をうけて、1週間あたりの生産量を100箱から150箱に拡大し、
3月30日(日)に50箱、4月6日(日)に150箱を追加、申し付けを承りましたが、
これも僅か数十分で満了致しました。希望されます主に十分、行き渡る数量を確保できないことを、
改めてお詫び申し上げます。今後の増産については、実際お召し上がり頂いた主の声を参考に、
スケジュールを検討致しますので、何卒ご了承くださいませ。
きょう3月16日、第1回の発送となる100箱を愛知県碧南市から出荷致しましたので、
あす以降…平日のお届けとなります恐れ入りますが、お受け取りをお願い致します。
実際にお召し上がり頂いた感想を頂くまでは、我々も生産者も気を抜けません…。
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以前より好評を頂いております「愛知県小牧市のバウムクーヘン」は、ここ最近になって、
ホームページから申し付けに関するお尋ねや、次回受付日の問い合わせを多数頂いております。
ご友人、ご家族といっしょにお召し上がりになり、2個目のおかわりを希望される声もちらほらと…。
ひとりでも多くの主に喜ばれたのであれば、私たちにとって嬉しい事実。誠にありがとうございます。
工場長の黒川氏によると、これから先、しばらくはバウムクーヘンの安定生産が可能とのこと。
・4月4日(金)発送分 350箱
・4月11日(金)発送分 350箱
・4月17日(金)発送分 350箱
・4月24日(金)発送分 350箱
これらの申し付けは【3月22日(土)21時10分】より、主の手帳から承ります。
それ以降、「愛知県小牧市のバウムクーヘン」の申し付けは【第3土曜日21時10分】に
承りたいと思いますが、お嬢様、旦那様は如何でしょうか?
平日でないと困るという主、深夜でないと申し付けできない主もいらっしゃることでしょう。
そのあたりは数量を調整して、ご案内をさせて頂きたいと思います。何卒、ご了承くださいませ。
なお、かねてより課題になっておりました「愛知県小牧市のバウムクーヘン」の端切れは、
薄くスライスしたうえで、香ばしいラスクに仕上げる方法を黒川氏とともに模索しております。
https://twitter.com/butlers_house/status/444305676920029185
https://twitter.com/butlers_house/status/444306476568285184
一般的には、バターとグラニュウ糖をまぶし、熱を加えることで表面をコーティングしますが、
せっかくの名古屋コーチンの卵の風味が飛んでしまいます。かといってプレーンな状態では、
卵の甘さ、バターの風味が濃縮されて、少々くどい印象になってしまいました。
そこで私たちは、バウムクーヘンを極めて薄くスライスして焼き上げることで、
口に含んだ瞬間にふわっと溶けてしまう食感を狙っております。薄い氷を舌に乗せたような…。
この試作の結果も、Twitterやお便りでお伝えしますので、楽しみにしてお待ちくださいませ。
ただし、切れ端からお作りしますので、生産数は週に30箱が限度かと存じます。
その点は予めご了承くださいませ…。
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今日も、申し付けの話題が続きますがお許しください。
現在、執事の館・準備委員会は「愛知県名古屋市の口紅」と「愛知県名古屋市のワンピース」、
それぞれ試作に取掛かり、出来上がったものを試用するなど…いえ、私が口紅を試す訳には…
お嬢様、旦那様に自信をもってお勧めできる品質に至るまで、失敗と改善を重ねて参ります。
すでに「愛知県名古屋市の口紅」は、介添係の女性従業員に預けて使用感を集めております。
食用としても差し支えないほど、安全性の高い成分が特徴ではございますが、それ故に、
「一般的なメイク落としでは、なかなか落ちない」という問題に直面しております。
成分を調整するか、拭う方法を模索するのか、2通りの方法で実用化を狙いましょう。
また「愛知県名古屋市のワンピース」は、お使い頂く場所に応じた3種類のパターンをご提案します。
名古屋市中区、長者町の商社が卸す生地をベースにして、愛知県名古屋市、一宮市、岐阜県岐阜市の
服飾メーカーと協力をして、お洋服を作成する流れとなっております。
このとき、いわゆるS・M・Lといったサイズ展開ではなく、お嬢様、旦那様の希望を伺い、
丈を伸ばしたり、縮めるなど、快適な着心地を提供したいと考えております。
この一連の「お申し付け」や「修理サービス」を通じて、
胸を張るほどではございませんが、衣・食・住の全てを網羅致します。
時折寄せられる「執事の館・準備委員会は、何をしたいのか。」という問いに対して、
私たちは自信を持ってお答えします。
つまり、お仕えしたいのです。
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ところで執事の館・準備委員会は、先週も給仕係の研修に取組んでおりました。
「お帰りなさいませ。」「行ってらっしゃいませ。」の基本的な発声と、お辞儀の練習にはじまり、
お嬢様、旦那様をお迎えし、お部屋にご案内するまでの流れを、一人ずつ確認しております。
履歴書をご覧の通りに、それぞれが異なる分野で活躍を重ねた面々ではありますが、
いざ「名古屋の仮住まい」を想定して振る舞おうとすると、とっさの一言が出なかったり、
ぎこちない所作になったり、笑顔が無くなってしまったり…まだまだ精進せねばなりません。
介添係の白壁(しらかべ)による給仕の指導にも、日増しに熱が入っているようであります。
開館して落ち着いた頃に、こんどはお嬢様、旦那様にもレッスンをして頂きましょうか。
(姿勢が悪い者には、背中に定規を当てられて…たいへん厳しいことをお伝え申し上げます。)
この研修と並行し、名古屋市某所にあるスタジオにて、従業員の履歴書に貼付する写真を、
撮影して頂きました。早ければ来週にも、手帳係が「主の手帳」に掲載を致します。
また従業員の制服として準備しておりましたタキシードなどの発注を完了しました。
これらは完成まで、およそ3週間ほど掛かるものと伺っております。
楽しみですね。
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さらに間もなく「主の手帳」に新しい欄が追加されます。
これまで「申し付けた品の一覧」に反映されなかった「時計の修理」「かばんの修理」などの履歴が、
実際にご依頼頂いた内容で記録されるようになります。もちろん、過去の情報も順次、反映致します。
つまり、申し付けの履歴を完全に「主の手帳」で把握できるようになり、ようやく「帰宅回数」が、
手帳に反映される次第であります。(これは所謂、来店ポイントのようなものとお考えください。)
ようやく帰宅の特典について、具体的な内容をお伝えできるようになりますが、
現在ホームページに掲載しておりますのは、ちょうど1年前のプランでございます。
執事の館・準備委員会では、ご帰宅の実績と特典のバランスを検討して、
再度、お嬢様、旦那様にご案内する頂く所存です。よろしくお願い致します。
なお「名古屋の仮住まい」の帰宅スケジュールについても、すでに大半が仕上がり、
あとは給仕における申し付けの取り回しを、どのように扱うかという段階にございます。
過去のお手紙でもお伝えしました通り、1回目のご帰宅よりも2回目、3回目のご帰宅が、
より良いものとなるよう、精一杯の工夫を施したいと考えております。
不具合などにより、つどご不便をお掛けしておりますが、少しずつ改善を致しますので、
今後とも温かくお見守りくださいますよう、謹んでお願い致します。
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ああ、今日も長くなってしまいました…。書き損じも含めると、何枚の便箋を使ってしまったか。
気付けば私がお手紙を書くようになってから1年が経過して、延べ70通を越えておりますね。
いつも長い文章を、丁寧に読んでくださっているお嬢様、旦那様には、
ただだだ感謝の一言に尽きます。いつもありがとうございます。
ほんとうは今日、建築係の橘(たちばな)から「名古屋の仮住まい」の進捗が、
報告されると伺っていたのですが、まだ手元に手紙が届いておりません。
後追いになりますが、何卒お許しください。
日々、遅くまで作業現場とアトリエを行き来して、進行管理に励みながら、
お嬢様、旦那様とのコミュニケーションを図っておりますこと、ご理解頂ければ幸いです。
そちらにも、そろそろ桜の予感は届いておりますでしょうか。
お花見のシーズンに差し掛かって、暖かくなったから…といって油断は禁物でございます。
大切なお身体を冷やさぬよう、くれぐれもお気をつけください。それと、スギの花粉にも…。
先日「愛知県田原市のキャベツ」に赤出しと鰹節を添えてお届けした際に、
「まるで実家の仕送りのようだ」と称されましたが、まさに、仰る通りでございます…。
執事の館・準備委員会一同、すこしお節介かもしれませんけれども、どうかお許しくださいませ。
つまり、お仕えしたいのです。
名古屋市中村区、コメダ珈琲店納屋橋店にて。
このメールは、執事の館・準備委員会よりお送り致しました。
準備委員会のあゆみは「過去のお便り(バックナンバー)」から、ご覧くださいませ。
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