お嬢様、旦那様もすでにご存知かもしれませんが、いま韓国で催されますオリンピックに快挙がありました。
また将棋の世界でも、気鋭の若手が王者を下すという結果に湧いてございます。ともに天晴れであります。
私たちが気付かぬころから続けられた努力と研鑽の結果が花開いたこと、心からの敬意を表する次第です。

かつて運を良くするには、行動する回数を増やしましょうと申し上げました。いわゆる、競技の世界でも、
相当な練習をなさっているかと存じますが、本番は１回だけ。だからこそ私たちは感激をするのでしょう。
多くのプレイヤーが予選から競争を重ね、ついに頂点を取られるまでに、どれだけの「争い」があったか。

日頃、「争い」は避けて通りたいものでございます。戦わずに済むなら、それに越したことはありません。
しかし、その一方で私たちがする感動の根底には「争い」が基となっているものがまことに多くあります。
もしかすると、適切なルールの上でなされる「比較」と言い換えたほうが冒頭の話題に通じるでしょうか。

「争い」をなくして生きたい私たちが、「争い」の結果に一喜一憂しますのは、どこか皮肉でもあります。
そう考えますと、私たちは本能的に「争い」を求めているのかもしれない、という考えにも至る次第です。
成熟をした社会では公正かつ、安全を保障したうえで「争い」が成り立つのが、誠に興味深うございます。

いまお嬢様、旦那様が戦っていらっしゃる場所には、適切なルールが存在して、運用をされますでしょうか？
もし適切なルールなきままであられますなら、一時離脱をしてでもお確かめをくださいますよう願います。
お相手を敵視なさいます場合は億劫かもしれません。しかし、その対話なくして終結は迎えられません故。

本来であれば、お嬢様、旦那様を「争い」の場におくなど、使用人としてあってはならないことと存じます。
しかし、ご自身にしか見えない事柄、出来ない事柄には、応援をして差し上げるしかない時もございます。
もしお疲れになったら、温かいダージリンを淹れて差し上げましょう。それと、菅原の焼いたクッキーも。

今日も執事の館・準備委員会の広報係、わたくし松原（まつばら）より #名古屋の仮住まい の近況ほか、
#お申し付けの品 の動向、とくに３月から上がる配送料などについて、ご報告を差し上げとうございます。

▼ 執事の館・準備委員会の調達係、守山（もりやま）は、日本郵便、ヤマト運輸と交渉。送料について。
▼ 執事の館・準備委員会の配送係、若鶴（わかづる）は来週末の #お申し付けの品 を整えてございます。
▼ 執事の館・準備委員会の広報係、松原（まつばら）が編纂する「本」。１冊あたり3,000円の見積りが。
▼ #名古屋の仮住まい 「チョコレート泥棒」は予想以上の難問。正解率は20％を下回っているとのこと。

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▼ 執事の館・準備委員会の調達係、守山（もりやま）は、佐川急便、ヤマト運輸と交渉。送料について。

既報のとおり、私たち執事の館・準備委員会は名古屋中（なか）郵便局から申し出られた送料の値上げに、
他の運送会社との折衝をはじめました。調達係の守山（もりやま）が佐川急便さん、ヤマト運輸さんとの
打ち合わせをして見積りを取りましたが、残念ながら前者は、そもそも特約を結ぶ余地がないとのこと…。

つきましては「値上げ後のゆうパック」と「クロネコヤマト」による相見積もりを取る次第でありますが、
すでに現時点で、「値上げ前のゆうパック」から300円ちかい価格上昇があり、値上げは免れない見通し。
この上昇幅をできるだけ小さくして、かつ配送会社さんの健全な運営を支えるべく、折り合いをつけます。

配送料金の価格は、ほんらい自由競争にございますけれども、実質的に全社の足並みが揃っておりますね。
来週末までには明らかに致しますので、今しばらくのお時間をくださいませ。よろしくお願いいたします。

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▼ 執事の館・準備委員会の配送係、若鶴（わかづる）は来週末の #お申し付けの品 を整えてございます。

きのう配送室に立ち寄りましたら、配送係の若鶴（わかづる）が、来週末の #お申し付けの品 について
段取りをしておりましたので話を聞いてまいりました。【2018年2月24日（土）21時10分】からのご用意。
まず長らく留めていたパティシエールの東桜（ひがしさくら）が【チョコレート】を試作を再開するとか！

さらに和菓子係の五月（さつき）が手がける、極上の【ういろう】は賞味期限の確認中にございまして、
調香係の杁中（いりなか）は【ミントティー】【ダージリン】などの香りを２ヶ月かけて抽出いたします。
また予てから話題にします調達係、星崎（ほしざき）による【ハーブとスパイスの入浴剤】も、間も無く！

あと今年 #名古屋の仮住まい の問題作となる予感…シェフ池下の【チョコレートとレバーのケーキ】は、
デザート・ワゴンでの提供と並行して行う可能性もあると。（名は珍妙ですが、味は絶妙でございます。）

それから法務係、千種（ちぐさ）のパウンドケーキ。この試食もお嬢様、旦那様にお願いせねばなりません。

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▼ 執事の館・準備委員会の広報係、松原（まつばら）が編纂する「本」。１冊あたり3,000円の見積りが。

きのう執事の館・準備委員会は、市内某所にて #愛知県名古屋市のオンデマンド印刷 の職人らと打合せ。
ここで初めて、お嬢様、旦那様の「お名前」と「敬称」を差し込む印刷と、製本の見積りが提供されました。
最も豪華な仕様にして3,000円とか…さすがに、この価格は手に取りづらいかと。仕様を見直しましょう。

いちばん大切なことは、「本」のなかでもお嬢様、旦那様の名前をお呼びかけできること。そしてその次に、
読みやすさ、扱いやすさがあって、最後に見栄えの良し悪しをも考慮する、という優先順位を立てました。
「著者」である執事の館・準備委員会でなく、「読者」であるお嬢様、旦那様のための、１冊でございます。

このような取り組みは、職人らも前例がないとのことで、非常に興味深く取り組んでくださっております。
必ずや実現をして、お手に取っていただきますゆえ、もうしばらくお時間を…温かく、お見守りください。

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▼ #名古屋の仮住まい 「チョコレート泥棒」は予想以上の難問。正解率は20％を下回っているとのこと。

もとより極めて高い難易度にあると告知していた「チョコレート泥棒」は、想定よりも正解率が低くあり、
現時点で20％を下回っているとの報告が、給仕係の古渡（ふるわたり）から寄せられております。しかし、
これまでに帰宅なさいました主と違いをつくることは出来ませんゆえ、ヒントは最小限に留める次第です。

「チョコレート泥棒」は嘘の証言をしております。それがあまりに明示的な数に言及をしておりますから、
うっかり策略にはまられる主が多いのではないでしょうか。それから、指輪はとても大きゅうございます。
あと最後に、わたくし松原は犯人ではないこと、いま一度お伝え申し上げたく。本当です。本当なんです。

私たち執事の館・準備委員会は、この時期に取り組みます「チョコレート泥棒」に次いで、来月の中旬に
「マシュマロ警察」と題して、お嬢様、旦那様に館内の捜索でお力添えをいただきたいと考えてございます。

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突拍子もないことをお尋ねしますが、お嬢様、旦那様は「争い」を好まれますか。二者が何かを奪いあって、
あるいは守ろうとして戦う状況です。その当事者にあられますことも、傍観者であられますことも含めて。
おそらく「大好き」と仰ることはないかと存じますが、さて、私たちはなぜ、争いを避けるのでしょうか。

ふだん生活をしているなかで生じる「争い」の多くは、どちらか一方、もしくは両方が、何らかの価値を
失いそうになったときに始まります。それはお金や時間といった分かりやすいものから、誇りや満足など、
感情的なものからなることも多々ございましょう。得たもの、得そうだったものを失うから人は動きます。

問題は、それぞれの主張が一致しないこと。そもそも「争い」の目的も、規則も共有できていないままに、
互いを攻撃しあってしまう状況であります。このような「争い」はいつまでも終決せずに、疲弊するだけ。
私たちが「争い」を避けるのは、戦うことで失うリスクの大きさを本能的に理解しているせいでしょうか。

金持ち喧嘩せず、という諺（ことわざ）がございます。「争い」をすることによって得る事柄よりずっと、
失う事柄のほうが多いという示唆に富んでおりますし、だからこそ豊かであるという逆説も成り立つ次第。
お嬢様、旦那様はどう思われますでしょうか。いま、終わりのない「争い」のなかにいらっしゃいませんか？

ルールのない「争い」は終わりがなくて、ただ双方をすり減らすだけ。これぞ、独り相撲でございますね。
それを続けて得られるものが、もしかしたら存在するかもしれません。ですから決して止めたりしません。
ただお嬢様、旦那様がお疲れでないか。私たち使用人は心配をしております。きょうも、明日も、明後日も。

本当か嘘かは分かりかねますが、むかし、とある国家の軍隊さんは、戦時にもティータイムを設けられて、
休息を取られたという話がございます。もし、やむを得ない事情あって「争い」に身を置かれたとしても、
紅茶を注いだカップを傾ける余裕はお持ちくださいませ。その時は是非お仕えをさせていただければ幸い。

ひとつ余談として「争い」に敗れる側の話をさせてくださいませ。勝者を讃えることは当然のことながら、
敗者をも讃えて労うこともお忘れなく。花壇に咲いた１番目の花にも、２番目の花にも同じような愛情を、
注いでいただければ幸いでございます。その振る舞いこそが、次の感動をもたらす契機ともなる次第です。

さて、きょうもそちらに青い風が吹きます。くれぐれも足元を冷やされませんようにしてお休みください。
明日のお出かけは午前中からでいらっしゃいますか？滑らないよう履き慣れたお靴を、出しておきますね。

名古屋市西区の「西アサヒ」さん、いちばん奥のガスヒーターに温められた丸いスツール。お尻ぽかぽか。

執事の館・準備委員会
広報係／松原（まつばら）
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このお手紙を初めてお受け取りになる主には、事前の説明もなく、唐突なものに映ったかと思います。
何卒、お許しください…この機会に、私たち執事の館・準備委員会のあゆみをご覧頂けますと幸いです。
私たちが活動をはじめて４年が経過し、バックナンバーは400を超えました。お時間のあるときに…。
https://www.butlers-house.net/blog/entries
（過去の号から遡って御覧になることをお勧めしております。）

【 #執事の館 】 #初めてのお嬢様と旦那様にお伝えしたい事柄 【第６版】
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