第436号:もともと。
このお便りは、37383 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、名古屋に雪が降りました。気温はさほど低くありませんから、積もるほどはございません。
空はいつまでも気まぐれで、ふんわり雪が舞ったかと思えば、優しく包む陽光が差し込む天候であります。
おなじ街のなかでも、少し離れれば異なる空模様にございましょう。そちら、別宅の近くは如何でしょう。
暮れが迫りますと、1年のことを思い返す機会が増しますね。良い出来事もあれば、悪い出来事もあって、
心のなか、ゆらゆら浮き沈みをしながら辿り着かれたものと存じます。本当は、明らかな目的地を目指し、
まっすぐ到達しとうございますけれど、そう見えるひとはいたとして、そう出来るひとは1人もいません。
誰もが同じように、思い通りにならない日々を重ねて、うまくいっている他人を羨みながら生きています。
すると余計に、自分の至らなさや不出来が目についてしまう次第です。それはあまり幸せと申せませんね。
良うございますか。お嬢様、旦那様がことし1年なさったことは、相応の価値があって認めるべきなのです。
もし、何かを失われたとしましょう。人間関係であったり、資産であったり、時間であったり、その他も。
たしかにそのとき、手痛い失敗であったのは事実。しかし、それらは「最初からあったもの」でしょうか?
そうなのです。それらを「得る」プロセスが先にあるからこそ「失う」という事象が成立をする次第です。
概して、喪失を悲しみ嘆くひとは「得る」プロセスを軽視しがちにございます。自分がなにかを失うとき、
はじめて物事の価値を知って慌てるからこそ、心が揺れてしまうのです。もし「得る」ことの価値を知り、
あとで「失う」ことになったひとは、差し引きゼロに近いだけでなく、その過程にまで価値を見出します。
私たちは、もともと何も持ち合わせてはいなかった。この事実をもって、今年なさいました手痛いことを、
振り返っていただければ幸いに存じます。失うまえに得ていたこと。これを決して忘れてはなりませんね。
もちろん、良い思い出は大いに結構!もしや、お嬢様、旦那様が見落とされている収穫はございませんか…?
ああまた、すぐ長話をします松原(まつばら)の悪い癖が…すこし調子を良くしたら、こうでございます。
申し訳ございません。執事の館・準備委員会からの報告をさせてくださいませ。よろしくお願い致します。
▼ 執事の館・準備委員会は #愛知県常滑市の珈琲クーヘン など幾つかのお品を追加。今晩21時10分より。
▼ #名古屋の仮住まい 家事係の東山(ひがしやま)より、新たなタイムテーブルについてご説明します。
▼ #名古屋の仮住まい 給仕係の伏見(ふしみ)が #1月限りの品 に触れ、ご帰宅をお誘い申し上げます。
- -
▼ 執事の館・準備委員会は #愛知県常滑市の珈琲クーヘン など幾つかのお品を追加。今晩21時10分より。
おととい差し上げましたお便りのとおり、今夜【21時10分】より #愛知県常滑市の珈琲クーヘン そして、
和菓子係による #愛知県名古屋市のいちごクリーム大福 、#愛知県名古屋市の安納芋のカップケーキ に、
松原も大絶賛する #愛知県名古屋市の味噌チーズ の4品目を、追加してお作りできることとなりました。
さらに製パン係の星崎(ほしざき)が手がける #仮住まいのクイニーアマン のご用意も僅少ながら実現!
お嬢様、旦那様に、驚きをもって喜ばれますお品の数々を、下記にございます「お品の一覧」に並べました。
もしお手すきでしたら、きょう【2017年12月27日(水)21時10分】より、お申し付けを賜れれば幸いです。
▽ お品の一覧はこちらにございます。お申し付けの期限は12月31日としますこと、何卒ご了承ください。
https://www.butlers-house.net/cart
- -
▼ #名古屋の仮住まい 家事係の東山(ひがしやま)より、新たなタイムテーブルについてご説明します。
お嬢様、旦那様、気がつけばすっかりと年の瀬でございますね、家事係の東山(ひがしやま)でございます。
#名古屋の仮住まい は様々な出来事があり、ご心配をおかけする事も、お叱りを受ける事もございました。
私自身、己の力不足を痛感する一年でございました。そんな中でここ数週間頭をひねっておりましたのが、
来年からお嬢様、旦那様をお迎えするための、新たなタイムテーブルでございます。
松原をはじめ皆の力を借りて、新たなお出迎えのタイムテーブルが完成致しましたため、ご報告致します。
変更点は大別して3つの項目にございます。これらを順を追って、ご説明させていただきとうございます。
▽ 【1】白の部屋のテーブルを大きくいたします。
現在、白の部屋には、一番最初に運び込まれた白いテーブルよりも大きなテーブルを6台置いております。
開館直後のテーブルはずいぶん小さく、お嬢様、旦那様にお寛ぎいただけない、という理由から置き換えを。
この初期のテーブルを2台繋げて、その上でお席を6から4席に減らし、より品質の高い給仕を致します。
具体的な変化を申し上げますなら、従来まではテーブルの片方にのみ並んでおりましたお菓子のワゴンが、
お掛け頂いているテーブルの左右に並ぶ事になります。とうぜん、テーブルそのものの面積大きくなって、
食べきれないほどのお菓子、軽食を置いたワゴンが並ぶ様は想像するだけでも気分が高まるかと存じます。
▽ 【2】曜日ごとの卓数を変化させます。
また、これまで通りに木曜日にお休みをいただく流れは変わりなく、曜日ごとの卓数を変化させましょう。
月曜日:16卓 / 火曜日:16卓 / 水曜日:休館日 / 木曜日:休館日 / 金曜日:20卓
土曜日:20卓 / 日曜日:18卓
▽ 【3】ご滞在いただく時間が変わります。
「名古屋の仮住まい」の開館から幾度かの変更がございましたが、ご滞在いただく時間を90分に戻します。
もとは不測の事態が起きた時のための「緩衝の時間」として設定しておりましたが、先述しましたように、
お席同士の時間の間隔が開けるため、この緩衝をお嬢様、旦那様にご負担頂かずとも対応が可能となります。
予てから広報係の松原からもご案内を差し上げておりましたが、年明けて1月5日からは上記のとおりに、
お迎えをさせていただければ幸いです。お嬢様、旦那様にお寛ぎいただけますこと、心から願っております。
https://www.butlers-house.net/reservation
(ご帰宅の予告は上記URLから承ります。これには「主の手帳」を必要としますこと、ご了承ください。)
#名古屋の仮住まい
家事係/東山(ひがしやま)
- -
▼ #名古屋の仮住まい 給仕係の伏見(ふしみ)が #1月限りの品 に触れ、ご帰宅をお誘い申し上げます。
お嬢様、旦那様、給仕係の伏見(ふしみ)でございます。僭越ながら #1月限りの品 をご紹介いたします。
まずはシェフの池下が、名古屋の定番料理「土手煮」をアレンジした【自家製フレンチ風牛筋の土手煮】。
自家製デミグラスにたっぷりの赤ワイン、隠し味に赤味噌を加えてございます。さらにソースには、
甘酸っぱいプルーンの赤ワイン煮をアクセントとして加えました。お酒が欲しくなるのが困りものです…。
次にシェフの池下が作りました【鱈のヴァプール・ブルギニョンバター添え】魚へんに雪と書くように、
冬が旬である鱈。その鱈をオイル共に真空加熱し、ふっくらと仕上げました。ニンニクと香草入りの
ブルギニョンバターでお召し上がり頂きます。これはお代わりを相次ぎ申し付けられる予感が致します。
続きまして、パティシエールの菅原がお作りします【シェパーズパイ】。イギリスの代表的な料理を
オリジナルに菅原がアレンジ致しました。上はじゃがいもに、チーズや生クリームをたっぷり加えました。
底にはひき肉たっぷりのミートソースとほうれん草を。さらに新年にふさわしく、鳴き声が「御吉兆」と
聞こえるため縁起が良いとされる「うずら」の卵を添えてございます。
最後に、これもパティシエール菅原の拵えますお菓子【アプリコットのムース・ミルフィユ仕立て】です。
サクサクのパイに、2種のムースを挟みました。上がカスタード、下をアプリコットと二層になっており、
アクセントにラズベリーを添えてございます。挟むパイはキャラメリゼして、さくさくに仕上げましょう。
ただ、なにぶんパイのお菓子ですので、お召し上がりになるのがすこし難しい、と感じるやもしれません。
そんなときには是非お仕えの使用人に、食べるコツをお尋ねくださいませ。こっそりと耳打ちいたします。
お嬢様、旦那様のご帰宅を、心よりお待ち申しております。
https://www.butlers-house.net/reservation
(ご帰宅の予告は上記URLから承ります。もちろん「主の手帳」を必要としますこと、ご了承ください。)
名古屋の仮住まい
給仕係/伏見(ふしみ)
- -
お嬢様、旦那様、クローゼットに2度くらいしか召されなかったお洋服はございませんか?書棚のなかには、
まだ読まれていない本を積まれていませんか?冷蔵庫の調味料は?戸棚にあるお人形は?下駄箱のお靴は?
この時期なにかと大掃除、整理整頓という言葉が踊りますけれど、捨てられないものが、最も困りますね。
実はこれらに、冒頭に述べた考え方を応用なさいますと片付けが進むかもしれませんね。と申しますのも、
「使わないけれど捨てられないもの」は、その価値を十分に受け取っていない、という思いからきていて、
そもそも「手に入れた事実」を過小評価したり「持ち続けるデメリット」を見ていない可能性があります。
せっかく手に入れたのに、使い切らないのは勿体ない。これは正しゅうございます。しかしながら一方で、
使う見通しもないのに手にし続けるのも勿体ない。というのもまた正しく、ご理解をいただける真実かと。
すでに「得る」経験をなさっているのです。いま「失う」ことを、必要以上に恐れることはございません。
ひと付き合いについても同様のこと。誤解を恐れずに申し上げますならば、お嬢様、旦那様はもともと孤独。
そこに縁あって寄り添うひとがつぎつぎと現れて、互いに、ゆるやかに浮き沈みをしながら続く次第です。
いつまでも結びつきがあるのか、ある日を境目にして無くなるかは、残念ながら松原にも分かりかねます。
その代わりに、お嬢様、旦那様がどのように生きようとなさるか、そのご意向を最大限に尊重する所存です。
ことし1年の大掃除。ご自身のお部屋も、ご自身のお気持ちも、そしてご自身のひと付き合いについても、
「得る」プロセスを思い返しつつ、前向きに「失う」あるいは、「手放す」経験をいただければ幸甚です。
わたくし松原は、こうしてお嬢様、旦那様にお便りを差し上げられます日々に、心から感謝を申し上げます。
お仕えを始めて以来、お嬢様、旦那様から得ていることはまことに多くて、数え上げればきりがありません。
さて、お疲れを残されませんように、今夜は早くお休みくださいませ。寝室は介添係が温めておりますよ。
▽ おやすみ前に、お確かめになりますか?珈琲クーヘン、クイニーアマン、一覧はこちらにございます。 https://www.butlers-house.net/cart
パッヘルベルの「カノン」が繰り返す、名古屋の仮住まい「緑の部屋」にて。
執事の館・準備委員会
広報係/松原(まつばら)
- -
このお手紙を初めてお受け取りになる主には、事前の説明もなく、唐突なものに映ったかと思います。
何卒、お許しください…この機会に、私たち執事の館・準備委員会のあゆみをご覧頂けますと幸いです。
私たちが活動をはじめて4年が経過し、バックナンバーは400を超えました。お時間のあるときに…。
https://www.butlers-house.net/blog/entries
(過去の号から遡って御覧になることをお勧めしております。)
【 #執事の館 】 #初めてのお嬢様と旦那様にお伝えしたい事柄 【第6版】
http://togetter.com/li/1034138
ご帰宅の予告は「主の手帳」から承ります。「仮の手帳」は随時差し替えをいたします。
クレジットカード決済、コンビニ決済ですと、即時の対応が可能となりますので、ご参考までに…。
https://www.butlers-house.net/member_login
日々の小さな報告は、Twitter からもお届けしております。このお便り(メールマガジン)とは異なり、
Twitter というコミュニティの特性を踏まえたツイートが、やや多くなりますことをご了承ください。
https://twitter.com/butlers_house