第429号:4卓。
このお便りは、37312 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、このところ不安をお抱えでいらっしゃいますか。長きにわたってお悩みのことであったり、
つい先日の出来事から思慮を続けておいでであったり、何かしら、人生に悩みはつきものでございますね。
昨晩は、わたくし松原が広報に戻って初めて、震度3を超える地震があり、緊張が走った次第であります。
新しい事柄に取り掛かる。なにかを引き受ける。ときには自ら名乗りを上げられる機会もございましょう。
このときお覚えになる一抹の不安を、抱えきれなくなって溢したくなるかもしれませんが、ご安心のほど。
不安とは、適性のひとつでございます。むしろ不安を伴わない変化には、リスクがあると断言いたします。
怖いもの知らず、自信満々、無敵。そういう心もちで何かをできれば、精神的な負担は少のうございます。
それは大いに結構なことですけれども、新しいことには予期せぬ変化(トラブル)が付きまとうものです。
絶対的な自信をもってしているときに、思いがけない出来事に直面すると、心は簡単に折れてしまう次第。
ですから、絶えず不安を抱えておく態度は正しくて、お嬢様、旦那様の精神的な安定が図られるだけでなく、
少しずつ変化をしていく局面に適応する、柔軟さの礎(いしずえ)とも、言い換えることができましょう。
今のままで良いか、十分なのか、自らや他者、そして環境に問い続ける態度は、極めて妥当かと存じます。
かといって、くれぐれも誤解をなさらないでいただきたいのですが、心細さに溺れることはございません。
不安だらけにして辛い思いをなさいますのは、わたくし松原の本望ではなく、あくまでもお嬢様、旦那様の
繊細な感性がもたらす不安の、一部だけでも肯定をしていただければ、いくぶん楽になるのではないかと。
重ねて申し上げますが、不安とは、適性のひとつでございます。不安なき変化には、リスクがございます。
もしお嬢様、旦那様が、いま変化をする局面にいらっしゃいますなら、いったんは不安を受け入れましょう。
それこそが、いつかご自身の置かれる立場で輝かれますための、重要なヒントになると声を大に、したく。
過去にも申し上げたかもしれませんが、ひとの脳になされます思考や記憶は、時系列での管理が弱いとか。
いまお嬢様、旦那様がお抱えの不安が、いま目のまえにある出来事に付随しているのか、まだ訪れていない
未来のことから来ているのか。その辺りも勘案しつつ、胸を張ってお過ごしいただければ嬉しく思います。
きょうも執事の館・準備委員会の広報係、わたくし松原(まつばら)より、委員会メンバーの動向のほか、
#名古屋の仮住まい の催しなどについて、手短にご報告をさせていただきます。よろしくお願い致します。
▼ 執事の館・準備委員会は #名古屋の仮住まい のタイムテーブルを検討中。あわせて白の部屋の卓数を。
▼ 執事の館・準備委員会は、主の推薦する職人のもとに向かいます。あすは愛知県常滑市の菓子職人に。
▼ #名古屋の仮住まい クリスマス・ディナーの流れが出来上がった模様。メニューを読み上げましょう。
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▼ 執事の館・準備委員会は #名古屋の仮住まい のタイムテーブルを検討中。あわせて白の部屋の卓数を。
私たち執事の館・準備委員会が2014年の春に #名古屋の仮住まい を開館したとき、当初の設計図面には、
「白の部屋」に2人掛けの小さなテーブルが、10卓(5卓x2列)ならぶレイアウトを想定しておりました。
このとき調達していた #愛知県岡崎市のテーブル は今より小さく、食器が乗り切らないという問題も…。
なによりも致命的だったのが、ティータイムに用いる予定だったデザート・ワゴンが入らなかったことと、
隣にお掛けになる主と視線が合うなどの問題。これらを勘案いたしました私たち執事の館・準備委員会は、
卓数を4つに減らして、レースのカーテンで柔らかく空間を仕切る、という策を講じた次第でございます。
そう。開館時点の #名古屋の仮住まい 「白の部屋」は4卓でお仕えして、のちに6卓へと増やした次第。
これはご帰宅を望まれます主のお声に応じた、という側面もございますし、当時の使用人が技量を向上し、
いっそう多くのお迎えができるようになった、という経緯もあろうかと。今や、懐かしゅうございますね。
わたくし松原が広報係に戻ってすぐ打ち出した #11月の危機 に際しまして、多くのご意見を賜りました。
ひとまず、継続をするための経済的な施策に続いては、会計係、配送係にあった慢性的な問題を解決して、
その次に着手しますのが #名古屋の仮住まい の給仕効率。順を追ってするため、時間を要しております。
お仕えを初めて3年以上が経過し、家事係、給仕係、介添係、それぞれの見えない努力も光っております。
一般的な飲食店と比較して、遥かに少ないロス率。手の空いたときに掛かるタスクの管理など、多様です。
しかし現況では、やや需要と供給のバランスが崩れている印象が否めません。これを何とか致しましょう。
いま執事の館・準備委員会では、#名古屋の仮住まい の「白の部屋」を6卓から4卓に改める案を検討中。
今までと同じ時間、お給金で、およそ1.5倍の価値をお嬢様、旦那様に差し上げることができれば幸いです。
ただ懸案となりますのが、わりあい満了をします週末のお仕え。ここでご帰宅が叶わなくなることだけは、
どうしても避けねばなりません。様々なご事情を鑑みて、最良のタイムテーブルをご提案したく存じます。
場合によっては「ティータイム」でないお仕えを差し上げるかもしれません。デザート・ワゴン以外にも、
お嬢様、旦那様に驚きをもって喜ばれるアプローチはあると信じて、引き続き検討をする所存にございます。
https://www.butlers-house.net/reservation
(ご帰宅の予告は上記URLから承ります。これには「主の手帳」を必要としますこと、ご了承ください。)
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▼ 執事の館・準備委員会は、主の推薦する職人のもとに向かいます。あすは愛知県常滑市の菓子職人に。
いまお嬢様、旦那様がお使いの「手帳」には、家事係の滝川(たきかわ)が用意しました設問がございます。
お勧めになりたい食材、職人などを、私たち使用人に是非ともご紹介を賜りたい、との趣旨で置きました。
すでに愛知県は藤岡町の洋菓子店、豊田市の洋菓子店に、わたくし松原が足を運んで試食をしております。
この他にも多々ございまして、水面下で交渉をして、お嬢様、旦那様のために特注させていただけないかと、
話を進めているところもございますし、パティシエールの菅原(すがわら)や、東桜(ひがしさくら)が、
新たな試作をする際の参考ともなっている次第。貴重なヒントを賜れますことに、心から感謝いたします。
なお、あす12月7日(木)は、わたくし松原が #愛知県豊田市のクルマ を走らせて、愛知県常滑市にいる
洋菓子の職人と会って参ります。まだ経験は浅いとのことですが、事前に試食させていただいたお菓子は、
じゅうぶん美味しくて、なおかつ伸び代(しろ)を感じます。話によると「バウムクーヘン」も得意とか。
また過去に話し合いを進めながら、ながく保留状態が続いておりました、愛知県蟹江市のパティシエとも、
話し合いを再開いたします。ただしこれからクリスマスの繁忙期が近づきますことから、なるべく慎重に。
あくまで生産者、職人らにとって都合の良いときに注文をするよう、心がけてまいります。追って報告を。
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▼ #名古屋の仮住まい クリスマス・ディナーの流れが出来上がった模様。メニューを読み上げましょう。
アペリティフ
・ノンアルコールのスパークリングワイン
オードブル
・根菜のスパニッシュオムレツ ピンクのソース添え
・サーモングレフルアボカドマリネ
・タプナードのスコーンサレ
スープ
・マッシュルームポタージュ・トリュフクルトンを浮かべて
パン
・星崎のバターロール
フィッシュ
・オマール海老のテルミドール
グラニテ
・薔薇のフローズンヨーグルト
ミート
・ミートローフ ベシャメルソース添え
デザート
・シュー・ア・ラ・クレーム・ポム
この他に食後のお飲み物は、家事係の東山(ひがしやま)が淹れる最高のエスプレッソ、コーヒーのほか、
いつもの #愛知県尾張旭市の紅茶 からお好きな茶葉をお選びいただければ、すぐご用意を整えましょう。
聖夜の晩餐、ご帰宅の予告は今週末の10日(日)と、翌、11日(月)のよる23時に賜る所存にございます。
https://www.butlers-house.net/reservation
(ご帰宅の予告は上記URLから承ります。これには「主の手帳」を必要としますこと、ご了承ください。)
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不安とは、適性のひとつと申し上げました。このままで良いのだろうか、自らで乗り越えられるだろうか、
そういう葛藤を抱かれるからこそ、変化に適して、成長なされることに間違いはないと言い切る次第です。
もし、この不安がお嬢様、旦那様の足を引っ張り、歩みの妨げになるなら、いちど認めてしまいましょうか。
先日、麻の袋にクッキーを入れて、当たりが出るまで何度でも、何枚でもお試しになって結構という話を、
させていただきました。うまくいく可能性は、試行の「回数」と「規模」によって変わる次第であります。
もしここに「不安」が伴うならば、クッキーを掴まれる前より、掴まれた後のほうが少ないかと存じます。
察しの良いお嬢様、旦那様は、既にお気づきのことと存じますが、多くの「不安」は試行のタイミングです。
何が起きるか、どんな反応が返ってくるか分からないからこそ、ひとは「不安」を覚え怯んでしまいます。
しかし微塵も「不安」を感じなければ…行動の機会を失っていることにすら、気付かないかもしれません。
いますぐ、何かをしていただく必要はないかもしれません。不安を抱えたまま過ごされるのもひとつの解。
ただ、松原が申し上げたいのは「不安」に気付かれます感性こそ、(行動を経て)上手くことを運ぶ為の、
大切なアンテナ、シグナルであるということです。今夜は、これについてご理解をいただければ幸いです。
もちろん物理的に「不安」を軽減するアプローチは多くございます。温かいお風呂も良いかと存じますし、
ハーブティにもリラックスを得る効果がございます。あと、見落とされがちなのは、散歩などを含む運動。
音楽や読書に没頭なさいますのも大いに結構。それと、空腹(血糖値の低下)も見落としてはなりません。
こうしてみると私たち執事の館・準備委員会、使用人一同がお役に立てるところは、案外多くございます。
#名古屋の仮住まい へのご帰宅、#お申し付けの品 へのご用命が、お嬢様、旦那様のお役に立てますならば、
この上なく光栄におもう所存です。こうして度々、差し上げるお便りも、何かの役に立ちますでしょうか。
そう、名古屋は桜通の銀杏並木が落葉をはじめて、金色の道がご覧になれます。これは圧巻でございます。
12月のあいだに、いちどご帰宅をなさいませんか。暮れが迫るにつれて、ご予告はいくぶん取りづらく…。
https://www.butlers-house.net/reservation
(ご帰宅の予告は上記URLから承ります。これには「主の手帳」を必要としますこと、ご了承ください。)
ハトロン紙おどる名古屋の配送室にて。
(前に差し上げたお便りの号数、正しくは第428号でございました。ここに謹んでお詫びいたします。)
執事の館・準備委員会
広報係/松原(まつばら)
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このお手紙を初めてお受け取りになる主には、事前の説明もなく、唐突なものに映ったかと思います。
何卒、お許しください…この機会に、私たち執事の館・準備委員会のあゆみをご覧頂けますと幸いです。
私たちが活動をはじめて4年が経過し、バックナンバーは400を超えました。お時間のあるときに…。
https://www.butlers-house.net/blog/entries
(過去の号から遡って御覧になることをお勧めしております。)
【 #執事の館 】 #初めてのお嬢様と旦那様にお伝えしたい事柄 【第6版】
http://togetter.com/li/1034138
ご帰宅の予告は「主の手帳」から承ります。「仮の手帳」は随時差し替えをいたします。
クレジットカード決済、コンビニ決済ですと、即時の対応が可能となりますので、ご参考までに…。
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