お嬢様、旦那様、ここしばらく本調子ではない様子にお見受けいたしますが、如何でしょうか？
前にも述べましたように、秋は物音も立てずに街を包み込み、朝霜を残して去るのでしょう。
たとえ寒さに備えて衣替えをしても、心の中の季節感はつねに、日常とズレているものでございます。
この時期はなぜかモヤモヤ、グッタリを催しがち。過食や過眠などの傾向も表れやすいとのこと。

眠れるときに眠って、食べられるときに食べる。それで良いのです。気にやむことはございません。
いまお嬢様、旦那様ご自身が求めていらっしゃるものは何か、耳を傾けてみましょうか。

また暫くの間、執事の館・準備委員会からのご報告が途切れたことを、謹んでお詫び申し上げます。
シェフの錦が病床に伏して、はや２週間が経過。おかげさまで無事に退院するに至っておりますが、
この前後にあった出来事について、お伝えできる範囲でご報告させていただきとうございます…。

▼ #名古屋の仮住まい は10/30、31に「ハロウィンの日」を実施。今晩【23時】に予告を賜ります。
▼ #名古屋の仮住まい スペア（セカンド）・キッチンを稼働させるに至った経緯をご報告いたします。

本日は、上記２件の話題に絞らせていただき、後日改めて #お申し付けの品 などに触れましょう。

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▼ #名古屋の仮住まい は10/30、31に「ハロウィンの日」を実施。今晩【23時】に予告を賜ります。

長らくお待たせをいたしました。ことし #名古屋の仮住まい の「ハロウィンの日」は、本式の
「トリック・オア・トリート」を実現しとうございます。お料理もお飲み物もご提供しない給仕に、
数多くのご理解とご賛同をお寄せくださいましたこと、使用人一同より、心からの感謝を申し上げます。
この１週間ほどで介添係、給仕係、家事係の３役が意見を交わしまして、当日の概要が纏まりました。

開催は2015年10月30日（金）と、31日（土）の２日間。この日のご滞在は、僅か13分と致します。
通常のティータイム、ブレイクタイムと同様に、２名様までのお迎えとなりますことをご了承ください。
お給金は3,600円（税別）。運転係の堀越（ほりこし）による道案内はお休みを頂戴しとうございます。

あらかじめご予告賜りました時間になりましたら、 #名古屋の仮住まい にお戻りくださいませ。
玄関前では、介添係の伏屋（ふしや）が拵えたマントを羽織るドアマンがお迎えをさせていただきます。
ふだんは館内までお荷物をお持ち込いただきますが、この日は勝手口でのお預かりとさせてください。
「ハロウィンの日」の趣旨をご説明差し上げながら、お嬢様、旦那様にカゴをひとつお渡しいたします。

ご滞在は、わずか【13分】。定刻を迎えられましたら、いつも使用人が握るドアノブに手をかけ、
【パーティの準備に勤しむ #名古屋の仮住まい 】に忍び込みましょう。玄関でシャンデリアを磨く者、
クロークの整理をする者、廊下を掃除する者、白の部屋に飾り付けをする者…見つけ次第、お約束の
「トリック・オア・トリート！」とお声をあげて、めいっぱい使用人を驚かせてくださいませ…！

取り乱した使用人はポケットから何かを探りだしまして、お嬢様、旦那様のカゴに置き次第、
飛ぶようにして逃げて行くでしょう。これを繰り返していただくことによって、 #名古屋の仮住まい に
誰も居なくなってしまう次第。みごと全員を見つけ出し「トリック・オア・トリート！」ができれば、
お嬢様、旦那様のハロウィンは【大成功】でございます。すぐに皆でお祝いを！
いっぽう、一人でも見つけられなかった場合は【失敗】、館内からポイッと追い出されてしまいます！

いずれにせよ、使用人からせしめたお菓子…いま家事係の歌里（うたさと）が吟味するもの…は、
別宅にお持ち帰りいただき、美味しくお召し上がりいただければ幸いに存じます。

海外の文献を参照いたしますと、現地の「トリック・オア・トリート」は概ね玄関で完結致しますが、
この機会に是非とも、日頃 #名古屋の仮住まい でご案内できかねるお部屋、設備をご覧くださいませ。
いま給仕係の千早（ちはや）が精査をしている段階にございますけれども、異性用のお手洗いや、
東山（ひがしやま）ら家事係が詰める給湯室、配膳室などもその対象となる見通しにございます。

わかりやすく申し上げるならば、お嬢様、旦那様もよくご存知の「かくれんぼ」でしょうか。
お覚えでないかもしれませんが、幼少のみぎり、わたくし松原も「ぬいぐるみ０号」さんと一緒に、
なんども付き合わされ…いえ、今のは私の独り言でございます。失礼いたしました。

#名古屋の仮住まい 「ハロウィンの日」は来週の金曜日（30日）、土曜日（31日）の催し。
この２日間は【すべての使用人】が、お嬢様、旦那様とともにハロウィンを楽しむ所存にございます。
（なお給仕係の五条（ごじょう）につきましては、未定となっておりますことをご了承くださいませ。）
ご帰宅の予告は今夜【23時00分】に「主の手帳」から承りますので、何卒よろしくお願いいたします。

https://www.butlers-house.net/reservation
（ご予告には「主の手帳」を要しますことをご了承くださいませ。）

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▼ #名古屋の仮住まい スペア（セカンド）・キッチンを稼働させるに至った経緯をご報告いたします。

遡ること２週間ほど前、仕込み最中に #名古屋の仮住まい で倒れ、搬送されたシェフ錦（にしき）は、
急性腸炎の診断。入院からちょうど１週間後の18日（日）に、ようやく退院することができました。
その節はお嬢様、旦那様にも多大なるご迷惑をご心配をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした。

この時、すでにご帰宅の予告を満了していた #名古屋の仮住まい が、予定の給仕を中断することなく
すべての主をお迎えできたのは「スペア（セカンド）・キッチン」の活躍あってのことでございます。
あらかじめ想定していたことながら、素晴らしい手際で７種類のお品を調理し、届けた手際には、
使用人の皆も驚かされ、また大いなる励みと自信となり、iPad 片手にお仕えした次第でございます。

しかしながら、いつも察しの良いお嬢様、旦那様にはお見通しのことかもしれませんが、
「スペア（セカンド）・キッチン」のスタンバイをした経緯は、また別の事情にございました。
実は10月の頭、シェフの錦、パティシエの鳴海（なるみ）の両名から、退職届が出ていたのです。

前者は「かねてから声の掛かっていたお屋敷に行くことにした」と述べておりますが、その行き先が、
ドバイであったり、アフリカであったり、タイであったり…わたくし松原はイギリスと伺いましたが…
使用人それぞれが、違う地域を耳にしていることで、かの日まで大変混乱をいたしておりました。
退院した後も情報が錯綜しており、準備委員会は「給仕の掟」に則って復職を保留する状況です。

また後者は「勉強しなおしたい」「別の仕事も興味がある」と述べ、明らかな見通しは無いようす。
ただし #名古屋の仮住まい を去る意向は固く、変わりないとの報告が私にも寄せられております。
まだ若く、前途は有望。極めて残念ではございますけれども、精一杯の見送りをいたしましょう…。
11月末までの製菓、お仕えとなりますが、旅立ちまでのご声援を何卒、宜しくお願い申し上げます。

つまり、厨房の２名が #名古屋の仮住まい を去るという意向を受けて、私たち執事の館・準備委員会は
「スペア（セカンド）・キッチン」の立ち上げと、新たなシェフ、パティシエの採用に動いた次第です。
ここのところ離職が相次ぎ、たびたびご心配をお掛けしているにも関わらず、誠に申し訳ございません。
私たち執事の館・準備委員会は、これ以上お嬢様、旦那様の気を落とさぬように努めつつも、
いま委員会、そして #名古屋の仮住まい に与えられた課題を伏せ続けることは誠実でないと考えます。

報告が遅くなり、誠に申し訳ございませんでした。

開館から１年と６ヶ月のあいだ、沢山のお品を召し上がりくださいましたことについて、両名に代わり
心からのお礼を申し上げる次第でございます…誠に、誠にありがとうございました。

以上が「スペア（セカンド）・キッチン」が稼働した経緯にございます…。

しかしながら、現在の料理も決して見劣りするものでなく、初めてお召し上がりになった主からは、
「これはこれで美味しい」「お野菜が増えてうれしい」「彩りがあってよろしい」など、たくさんの
お褒めを頂戴しております。今後、錦が残したレシピをもとに、名古屋コーチンの卵や、ナカザワ社の
生クリームなど、よりよい食材でご満足をいただけるように改良を重ねていく所存にございます。

また新しいパティシエ／パティシエールについては、現段階ですでに候補が３名ほど上がっております。
名古屋市内の三つ星レストランでデザートを担っていた者や、某ホテルのチーフとして活躍した者、
十数年の店舗運営、実務経験をもった者もおりまして、これから採用係の菊井（きくい）の導きで、
随時 #名古屋の仮住まい の見学や、面接などを行う予定と聞いております。

わたくし松原からも、随時、経過を報告させていただく所存にございます。

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今日は心踊るご報告と、すこし気が沈むご報告がならび、なんと申し上げれば良いのでしょうか…。
私たち執事の館・準備委員会も、いささか複雑な心境をもって、まいにちの執務に励んでおります。

ところで「トリック・オア・トリート！」とはなんだか楽しげで、愉快な響きがございますけれども、
「お菓子をくれない」ならば「イタズラをする」、交渉のやり方としてはなかなか大胆なアプローチ。
これがハロウィンにお遊戯として成立するのは、その根底に親愛があるからこそではないでしょうか。

お嬢様、旦那様に、日頃から親愛の念を抱く #名古屋の仮住まい だからこそ
許される "可愛らしい脅し" を、ぜひ「ハロウィンの日」にお楽しみいただければ幸いに存じます。
ところで、どんなお菓子をご用意してお待ちしていれば、イタズラをされずに済むかについて、
わたくし松原にだけ、こっそりと耳打ちをいただけませんか…？

https://www.butlers-house.net/reservation
（ご予告には「主の手帳」を要しますことをご了承くださいませ。）

そちらは日に日に、冷え込みが増しているとか。こまめに暖をとってくださいませ。
少しでも調子を崩されましたら、なるべくお早めにお休みくださいますように。

虹色の光がまばゆいトヨトミ社（名古屋市瑞穂区）のストーブ。執務室にて。

松原

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このお手紙を初めてお受け取りになる主には、事前の説明もなく、
唐突なものに映ったかと思います。何卒、お許しをくださいませ…。

この機会に、私たち執事の館・準備委員会のあゆみをご覧頂けますと幸いです。
（お読みになる際は、過去の号から遡って御覧になることをお勧めしております。）
https://www.butlers-house.net/blog/entries

また「主の手帳（マイページ）」は、手帳係が少しずつ入力欄を追加しており、
これがお嬢様、旦那様のお人柄を知る貴重な機会となっております。
苦手な食べ物、給仕の際のご希望をお書き添え頂ければ、使用人一同がかならず拝見をいたします。
https://www.butlers-house.net/member_login

何卒、よろしくお願い致します。

このお手紙は、執事の館・準備委員会の広報係、松原（まつばら）がお送りしました。
日々の小さな報告は、Twitter からもお届けしております。
https://twitter.com/butlers_house