第1300号:お好きな色を伺い、それを大事にすること。
このお便りは、41806 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、いま筆をとり、書き出してやっと気付きました。私たちが週に2度、差し上げております
「お便り」が、1,300 号となりました。初めてのお便りは13年前の 2012年9月8日、5名の主に宛てて、
ご挨拶お礼、着想に至った経緯、お人柄を尋ねつつ、私たちに期待なさることを伺う内容でございました。
■「名古屋の本宅」のご予告を賜っております。金曜、月曜、火曜にご都合つけばお知らせくださいませ。
9月19日(金)★ー★, 20日(土)ーーー, 21日(日)ーーー, 22日(月)ーーー, 23日(火)ーーー
9月26日(金)ー★★, 27日(土)ーー★, 28日(日)ーーー, 29日(月)ーーー, 30日(火)★★ー
10月03日(金)ーーー, 4日(土)ーーー, 5日(日)ーーー, 6日(月)ー★★, 7日(火)★★ー
10月10日(金)ー★ー, 11日(土)ーーー, 12日(日)ーーー, 13日(月)ーーー, 14日(火)ーーー
★ ご帰宅の予告 … https://www.butlers-house.net/reservation2 (ご予告は「主の手帳/目録」にて)
ふつう、お店さんや企業さんが取り組まれるメールマガジンは自社の話題、宣伝が中心でございましょう。
しかし私たち執事の館・実行委員会(当時はまだ、準備委員会)は、第1号の時点から、主のお名前こそ
踏み込んで伺えませんでしたが、年代、性別、お住まいのエリアのほか、ご要望をお尋ねしておりました。
そして、そのお便りの中で「ほんもののお館を建ててみましょう」と切り出したことが、お嬢様、旦那様の
お力添えと、たくさんの職人さん、業者さんとのご縁で叶っております。後出しのじゃんけんですけれど
おおむね初めから申し上げていること、そして主(あるじ)との距離感は変わっていないように思います。
きっと言うだけ言っておきながら、叶えられず、途切れてしまう可能性もございました。この十数年間に
幾度となく経済危機や、疫病のこと、社会問題と向き合い、その都度、お嬢様、旦那様にお伺い致しました。
お店や会社なら決めたことだけ伝えれば良いのですが。主と使用人という関係性はやはり特別であります。
1,300 のお便りは、わたくし松原だけでなく、給仕係の千早(ちはや)や、家事係の滝川(たきかわ)が
綴ったあと空見(そらみ)に引き継ぎ、この夏3年ぶりに配送係に戻った若鶴(わかづる)も、はじめは
広報係としてお嬢様、旦那様に気持ちを届けておりました。1,300 回は、歴代の使用人による積み重ねです。
継続は力なり、と申しますけれども、それは実現するまで止めなかったからこそ言えるだけで、実際には、
どれだけ継続をしても叶えられないことのほうが多いかと存じます。もちろん沢山お便りを致しましたが、
それが成り立つのは私たち使用人の立場を尊重くださるお嬢様、旦那様のお手柄、お人柄あってのことです。
何度も申し上げますが、ありがとうございます。私たちは、本当によい仕事をさせていただいております。
だいたい水曜日と土曜日の午後。タイプライターの鍵盤で指を踊らせる習慣があって、良い意味であまり
苦労をせずに綴らせていただいている、執事の館・実行委員会の広報係の松原(まつばら)でございます。
1,300 回、お手紙を執筆することより、長年お手紙を受け取られる主こそが凄いとおもう今日この頃です。
▼蝋燭係の極楽(ごくらく)による「主がお生まれになった日の月齢のキャンドル」、試作状況のご報告。
▼細工係の新瑞橋(あらたまばし)と、洋服係の白鳥(しろとり)が「本宅のブローチ」に着手致します。
▼調達係の九之坪(くのつぼ)は、とある主(あるじ)の依頼に応え市内の洋食店にお邪魔してきました。
▼配送係の若鶴(わかづる)が、職人らの近況をご報告。製菓係の若草による、お茶トリオが美味でした。
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▼蝋燭係の極楽(ごくらく)による「主がお生まれになった日の月齢のキャンドル」、試作状況のご報告。
ことし春から、執事の館・実行委員会が取り組みますキャンドルの試作は「名古屋の本宅」の2階にある
「赤の広間」で灯す発想にはじまりました。そのキャンドルに、その日の月齢のお月様を描くことにより、
【炎に溶けた月が、その日の夜空に浮かぶ】というストーリーを描こうとしているのが、本筋であります。
さらに私たちは、お嬢様、旦那様のお生まれになった日の、夜空にあった月齢を、お嬢様、旦那様のお好きな
お色目でつくる、という考えに至り、いま28色の試作を進めております。今夜は、これまでに試作した
キャンドルのお写真をご覧くださいませ。赤色からピンク、オレンジ、グリーン、ブルーと続く並びです。
★ 本宅の月齢のキャンドル(2025年9月13日時点) … https://photos.app.goo.gl/VBoHKevSBKpVwz8E6
なお執事の館・実行委員会は、キャンドルの形状を縦長に変更し、お嬢様、旦那様のお生まれになった日付、
その夜の月のかたち、そして主(あるじ)のIDを打刻する方向で、調整を進めている最中でございます。
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▼細工係の新瑞橋(あらたまばし)と、洋服係の白鳥(しろとり)が「本宅のブローチ」に着手致します。
もとより飾りもの、布や工芸品にあかるい調達係の新瑞橋は、お嬢様、旦那様のための***の試作過程で、
いわゆるハンドメイドに目覚め、沢山のアクセサリを試作中。この過程で、予てから洋服係の白鳥などが
検討していた、「名古屋の本宅でお嬢様、旦那様にお使いいただく履き物」の装飾に着手したいと申します。
昔から「手帳」や「目録」の上でお伺いしておりました「お好きなお色目」を、お仕えに生かす案として、
お履き物(質の良いスリッパ)に、かのヨーロッパのクリスタルをあしらったブローチをご用意致します。
左右、ひと揃えで28色。合計しますと56個のスワロf…いや、これは使えない商標でございましたね。
いま新瑞橋と白鳥は、クリスタルやリボンを仕入れる業者とともに、28色の対応表を作成中であります。
座金は接着剤でなく、ロウ付けのほうが強度があり、効率もよいとみて、いま見積もりを取っている最中。
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▼調達係の九之坪(くのつぼ)は、とある主(あるじ)の依頼に応え市内の洋食店にお邪魔してきました。
先日、スパイスカレーの専門店で調達したチーズケーキを、使用人らが1/4ずつ平らげ、おかわりまで
求めようとした、というお話をいたしました。ここで強調したいのは、食い意地が張っているのは決して
松原だけでないことと、私たちは当初から一貫して、東海地方の優れた作り手を見出していること、です。
この報告を読まれた、とある主(あるじ)から「お気に入りの店が、事情あって畳まれようとしている」
そして「できれば足を運んでほしい」、「もし叶うなら申し付けの品など…」とのお声が寄せられました。
これを受けて、調達係の九之坪(くのつぼ)がお邪魔し、ご挨拶をしてきたことを、謹んでご報告します。
お仕事の最中ですから、本当に手短に。ただ、よいご縁になるなら、是非ともお話を聞かせてくださいと
お伝えしております。あと、本当に主の仰るとおり、とても良い店だったそうです。松原もお邪魔します。
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▼配送係の若鶴(わかづる)が、職人らの近況をご報告。製菓係の若草による、お茶トリオが美味でした。
・製菓係/若草…【お茶トリオ】の試作第2号。家事係の玉城が「前より美味しくなりましたよね!」と。
・製菓係/若草…【ブラウニーのキャラメルクリームのせ】上下とも、猛烈な焦がしキャラメル感が秀逸。
・製菓係/若草…【ガレット・デ・ロワ】新年の恒例、是非ご用意させていただきたいと申しております。
・製菓係/八反…【ヌガードーナツ】お喜びの声をたくさん、お薦めした若鶴も大変嬉しゅうございます。
・製菓係/八反…【ぷちんとするプリン】工房に伺う日が決まりました。かたいのと、やわらかいのと…。
・製菓係/千成…【若鶴の勘】では、美味しそうな焼き菓子を隠し持っている気がします。尋ねてきます。
・ドーナツ係/犬飼…【秋のドーナツ】さつまいものドーナツが美味しそうです。秋のドーナツの相談を。
・家事係/菅原…【今月のご用命が最後です】棚に並べるお品の打ち合わせをして、ご報告をいたします。
・家事係/弥富…【若鶴の個人的な意見ですが】弥富が焼いたスコーンも食べてみたい。(松原も同意。)
・製パン係/東片端…【4種類のレシピのクロワッサン】を焼きます。主(あるじ)のお口に合えば幸い。
・燻製係/関ヶ原…【とある頼み事】をしたところ、すぐに回答が。お忙しいのに、ありがたいことです。
・カレー係?/未定…【チーズケーキ】を食べた笹島が「もういいや、とならないのが凄かったです」と。
・中国茶係/千石…【10種類の紅茶】を中国茶係がご提案したいと。中国茶ではなく紅茶?松原も興味。
・蝋燭係/極楽…【お嬢様、旦那様がお生まれになった日の月齢のキャンドル】残りのお色目を試作中です。
・写真係/鷹場…【***のイメージ写真】を撮影。いずれ「目録」をお持ちの主に、ご覧いただきます。
・調香係/杁中…【フレグランスとパワーストーン】100年前の竜涎香の香りをご用意したいと申します。
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初めは「ほんとうに出来るか誰にも分からないけれど、もし出来たら素敵ね」というご声援を支えにして、
完璧ではないものの、ある程度のことを実現しました。めでたし。しかし、まだ出来ることがございます。
もっと驚かれるもの、喜ばれるものがございます。よく話題が尽きないものだと松原も関心しております。
私たち執事の館・実行委員会は「名古屋の本宅」で完結しません。そもそも、本宅は1つに限りませんし、
いまのお仕えの方法に固執せず、主と使用人という関係において成り立つ、すべてのお仕えに挑戦します。
お屋敷、お庭の改良、そして***の発明で法人登記。また日々のお仕えもアップデートしたく存じます。
お嬢様、旦那様にお持ちいただいている「手帳」あるいは「目録」の内容は、「名古屋の本宅」のお仕えで
大いに役立っております。分かりやすいものでいうと「好きな食材」や「アレルギー品目」、この内容は
お料理、お菓子の提供を密かに調整いたしますし「ご職業」や「ご趣味」などは話題にしやすい情報です。
また事実上の貸切としている「名古屋の本宅」では、お嬢様、旦那様ご自身が望まれる接し方を叶えるほか、
「お好きな音楽」を再生しながらお迎えするようにしております。しかし、まだ活かしきれていない情報、
お尋ねしただけになっている事実があって、その1つが「お好きな色」でした。これに取り組みましょう。
「館内でお寛ぎいただくときのお履き物に添えるブローチ」や「燭台で灯す、月齢のキャンドル」などを、
お嬢様、旦那様のお好みの色にする。私たちは28色の選択肢をご用意しておりますので、単純に計算して、
左右のスリッパのために56個。1つに9粒を用いますから、500 以上のクリスタルを必要といたします。
好きな色の石で飾る、たったそれだけのことですが、お嬢様、旦那様を本当の意味で歓迎し、もてなすなら、
それくらいはして当然であろうと思います。それなりの時間と費用が掛かりますけど、これまでの13年、
1,300 のお便りを差し上げるよりは簡単。はじめから「あるじ色」に染まろうとしていた私たちですから。
空は茜色に染まりつつあって、この時期はとくに赤色、オレンジ色が美しく、黄色がまばゆく見えますね。
お好きな色を伺い、それを大事にすることで間接的にお嬢様、旦那様のお立場、お気持ちを大事にできれば、
何よりのこと。あらゆる手段でお仕えします、執事の館・実行委員会。引き続きお供させてくださいませ。
★ 本宅の月齢のキャンドル(2025年9月13日時点) … https://photos.app.goo.gl/VBoHKevSBKpVwz8E6
なに色の空に、月を見るか。黒い夜空をお好きな色に染め、あの日の夜の月を描きます。名古屋の執務室。
執事の館・実行委員会
広報係/松原(まつばら)
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私たち執事の館・実行委員会は、おおむね水曜日と、土曜日の夜、お嬢様、旦那様にご報告をいたします。
もし広報係のお仕えにご満足をいただけて、お気持ちに余裕があれば、下記の「労い」をご検討ください。
・きょうの電書鳩を優しく撫でる。(労いのお気持ちのみ)[ https://tinyurl.com/23kuojau ]
・きょうの電書鳩にお水をあげる。(スコーン1個ぶんの労い)[ https://tinyurl.com/2cmaynoc ]
・きょうの電書鳩にご飯をあげる。(スコーン3個ぶんの労い)[ https://tinyurl.com/2ylpd8t7 ]
2023年5月に「名古屋の本宅」を叶え、お嬢様、旦那様のお帰りをお待ちしております。ご予告は月1度。
これまでの経緯は、お便りの「バックナンバー」ほか、12年の「沿革」もお役に立てば幸いであります。
https://www.butlers-house.net/history
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